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魂を削って仕事したことはありますか?

こっちは魂 削りながら仕事してんだよ

そんなセリフを一度でも口にしたことはあるだろうか?口にしないまでも、そこまで懸けて仕事に取り組んだことはあるだろうか?


ちなみに、私は冒頭のセリフを真顔で口にする人を見たことがある。
もう10年くらい前になるだろうか。
行きつけの飲み屋のカウンターで知り合った方は、某有名アパレルブランドのデザイナーだった。

ファッションが好きで、自分でデザインした服にプライドがあって、命がけで仕事をしているというような話を、酒の肴に聞かせて頂いたことが何度もある。

その時は、ただただ「そんなに仕事に入れこめるってすごいなぁ」と驚きと尊敬の入り混じったような気持で話を聞いていた。


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なぜか10年ちかくもたって、その人の言葉が唐突に脳裏によみがえってきた。

果たして、私は魂を削りながら仕事をしているだろうか?

今の仕事(キャリアコンサルタント、メンター)は、大好きな仕事だし、やりがいも感じているし、真摯に向き合ってやっているつもりではある。
が、魂を削っているか?と言われると、決してそんなことはない。

生活の中で、家事も育児も趣味も色々ある中での仕事。100ゼロで仕事に入れこんでいるわけではない。ついついバランスとか考えてしまう自分がいる。


魂を削るほどに仕事に打ち込んでいた時があっただろうか?と自分のこれまでのキャリアを振り返ったときに、思い出されるのは新卒から3年目のことだろう。

当時の私は、小さな小さなベンチャー企業で働いていた。
ただのベンチャーではなくて、赤字続きで、倒産までのカラータイマーが常に点滅しまくっているような、そんな危機的ベンチャー。

25名ほどいた社員の全員が、自分がやらなければ会社がつぶれる そんな責任感を持ちながら働いていたような気がする。
私は、商品の納品担当だったが、年商3億にも満たない会社で、1億ちかい売上の納品をほぼ一人で担当していたから、中々のプレッシャーを感じていた。

ランナーズハイならぬ、ワーカーズハイのような状態に常にあり、1年間走り続けたような1年だった。私は納品と併せて3,000万円くらいのコスト削減も実現し、自分の中ではあの年のMVPだったと思っている。

睡眠も削って、休みも削って、とにかく仕事に打ち込んだ1年。
今思うと、どうしてそんなに?と感じてしまう部分もあるのだけれど、きっとベンチャー熱に浮かされていたのかもしれないな。

ただ、その1年で経験したことは、後々のキャリアにも大きな影響があり、しんどい時に自分を支えてくれるバックボーンのような存在になっているように思う。

魂を削って仕事をするということは、後々の自分の魂を救うことに繋がっていくのかもしれない。

ふと、そんなことを思う3月の夜。



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