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【Season1Cycle3 PT権利獲得】パイオニア環境における独創力デッキ解説

割引あり

0.はじめに

 初めまして。Bigsの加藤です(Twitter)。6/24-25に開催されたChampions Cup Final Cycle 3では運よく16位入賞となり次回プロツアー(バルセロナ)の権利を獲得することができました。
 本稿は今回使用したUR独創力(アトラクサ)に関する記事+Champions Cup Final Cycle 3の大会レポート+おまけとなります。

今回のデッキ、最高にクール

 私は普段このような形での発信はしてこなかったのですが、今回の大会に調整チームに入らず個人で向き合うにあたっての新たな試みとして、思考整理のためのメモ書きをnoteの下書き機能に残しながら練習をしていました。普段はメモとして活用し、いざ勝った日にはそれを外向けに編集し発信することで手間を掛けずに記事化できるのでは!?という発想から(今回勝ったので)発信することに相成りました。

 本稿の無料部分は《不屈の独創力》デッキの解説及び今大会のデッキ選択理由、Champions Cup Final Cycle 3大会レポートとなっておりパイオニア環境の独創力デッキの解説記事としてお楽しみいただけます。
 有料部分にはより詳しくこのデッキを知りたい方向けのマッチアップ別ゲーム、サイドボードプラン(11デッキ分・約4000文字)+購入者様からの質問対応コーナーにより構成されています。

【7.22追記】
本記事の購入者様の中からプレミアム予選を突破された方が!おめでとうございます!

1.パイオニアにおける独創力デッキとは

 独創力デッキは数枚のフィニッシャーと《不屈の独創力》、トークン生成カードがあれば成立する非常に緩い縛りのコンボデッキです。トークン生成カードが《鏡割りの寓話》や《サメ台風》、《プリズマリの命令》など非常に汎用性の高いカードが多く、コンボ一辺倒でなく相手によってはコントロールデッキのように振る舞うこともできるのが大きな強みとなっています。
 モダン環境では4~5c独創力デッキがTier1となっていますが、フェッチランドの不在やフィニッシャーの違いなどからパイオニア環境の独創力デッキは大きく異なる構造をしており、Tier2~3の準環境デッキに位置しています。

ほぼ1枚コンボ

2.《異形化》との差異、それぞれの特徴

 《不屈の独創力》の類似カードとして《異形化》も存在し、それぞれ特徴が異なります。この差分がデッキに及ぼす影響が非常に大きいため、両者の違いをここで確認します。

似てるけど結構違う(特に値段が)

《異形化》の特徴
①デッキにアーティファクトが入れられる
②色拘束が軽い
③追放効果を持っている
④クリーチャーしか対象にできない

 ①が最も大きな違いであり《エシカの戦車》や各種対策カードなど強力なアーティファクトをメイン・サイドから投入できます。このデッキを触り始めた当初、この違いを理解しておらず《未認可霊柩車》をサイドに入れて独創力から2枚出てきたときはビックリして椅子から転げ落ちました。知らなかった人はここで学んで欲しい。知ることで救える命がある。
 ②に関しては見たままですが、赤を濃くしなくとも《不屈の独創力》に近いことができるため、ミッドレンジのサブプランとして採用することを可能にしています。
 ③は相手に使用した際の追放効果が輝くタイミングが稀に存在します。(各種破壊不能クリーチャーや緑単の《街並みの地ならし屋》など破壊してもどうにもならない相手など)
 ④により《不屈の独創力》と比較して妨害が容易であり、デッキ構造上(ほぼ)クリーチャートークンに対して《異形化》を使うことになるため《致命的な一押し》のような軽量除去に非常に脆いのが弱点です。一般的な異形化デッキがミッドレンジとハイブリットになっているのはそうでないとデッキが成り立たたないからでもあります。

《不屈の独創力》の特徴
①アーティファクト(非クリーチャー)を対象にできる。
②複数対象にできる。
③色拘束が強い

 ①により宝物や手掛かりなどの非クリーチャートークンを対象にでき、相手視点で非常に妨害し辛いものとなっているほか、②により一度に2体以上場に出すことでコンボが成立したり、一気に盤面をひっくり返すことができます。コストが可変であるため《呪文捕らえ》を回避したり、山札に生物が1枚であっても2対象とすることで1妨害を越えるといった小技もあり、打消し以外での対応は難易度が高くなっています。
 《異形化》と比較した際にカード自体の妨害耐性の強靭さは段違いであり、ミッドレンジ軸を用意せずともデッキとして存在できます。
 ③によりパイオニア環境では3色以上での運用は難易度が高く、一般的に赤濃いめのURで使用されています。

3.パイオニア環境タイプ別独創力デッキ解説

 モダン環境と異なり《残虐の執政官》が使用できない現在のパイオニア環境ではフィニッシャー違いで主に3種類の独創力デッキが存在しています。    様々な傍流デッキは存在しますが、本稿では下記の3種について深堀りしていきます。便宜上、それぞれを下記の様に呼称するので雰囲気で理解してください。

①ゼナゴス+ワームのワンショット型
②機械巨人+マグマオパスのコントロール型
③下準備の軽いアトラクサ型

選択肢は幅広くバリエーションは豊富だが、決定的なフィニッシャーは不在であるともいえる。

①ワンショット型の特徴

 私が認識する限り最も初期に独創力デッキとしてメタゲーム上で認知されるようになったのがこのタイプです。独創力をX=2で打つことによって《歓楽の神、ゼナゴス》により強化された30/30速攻トランプル《世界棘のワーム》が突っ込んで相手が爆発する純粋なコンボデッキです。PTファイレクシアでも海外プロチームがチームデッキとして使用し殿堂プレイヤーのReid Dukeが優勝したことでも話題となりましたね。
 コンボパーツをドローしてはいけなさでは今回紹介する3タイプ中随一であり、いざ決めるターンにコンボパーツを引いてプラン崩壊して泡吹くこともしばしばあります。
 名前の通り独創力を打ったターンに一撃で勝てるのが大きな魅力であり、仮に《世界棘のワーム》を除去されたとしても5/5ワーム3体が並び《世界棘のワーム》本体は山札に帰っていくので余程押し込めまれていない限りはそのままゲームに勝つことが多いです。
 《世界棘のワーム》はインスタントタイミングでのバウンス、追放除去が苦手ですが現環境のバウンスは主に《天上都市、大田原》程度と多くはないため、コンボ自体の信頼性はそれなりに高いと言えます。とはいえ、青白コンの《魂の仕切り》、《放浪皇》、エニグマの《力戦の束縛》あたりの致命的な追放除去カードは何種類か存在し、これらとの対戦はかなり厳しいものとなります。
 また、他のタイプと異なり、独創力をX=1ではほぼ打てないためコンボ成立は基本5ターン目以降となります。この差がアグロ相手に響くことも多い印象です。
 本タイプの(ほぼ)専用カードは《大勝ち》。独創力を探しながら宝物を2個用意することができ、4ターン目《大勝ち》からの5ターン目独創力が一般的な勝ちパターンとなります。
 《世界棘のワーム》が目下トップメタのラクドスに対してとにかく強く、MOでは《歓楽の神、ゼナゴス》を抜いて《世界棘のワーム》2枚のデッキが成績を残すこともあるほどです。基本的に墓地対策は効きませんが、リスト非公開の場合は手札に来た《世界棘のワーム》を寓話や大勝ち経由で戻そうとすると、相手がオパス型と勘違いして入れてきた墓地対策に引っかかることもあります。
 メタゲーム上で早いデッキや青白スピリットが増える中でコンボ偏重のこのタイプは速度感的に厳しいと判断し選択から外しました。

②コントロール型の特徴

 とにかく《奔流の機械巨人》+《マグマ・オパス》をやりたいデッキ。個人的にはそれをやるなら独創力でなくとも別にいいのではという気がしなくもないのですが、ブン回りのあるコンボコントロールデッキとしての立ち位置は世界各地のRC等でも一定の人気があります。
 3タイプの中で最も専用パーツ(巨人+オパスで最低8枚)を必要とするものの、基本的にゲーム中に絶対引いてはいけないパーツは無く、逆に《マグマ・オパス》はゲーム中どこかで引いて墓地に落としておかなければなりません。
 多少のマナジャンプがあったとしても6マナの機械巨人はやはり重く、《マグマ・オパス》を含め固めて引くと辛くなるなど、意外とドロー内容のバランスを求められます。機械巨人かソーサリータイミングの独創力が相手への仕掛けになるため、カウンターの多く入ったデッキ相手は苦手となります。メインボードからコントロールとして振る舞う事も多く、日本人が好みそうな印象です(実際にChampions Cup FinalではUR独創力の使用者は私以外全員このタイプでした)。リスト間で細かい違いは多いのですが、《厳しい授業》入りのパワーストーントークンを巧く使えるタイプが小賢しくて個人的には好きです。
 下準備の末に出した機械巨人も一度場に出てしまえば5/6バニラであり横に並んだ相手や緑騎兵相手に殴れないこともしばしばで、丸さと引き換えに決定力を落としたデッキとも言えます。
 墓地対策は普通にめちゃくちゃ刺さるのでサイド後には独創力から出てくるクリーチャーを変えるなどの工夫が必要に感じます。一瞬話題になったゼロ除算採用型は丸さが増した気もしますが、ボロス召集などの高速デッキの台頭もあり環境ににマッチしているとは言い難いです。
 練習段階では6マナに到達しない、機械巨人を固めて引くなど手札でかさばる展開が多く、本選でも再現性が高そうに感じたため選択から外しました。

③アトラクサ型の特徴

 超パワーカードの《偉大なる統一者、アトラクサ》を出してリソースを回復しつつ殴り切ろうというタイプです。7/7飛行警戒絆魂によってダメージレースが崩壊するためアグロに対して巻き返す展開が強く、アトラクサを対処しづらいタイプのデッキには滅法有利となります。独創力とアトラクサの計6~7枚以外はほぼフリースロットでありデッキの自由度は最も高いのが特徴です。アトラクサで拾えるカード枚数は基本的に3~4枚程度ですが、それでも十分強いのであまり気になりません。
 現環境ではメインボードでアトラクサを確実に対処できるカードは限られており、返しのターンで対処されなかった場合、能力で拾ってきた打消しを構える展開となり多くのマッチではそのまま勝ちます。
 このデッキの強さはアトラクサを除去できるカードがメインから何枚積まれているか相手のリスト、環境次第ですのでメタが変われば別のタイプの方が良い立ち位置となるでしょう。
 独創力は基本X=1でしか打たず、最速で4ターン目の仕掛けとなります。他のタイプと比較して下準備はトークン1個で済むため軽く、主に宝物トークン目掛けて独創力をぶっ放すだけの簡単プランです。※他のタイプは更に墓地にオパスを落とす、(コンボカードを引かずに)トークンを2個用意するなど若干のハードルが存在する。
 単純にアトラクサのカードパワーが凄まじいので、特に深く考えず適当に出してもそのまま勝つイージーゲームとなることも多いです。

4.デッキ選択経緯

 今大会に向けての練習当初は多少知見のあったアブザンパルへリオンからスタートし、MOリーグでもそれなりに勝つため「このデッキでいいかな…」と考えていた矢先に対戦相手に現れたのがUR独創力アトラクサでした。
 そのマッチではアトラクサ一枚で盤面が止まり、(パルへリオン釣って殴れても勝てない)「これどうやっても勝てないんじゃないか…?」と思い自分でも触ってみることに。いきなりMOでカード揃えるのはリスクが高いため、まずはMTGアリーナのエクスプローラー環境で大体同じようなデッキを探して回してみると好感触。軽量スペルで盤面を捌きながらアドバンテージを稼ぐフィニッシャーを早期ターンに出す動きは以前使用していた《宝物の地図》+《パルン、ニヴ=ミゼット》デッキに近いものを感じました。

昔の相棒、今見ると凄いマナコストしてる…

 その感触をもってMOで持っていた緑単とパルへリオンのカードを全てBotに売り、後戻りできない状態でデッキを作成し妻子の寝た深夜にリーグに潜り練習をしていました。独創力デッキ自体を理解するべく他のバリエーションを一通り触りながらも結局はアトラクサ型で最も多く5-0トロフィーを獲得しました。
 練習時勝率は8割を超えており雑多な相手の多いリーグであっても十分にデッキの強さを信用できる数字でした。一部苦手はあるけどメタゲーム的にも悪くなさそうだな(MO Challenge等で勝って目立たないで欲しいな…)と思いながら一旦練習を切り上げ、大会2週間前まではポケカにうつつを抜かしていました。

 大会前週に一度だけリアル大会に出たのですが、そこで対戦相手に指摘されるまで独創力の挙動を勘違いしていました。(めくったカード"だけ"シャッフルして残りの山札の下に戻す挙動と勘違い。実際はデッキ全てを切りなおす)
 オンラインでの練習は効率的ですが、諸々オートで進行することから正確な挙動を理解しないままでもプレイできてしまうため、本番前にはリアルでの確認は必須だと改めて感じました。

 今回デッキを選ぶ際の基準として最大の仮想敵であるラクドスに対しての相性は「大体互角ぐらい」あれば十分だと考えていました。これは詰まるところ有利不利はラクドス側のサイドボード選択に左右されるものが多く、構造上負けないように寄せるとラクドスにしか勝たない(それでも対ラクドスは6:4程度)という考えからです。

 最終的に理と情が綯い交ぜとなった下記理由によりデッキはアトラクサ型に決定しました。後半になるにつれて段々としょうもない理由になっていきますが真実なのでそんなもんだと思ってください。
※本質的にはデッキの選択理由というよりは自身の選択を正当化するためにどれだけ多くの後付け理由で自分を納得させられるかだと思っています。

選択理由①
 Champions Cup Final Cycle 3はデッキ公開制のため、相手によってキープ基準の変わらない緑単やアグロよりもメインボードから柔軟にハンドを探しにいけるミッドレンジ以降のデッキに優位性がある。独創力デッキはその挙動上、相手にデッキの中身の大半をゲーム中公開することになるが、これも公開性であればデメリットはほぼ無くなる。つまり、システム上デメリットが打ち消され有利を取りやすいデッキであるといえる。

選択理由②
 練習量では他のプレイヤーに劣るため同型が多発するラクドスミッドレンジのようなデッキは候補から外す。アブパルしかりパターン化したイージーウィンのあるデッキを使いたい。(でもアグロは嫌い)

選択理由③
 環境上に存在してはいるが極端に注目されているわけではなく、ミラーマッチがほぼ発生しない想定。(ミラーマッチは嫌い)

選択理由④
 《サメ台風》が4枚積める。以前のティムール再生の時からこのカードが超好きでsecret lair版で揃えちゃった。いいよね。

いいよね、サメ

選択理由⑤
 MOで練習したときめっちゃ勝った(構築レーティング1929)。使っているうちに愛着湧いてきたし、リアルで組んじゃったからもうこれでいいかな感。(コロナ禍を経てもはや紙でデッキ組むのは苦行に感じるように…)

これだけ勝ってたらもう…ね…?

5.Champions Cup Final Cycle 3大会レポート

対戦相手のデッキ詳細などはコチラのMelee大会ページで確認できます。

R1 Lotus Combo 〇〇
 いきなりの不利マッチで不運を嘆く。G1はカウンター2枚引いていたりサイド後は《覆いを割く者、ナーセット》に相手がドハマりして勝ち。ラッキー。

R2 Azorius Control〇〇
 またも不利マッチでキレる。しかし都合よく《ミレックス》引いて毒殺したり、サメ台風合戦で差し切って勝ち。ラッキー。

R3 Mono-R Goblins 〇〇
 対戦相手側は独創力を妨害できずアトラクサも対処し辛いためかなりの有利マッチ(だと思う)。相手のパイルドライバー(プロテクション青)だけケアして勝ち。

R4 Rakdos Sac 〇××
 有利マッチ。相手のリストはメインサイド合わせてアトラクサに触れるカードがアクト1枚しかないため(勝ったな…)と慢心していたらハンデスでキーカードを落されてからのクロクサで一瞬で負け。アンラッキー。

R5 Azorius Lotus ×〇×(ゆーやん)
 かなりの不利マッチ(空フィーチャー)。トークンビートプランで1ゲームだけ取るも《パルン、ニヴ=ミゼット》が出てきて延長ターン中に負け。昔の相棒にめちゃくちゃにされる。さてはお前意外と根に持つタイプだな?

R6 Mono-W 〇〇
 有利マッチ(だと思っている)。相手のダブマリ×2であまりゲームにならず勝利。個人的にアグロをあまり使いたくない理由がこれ。(対戦相手関係なく勝手に死ぬことがある)

R7 Rakdos Mid ID
 安全のためID。まずは本ラウンド終了時に発生する足切りライン(Top64)の突破を第一に考え、このマッチで伸るか反るかのリスクを負うよりも後の5戦で4-1以上してPT権利を目指した方が良いと判断。相手がラクドスであることもありリスク取り損。これが結果的に奏功することになる。

R8 Mono-G 〇〇
 割と有利マッチ(だと思っている)。またも相手のダブマリ×2でゲームにならず勝利。相手のデッキににショックが山ほど入っていてもマナクリキープしないといけないのが緑単側の厳しいところ。本ゲームでもマナクリ焼いたら機能不全に陥っていた。

R9 Greasefang 〇〇
 私自身がアブパル使っていてUR独創力アトラクサに勝てなくて乗り換えたぐらいなのでかなりの有利マッチ。2ゲームともアトラクサ着地して終了。

R10 Azorius Lotus ××
 またも眼前に現れた不利マッチ。なんでこのタイミングで…。お前ら(青白コン)全然Day2残ってないのになんで今出てくるねんと心の中で暴れながら対戦。手も足も出ず負け。ここでTop8目無しとなりPT権利チャレンジに。

R11 Greasefang 〇〇
 マッチ時に相手のデッキを確認して思わず「ヨッシャ」と呟く。対戦相手の韓国人プレイヤーがハンデスでこちらのハンド内容の1マナ除去3枚、カウンター、寓話、土地2枚を見て「ヒドイヨ!」と叫んだので「ヒドクナイヨ」とお伝えしました。勝ち。

R12 Mono-W ×〇〇
 PT権利賭けの空フィーチャー。G1はサリア潰しても無限に出しなおされて負け。G2はアトラクサを宝物経由で手から出して相手がハンドに構えていた《封じ込める僧侶》をかわして勝ち。G3は対戦相手の土地が2枚で詰まりアトラクサが着地して勝ち。デッキの安定感の違いが最後に出ましたね…。

 というわけで最終8-3-1の16位でPT権利と賞金800ドルをゲットしました。練習時間や環境から考えると望外の成果と言えそうです。もしアブパルで出ていたらきっと同じ成績ではなかったことでしょう。
 MOリーグでアトラクサに負けなければこのルートには入っていなかったはずなので、最も感謝すべきはあの時のMOプレイヤーかもしれませんね。
 過去の経験上、私が大会で勝つ場合は当時はニッチであっても実はかなり強いデッキを使っていることが多い(地図ミゼット、スゥルタイ根本原理etc)ので恐らく今回のデッキも結構イイ線いってるんじゃないかと思います。興味を持った方は是非一度組んでプレイしてみてください。(MTGアリーナでも大体同じものが組めます※ワームだけ差し替え)

【無料分の終わりに】

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
 以下より先が有料部分となります。今回幸運にもPTバルセロナの権利(+次回Champions Cup Finalの権利)を獲得できたので私の中で現環境のパイオニアは一旦終了となります。よって、本デッキに関してのサイドプランやマッチアップ所感等出し惜しみせず記載しています。
 2023年11月下旬のファイナルまでは店舗予選、エリア予選、プレミアム予選とパイオニア環境が続きますので、暫くの間は味のする内容になっているかと思います。また、購入者の方の疑問質問にもお答えし適宜内容修正をおこなっています。
 
 本記事の収益の全ては私の娘や家族が健やかに過ごすための様々なものに還元されます。
 それでは以降の内容に興味を持っていただけた方、何となく投げ銭してしてみたくなった方、石油王の方は下記からどうぞ。

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