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【職について】自己分析と2つの視点

自分に合った職を見つけるために必要なことは2つ。
1. 自分を知ること
2. 仕事を知ること
学生の就職活動において「自己分析」と「企業分析」が大事だよなんて言うが、不惑の40代を前にして、改めてその通りだと思う。

自己分析に必要な2つの視点

自己分析には2つの視点が必要だと思う。
1. As is (現時点)での自分を知ること
2. To be(未来)の目指したい方向性を知ること

As is(現時点)での自分を知る

現時点で自分自信が「何に」興味があり、「どんな」技術や思想、願いを持っているか。「どうして」それらを持っているのか、その背景にある原体験はどういうものか。それらを一つ一つ細かく見つめ直す。

入り口は現在取り組んでいる活動(仕事、サークル、趣味)や、好きなもの(場所、映画、本、ゲーム、etc.)を列挙したり、興味があることを自己ブレストして挙げまくっていけばいい。コトの大小や世間での評価などは気にせずにとにかくたくさん挙げまくる。

そうしてある程度の数(20~30くらい)集まったら、今度はそれらの中から似た者同士を集めてグループ分けする。いくつかのまとまり出来たら、グループごとに名前(共通点を表す言葉)を付ける。

その次はグループごとでも構わないし、一つ一つのコトに対してでも構わないので、なぜそのことに興味を持ったのか「きっかけ」を洗い出す。

人から紹介された、テレビで見た、ある日突然気になった。何でもいい。そのコトを知ったときの感情を思い出す。ワクワクしたのか、不安に感じたのか、自分にとってどんな影響があったのか。

原体験を見つける

そうやって自分の興味関心を辿り、小学生くらいまで遡ると、自分芯の核を作っている"原体験"のようなもの、考えに至る。恐らくそれは「友達と楽しく過ごしたい」「家族と仲良くいたい」「昆虫が好き」のような比較的抽象度の高いものだが、それが自分の原点であり、現在の様々な興味関心、行動の動機になっていることが多い。

客観的意見を大事にする

改めて自分のことについて、周囲の人に聞いてみるのもよいだろう。親しい人はもちろんだが、そこまで親しくない人に聞くのも効果的だ。親しい人というのは、過去の経験や共にした時間の長さから、自分の内面的なところを細かくとらえ、理解してくれているかもしれない。一方で親しくない人というのは、一般的に世間から自分がどのように見えているのかを知るきっかけになる。どちらも自分で認知していること、未知のことがあるだろうが、どちらとも自分の姿だと受け容れることが大事。だってそれは周囲の人にとっては事実だから。

To beを考える

As isを掘り下げ、自分のコアが見つかったなら、To be(未来)について考える。今の自分がこれからどうなりたいのか、将来像を描くのである。

I, We, Itを考える

この時の視点は3つ。I(自分)、We(自分の身近な人)、It(世界や社会などの比較的大きな存在)の3つのポイントで考える。

Iは自分がどうなりたいか。Weは家族や親しい友人など、自分の身近な人をどうしたいか。どのような影響を与えたいか。Itは今後の社会や世界がどうなってほしいか。自分が目指したいものはどこか。これもI →We→Itと視点が上がるに連れて、抽象度は高くなっていく。

社会課題に興味が無くても大丈夫

恐らくは、いきなりItを考えるのは難しい。私自身、社会問題や環境問題など、強い関心は持てていなかったからだ。しかし、そんなことは気にしなくていい。例えば「デジタル化が進む世の中だけれど、アナログなものも残っていてほしい」とか「SNSで炎上させ合うのではなく、身近な人とリアルに仲良くしていたい」とか。自分にとって身近な社会から創造するのが、考えやすい。(もちろん、大きな社会問題を課題にしてもよい)

恐らくAs isとTo beがクリアになると「これからどんなことを実現したいか」のイメージは湧いてくるだろう。次は実現の手段を考える。

仕事を選ぶために

「実現したいこと」は自分が知っている職業で実現できるだろうか。仕事選びにおける言葉に「人は自分が知っている仕事にしか就くことができない」というものがある。世の中には約400万の仕事があると言われているが、知らない仕事はそもそも自分の選択肢にないので、選ぶことが出来ないのである。

すでに自分が目指す仕事についている人がいれば、話を聞いて、どのようにその仕事に就いたのか、必要な資格、経験、スキルを確認し、自分が今持っているものと照らし合わせればいい。

キャリアステップ=段階的にキャリアを捉える

やりたいことが見つかったら、すぐにその仕事に就きたいと考えてしまうこともあるが、就きたい仕事に必要なスキルや経験を得るために、一時的に別の仕事に就く必要がある場合もある。言うならば、給料をもらいながら勉強できるので一挙両得だ。言うまでもないが、どんな仕事であれ本気で取り組まなければ、自分が期待する成果や学びは得られない。仕事は生活の糧となるお金を得るための行為であるとともに、知識やスキルを習得する学びのためのものでもある。


そして私は、まだ自分が知らない仕事を目指している。「人生開拓家」という肩書しかない職業にどのような意味、価値を見出すか。毎日のインプットとアウトプットで少しずつ形を作っていく。

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