自己同一性への課金
こんにちは、あなたには自己同一性があるでしょうか?
横文字で言うところのアイデンティティというものです。
アイデンティティと言われてもしっくりと来ない、そんなものよくわからない、という感想を抱かれる方は少なくないと思いますが、私はこのアイデンティティ、非常に重要だと考えています。
自分が自分であるために
アイデンティティとは、自分が自分であるためには欠かせないものです。
アイデンティティが存在しない場合、簡単に他のもので置き換えることもできますし、自分自身の存在意義も薄れてゆきます。
人は常に悩みます。
自分は必要な存在なのだろうか、社会から必要とされているのか。
場合によっては、悩みすぎて死を選んでしまったり、薬物の乱用に走ってしまうケースも存在します。
誰しもアイデンティティは存在している
ですがそもそも、アイデンティティを持たない人間など存在しません。
仮に存在するとすれば、自身のアイデンティティに気付いていない場合だったり、アイデンティティが目に見えないという場合なのではないかと思います。
誰しも、生まれた場所が異なりますし、生育環境や時代なども違いが存在しており、人の数と同じだけアイデンティティが存在しているのです。
アイデンティティとは良いところばかりではない
しかし往々にして、アイデンティティとはマイナス面が目立つものです。
むしろ、このマイナス面こそがアイデンティティとも言えるのですが、多くの人は自身のマイナス面を嫌います。
その結果として、マイナス面を直視するくらいならばアイデンティティなど消してしまえと、無意識に自らのアイデンティティを閉じ込めてしまっているのではないかと思います。
具体的に話せば、誰かとコミュニケーションを行う際に、自らの意見を押し殺して、周囲に合わせるという場合などはそれに当たると思います。
日本人は協調性のある民族とよく言われますが、その協調性は往々にして、自らのアイデンティティを消してしまうことに繋がるのです。
いつしか、自分の本当の感情や想いというものが見えなくなってゆき、やがては自分にアイデンティティなど存在しないと、無の存在になってゆくのです。
汚い部分を認める
先述の通り、自身のアイデンティティを自覚できない状態はとても危険です。
今は上手く行っていたとしても、簡単に崩れてしまうような脆さを帯びています。
我々は自己に目覚めなくてはならないのです。
自己肯定を外注に頼らない
とは言え、他の誰かにこの汚い部分を認めてもらうのはとても難しいことです。自分ですら認められない汚い部分、他の誰かが認めてくれるはずもありません。
しかしそれでは、いつまでもアイデンティティの確立を行うことはできません。
まずは、汚い部分含めて自分自身を認めて上げないといけないのです。
いや、それができれば苦労しないという話なんですが、まずは誰も自分のことを認めていないこの世界で、他ならない自分自身まで自分を愛せないのであれば、あなたを愛する人はこの世界に存在しないことになるのです。
また、肯定を他者評価に依存するのは危険です。
時間の経過や条件の変化によって、その人は自分自身を肯定してくれなくなるかもしれません。
その場合、他者評価に頼りきりでは、自分自身のアイデンティティは簡単に崩壊し、それこそ生活にも支障が出てしまうことでしょう。
他者評価に依存するのではなく、まずは確固たる自己評価を確立することが、アイデンティティの確立の第一歩なのです。
具体的な方法論
こういう話をすると中身が無いですが、自己のアイデンティティに向き合うためには失敗というプロセスが欠かせません。
失敗にはその人の癖が出ます。失敗に不思議の失敗はなく、必ずその人のアイデンティティに由来しているものなのです。
失敗に向き合うということは、自己に向き合うということでもあり、自己に向き合うということは、失敗に向き合うということでもあります。
失敗をするためには、行動をしなければなりません。
行動をしない状態においては失敗もしませんが、それは自己に向き合う機会を失うということでもあります。
それではいつまでも自己同一性の確立は実現できず、いつまでも、脆弱なアイデンティティの元で不安が消えてくれることは無いのではないかと思います。
失敗は将来への課金である
失敗とは時に、お金を失うことに繋がります。
お金だけではなく時間や労力も失います。
しかしそれは、決して無駄なものではないのです。
失敗とは将来への課金。
自己同一性は基本的に、お金で買うことはできません。
しかし行動を重ねて、失敗をすることによって、それを自己同一性に換えることもできます。
仮に手痛い失敗をして、お金を失ったとしても、考え方や受け止め次第では、それを将来のプラスに繋げることもできるのです。
失敗とは将来の課金、私としても失敗を恐れずに、積極的に行動していきたいと常々考えています。
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