見出し画像

起業するなら、自分の気持ち嘘はつかないこと。自分の心の変化を感じて、そこにしっかりと適応すること。

「 サロンをオープンして約10年になるのだけれど、実は最初は肩こり・腰痛改善サロンとしてオープンしたんですよね 」

腸セラピー専門サロンオーナーのわたし

と話すとときどきびっくりされます。

びっくりされる理由を聞いてみると、

「 起業前から、腸に興味やスキルがあって、腸専門サロンとしてオープンされたと思っていました 」

とのこと。

確かに、そう思われるかもしれませんが、実は肩こり・腰痛専門サロンから、腸専門サロンに事業内容を変更したのは、サロンをオープンしてから約1〜2年後。

なぜ、腸専門サロンに変えたかというと・・・

事業内容を変更した理由

まだ腸活という言葉さえなかった頃、今後、きっと腸が注目されるに違いないと考えた私は誰よりもはやくに・・

と語れば、先見の明があって、かっこいいと思われそうですが、そんな特別な能力があったわけではなく、ただシンプルに腸セラピーが楽しかったから。

「 それだけで変えちゃったの!? 」と言われれることもありますが、ほんとうに今思えば、それだけなんです。若さって怖いですよね。(とはいえ起業当時は35歳だから若くもない)

いまでこそ、腸活という言葉が流行り、女性雑誌でも定期的に腸特集が組まれ、メディアでも腸が注目される時代となりましたが、10年前は腸に対する注目度は全く高くなく・・。

10年前、セラピスト仲間に、「 腸を専門としたサロンに変えようと思っているんだよね、、」と話すと、「 マニアックすぎん!? 絶対うまくいかないと思う 」

と言われたこともあります。それぐらい、腸はいまほど市民権を得ていなかったんです。

自分らしく生きたいと思って起業したのだから

さて、先ほど、腸セラピーが楽しかったから事業内容を変えた、とお伝えしましたが、

もちろん、ただただ楽しかったからというわけだけではなく、この腸セラピーを多くの人に届けたい、役立てたい、という思いがあったから。(その思いの詳細はここでは割愛)

まさか、その後、腸活という言葉が生まれ、腸ブームが到来するなんて、1mmも考えてはおらず、

肩こり・腰痛をサポートすることを仕事にするワクワクよりも、腸セラピーで感情をデトックスすることを仕事にしたワクワクのほうが勝ったから、事業を変えたんです。

自分らしく生きたい、と思って起業したのに、自分の気持ちに嘘はつきたくない、というのが気持ちとしてあったんですね。

といえば、かっこいいのですが、実際は大変でした。

肩こり・腰痛改善サロンとしてオープンしたのですから、ホームページも名刺もDMも、いろいろと作成したもの全てを変える必要がありました。

業者に頼んで作っていたわけでもなかったので、そんなにお金はかからなかったのですが、当然、時間はかかりました。

とっても、大変でしたが、あの時、自分の思いに正直に向き合わず、もし腸に変えることなく、肩こり・腰痛改善サロンのまま経営をしていたら、、いまの自分はなかったと思います。(多分、きっと廃業していたと思う)

意外とたくさんある事業内容を変えた企業

途中で事業内容を変えるなんて、信じられないし、大胆すぎない? と思われたかもしれませんが、実際、そうした企業はたくさんあります。

みなさん大好きApple。Appleは最初に個人用コンピュータを作っていましたが、今日ではスマートフォン(iPhone)、タブレット(iPad)、ウェアラブル(Apple Watch)など多くの製品とサービス(Apple Music, Apple TV+)を提供していますよね。

また、生活には欠かせなくなってきているAmazon。 初めてのビジネスモデルはオンライン書店でしたが、今では電子商取引、クラウドコンピューティング(AWS)、音声認識デバイス(Amazon Echo)など、多くの分野で事業を展開しています。

日本が誇る任天堂(Nintendo)。1889年に創業され、当初は花札などのカードゲームを製造していました。その後も、玩具や他のエンターテインメント商品を手がけましたが、1970年代にビデオゲーム業界に参入。その後の躍進は説明の必要もないですよね。

最後にレンタルDVDやCDのレンタル、新品・中古ゲームソフト、古本の販売を中心に事業展開してきたゲオ(株式会社ゲオホールディングス)。こちらは、レンタル事業が低迷していくとみるやいなや、リユース事業のセカンドストリートに軸足をシフトすることによって、業績アップへとつながっています。

私の事業の転換と比べるのはおこがましい大企業を例にあげさせていただきましたが、起業当初の事業内容を転換して成功を収めている起業は、意外にもたくさんあるんですね。

個人事業主が生き残るには

ビジネスの世界は弱肉強食と言われ、強いものが勝つ、と思われるかもしれませんが、個人的には、ビジネスの世界は適者生存だと思ってるんです。

強さだけが勝利の鍵ではなく、それよりも重要なのは、変化に適応し、進化する能力。

Apple, Amazon, Nintendo、ゲオといった企業は、時代とともに自らを変えていっていますよね。

それぞれが、かつては全く異なる製品やサービスでスタートしましたが、市場のニーズ、技術の進歩、消費者の行動に敏感に反応し、事業を変革する勇気と柔軟性を持っています。

ただし、これは大企業のお話。では、個人事業主の場合はどうかというと、市場のニーズとか消費者とか、という話ではなく、

自分の気持ちに嘘はつかないこと。自分の心の変化を感じて、そこにしっかりと適応すること。

自分の思い(情熱)を仕事しようと思い起業したのですから、その思いに嘘をつき続けていても、個人事業主なんて続かないですよ。

最初はうまくいったとしても、きっといつか息切れします。個人で働くということは、自分の思いがガソリンです。

ワクワクしないような事業には、そうそうに見切りをつけるべきかと。

起業することでさえ、勇気がいるのですから、起業して事業を変えることも、もちろん、勇気がいると思うんですよね。

だから、私はよく起業したいと相談にきてくれる生徒さんたちに、

将来、どうなりたい? どうありたい? 楽しいと思う? ワクワクする感じ? 

とよく質問するんです。うざいと思われながらも。

頭で考えることもたいせつですが、心で感じて欲しいんですよね。

起業はゴールではなく、スタートですからね。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?