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泣きながら微笑んで ~AKB48・大島優子の懐古録~ #16

■2009.1.4 「最終ベルが鳴る」公演(梅田彩佳聖誕祭)

前回#15の続き。SLガチャ専用サイトの開設により、ネット上でガチャが購入できるようになった私は初めて「大当たり」である「3S撮影権」を引き当てる。しかし、後日何回かガチャを購入しているうちに「2S撮影権」も引き当ててしまい、最初の撮影はやっぱり「大島優子との2S」と考えた私は必死にインフォに予約の電話をかけ、平日ながらK4公演がある11月某日に予約を入れることができた。撮影当日確実に年休を取得するため前日までに溜まっていた仕事を処理し、上司に年休取得の申請をしようとした時に私の携帯が鳴った。着信履歴を見ると「インフォ」の表示。折り返し電話をすると劇場スタッフのYさんが「○○さん、明日の撮影の件なんですけど・・・」Yさんが全てを言う前に私は状況を理解した(泣)急遽優子が公演終了後に関東某FM局の番組に出演することになり撮影ができなくなってしまったとのこと。劇場以外のお仕事が入ることはファンにとって喜ぶべきことであると常々思っていた私であるが、自分の住んでいる地域で聴くことができないFM局の仕事のためという理由に何とも居た堪れない気分になってしまった。

しかし、これでへこたれている場合ではなく、各種権利には使用期限(取得から6カ月)があるため、とりあえず一番最初に期限が訪れる3S撮影の予約を入れなければならなかった。ところが、優子は11月半ばから映画「銀色の雨」の撮影のため休演が続いたうえ、撮影終了後に虫垂炎を発症し手術のため緊急入院してしまう。手術は無事成功するが、仕事復帰は術後の様子を見てということになり、12月中の公演復帰が不透明な状況となってしまった。勿論他のメンバーで撮影予約をすることも考えたが、どうしても「最初は優子で」という思いが捨てきれなかった。しかし、公演の出演メンバー発表を待って電話をかけていては間に合わないと思い、私は「賭け」に出る。公演予定及び出演者の発表前だったが、自分が遠征できる1月4日(日)に梅田彩佳(梅ちゃん)の生誕祭が開催されると勝手に決めつけて、優子と梅ちゃんで3S撮影の予約を入れた。これでダメならばもう仕方がないと開き直っていたところもあった。数日後公演予定が発表され、私の希望通り1月4日がK公演となり、優子と梅ちゃんが出演することとなった。私は「賭け」に勝ったのである。

撮影当日。11月の件があったので当日休演の不安はあったが、それも杞憂に終わる。梅ちゃんの生誕祭となった夜公演は、2順後入場権を行使したこともあって下手最前列で見ることができた。「梅島夏代」の仲間で同級生の優子が生誕祭の音頭を取る。2年前はケガの影響で挨拶のみだったが、今回はケガも癒えファンの前で元気な姿を見せることができたことが梅ちゃんにとって何よりも大きなことであり、涙ながらにファンに感謝の言葉を述べる。そんな梅ちゃんを暖かい眼差しで見つめる優子が大変印象的だった。劇場内がベリーハッピーな雰囲気に包まれた中で夜公演は終了。その後私は緊張の時を迎える。

劇場スタッフのGさんが拡声器で自分の受付番号を呼び出す。入口の扉が開けられ案内された先には笑顔の優子と梅ちゃんがお出迎え。

優子&梅ちゃん「よろしくお願いしま~す」

私「よろしくお願いします。初めての撮影なので緊張してます」

梅「私なんか選んでくれてありがとうございます」 梅ちゃん、何故か自虐的(汗)

二人に下手花道前に誘導されて少し会話

か「撮影とか初めだけど、二人のことはお台場でミニライブやってた頃から見てたよ。」

優「あー!そーいえばお台場でやってましたね!」

私「うん。そこであのちっちゃいコ2人カワイイなぁって友達とライブ見ながら話してたんだよ。」

優・梅「キャハハハハ^^」

懐かし話で軽く弾んだところで構図を決めることに。この日は「梅ちゃん生誕祭」ということで、梅ちゃんを真ん中にして、梅ちゃんの前のキャッチである「アイスのようにあま~い」のポーズで撮影することに。本当は自分を真ん中にして撮影するのが普通だと思うし、あるいは推しメンの優子を隣にするのだろうけれども、こういう日に自分が主役の様な構図を選択することが私にはできなかったし、何よりこの日にこの2人で予約をした時点でこの構図にしようと心に決めていた。

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撮影は無事終了し、事前に用意していたプレゼントを2人に渡し、最後に二人と握手し、私から激励の言葉をかけてお別れとなる間際に逆に優子が私に言葉をかけてきた。

優「○○さん(本名)って、いつもお手紙くださってるkatopuさんですよね?」

正直驚いた。本名で撮影申請をしていたのに、手紙にしか書いていなかったハンネを私に確認し、ポラへの書き込みを本名ではなくハンネにしてくれたのである。聞いた話だと、当日メンバーの楽屋には終演後権利行使するヲタさん達の一覧表が張り出され、メンバーはそれを確認して公演や撮影等に臨むらしいが、大した接触機会もなく初の撮影に臨んだ凡ヲタの小さな情報を把握していた優子のプロフェッショナルな姿勢に改めて感服した。正味2~3分ほどの短い時間ではあったが、個人的には大満足の撮影であった。

扉を出て数分後にスタッフSさんが撮影したポラ写真を私に手渡すが、確認したところ、何と!「梅ちゃんの書き込みが無い」( ゚Д゚) 梅ちゃんが聖誕祭で多くの撮影予約が入っており多忙だったことや、優子が「張り切って」書き込みしすぎてスペースがあまり無かったことが災いしたと思われ、一旦インフォに写真を預け、梅ちゃんの書き込みを待つこととなったが、この3Sポラが自分の手元に戻ってきたのは撮影の日から2カ月余り経過した3月中旬だった(*´▽`*) 行方不明にはならなかったのは幸いだった(笑)

(#17につづく)

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