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山と断捨離と私 -身軽でいること-

写真は、大雪山系にある朝陽山 (ちょうようざん) です。GW明けだったので、春気分で登ったのですが、途中で雪が降ってきて、パウダースノーを味わえました💕

この冬 (といっても北海道なのでつい最近ですが)、私は様々なものを捨てました。
それは、雪山が私の判断軸を変えたからです。

そんな断捨離のお話。

私は、片付けというより断捨離が好きだ。
失恋したタイミングで、こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」に出会い、思い出の品や、使わないけれど、もったいなくて捨てれなかったものをバンバン手放した。この片づけのルールは、ただ一つ、「ときめかなければ手放す」。理屈ではなく、自分の直感を信じる。選別するとき一瞬でも手が止まったら、それはときめかないもの。残す理由を頭で考えてしまっているから。ちょうど、フリマアプリが流行りだしたころだったので、ときめかないものは、売るか捨てる、そして売れなかったら値下げして、それでも売れなければ捨てるというサイクルを繰り返していった。必要だと思っていたものが、どんどん不必要になっていく。それが、自分を過剰に包んでいるものから脱皮するようで、すごく楽しかった。

北海道に異動すると、職場が制服から私服に変わり、OL服が増えていった。
おしゃれは嫌いではなくて、むしろ好きだ。けれど、オフィスカジュアルの流儀を自分なりに解釈できず、OLのコスプレしてんなーと思いながら会社に通っていた。

しかし、雪山を知ってしまい、リスク管理をした上で身軽でいることの大切さに気づいた。雪山登山は、日帰りといえども装備が増える。防寒具、軽アイゼン、予備の手袋、ストック、温かい飲み物を入れた水筒、携帯充電器、ヘッドランプ…。今までの夏山登山では、ザックに入れることがなかったものたちだ。雪山は恐い。けど、登りたい。だから、もしものために、これらが必要なのだ。

体力がある方ではないので、他の荷物を軽くした。
防寒着を、アウトドアブランドの軽くて薄い高性能なものへ。
革の長財布を、ナイロンの3つ折り財布へ。
化粧ポーチの中身を最低限に。
ザックの余った長い肩紐は、短くカット。

特にお財布は、OLだし、お財布もそれっぽいものを!と思って、革の分厚い長財布を使っていた。けれど、新しい財布は、小さくて軽く、カバンの中でかさばらないので、普段使いするようになった。軽さって武器なのだ。物質的な重みが、心への重みとリンクすると気づいた。

そこからだ。その物の重さ以上に、私に負荷をかけていたものを手放していった。
ときめいてなかったけれど、OLに擬態するためにあっただけ。気づいてしまってからは、一刻も早く、それらをクローゼットから取り除きたかった。

A4が入るブランドのレザーバック、ウール100%のコート、オーダーメードのスーツ…そういうものだから、と重さを意識していなかった。重いと動きにくくて、行動範囲が狭められる。世間的に便利とか楽じゃなく、自分が楽なものを身につけたいと思った。歩きやすいと思っていたパンプスも、それっぽい選択肢の中で、歩きやすい方だっただけ。痛い靴でマメができては、週末の山行にも影響してしまう。

今は開けるたびに、ときめくクローゼット♪♪
OL服を捨てても、会社にも着ていけて、かつ楽な服が、ちゃんと残っていた。たぶん、どの雑誌にも載っていないような格好。だけど、身軽。
今は、会社員としての格好と自分の心地よさの落とし所を探している段階。
麻のジャケットに細身のトレッキングパンツを合わせてみたり。
雨の日は、「こんな天気だし仕方ないよね」と言い訳して、防水のトレランシューズを履いてみたり。

結局、「OLっぽい服着なくちゃいけない」は、私が勝手に決めたルールだったんだろうな。
誰にも、何も言われていない。

オススメの断捨離本

① 「人生が片づくときめきの魔法」 近藤真理恵
② 「服を買うなら、捨てなさい」 地曳いく子
③ 「手にするものしないもの 残すもの残さないものーほんとうに整えたいのは、自分自身」 広瀬裕子

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