ゼリー喉に詰まらせ 介護施設に2365万円支払命令 / 厳しい判決
90歳の男性が、ゼリーを喉に詰まらせて亡くなられた件、2365万円賠償命令に、介護職を中心に爆発的に批判が高まってます。
もう、恐ろしくて、食事介助なんてできゃしない!
確かに、こんな高額は厳しいと思います。
何でこんな高額になるのか?
下記、ボクの解釈は正確でないかもしれませんが、おおよそ損保の損害賠償と同じ考え方と思います。
例えば車の事故で、90歳の老人が亡くなった過去の例からの相場で、90歳の死亡、賠償金相場は2000万円くらい?
若い人なら一億越えてくるかも。
ただ、それは車の運転者の過失、重過失、故意を問わず死亡事故の被害者に支払われるベースの賠償額、運転手側はその過失割合に応じて、また、重過失、故意なら慰謝料等が増されるでしょう。
たまたまクシャミしてしまった事故でも、泥酔した事故でも、被害者が受けとる90歳死亡事故のベースの賠償額は同じ、2000万円です。
もし、 逆に轢いてやろうと老人を はねても、老人が生きてピンピンしていたら、傷害事件で刑事訴訟にはなりますが、実際の被害者への賠償額は2000万円までならないと思います。
今回の判決の2365万円、2000万円プラス裁判費用ほどのようです。
2000万円、ミスの軽い重いの金額と考えると理不尽に見えますが、軽微なミスでもミスと認められて被害者側の過失もなく結果死亡に至ったから、まるまる2000万円。
とは言え、極めて不運な結果です。
介護現場でゼリーの誤嚥など日常茶飯事、ちょっとむせただけでも高齢者には大きなダメージになる可能性も高い、そんな事故に杓子定規に高額な賠償は施設運営すら困難、介護施設不足に益々拍車がかかるでしょう。
予めそんな事故も想定して誓約を一筆取っておくか、保険(そんな事故に対応した保険があるか知りませんが)か何か救済措置を講じておかないといけないのかもしれません。
施設側は控訴されたようです、経過を見守りたいと思います。
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