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明るい時間からグラスを傾けるワケ。

三寒四温・・・というわけではありませんが、今日は20度くらいまで気温が上がり、先週までガッツリ着込んでいたダウンを脱ぎ捨ててお散歩に行ってきました。小汗をかきながら、帰宅してからのスプリッツァー(白ワイン×炭酸)が喉に染みわたります。
#明るい時間に呑むお酒は甘露の味


さて、明るいうちからお酒を飲んでいたのには理由があります。
午前中に、かれこれ1年くらい継続してメンターとしてサポートさせて頂いている孝行息子さん(仮名)との面談がありました。

孝行息子さんは、医療関係のお仕事を続けている方なのですが、1年前にメタリングを開始した際は「お金さえもらえればいい」「将来の目標なんていらない」という感じで、何をするにも強いモチベーションが湧いてこないという状態でした。

もちろん、大きな目標がなくても、毎日コツコツと働いて生活していくことでも幸せな人生を歩むことは出来ますが、孝行息子さんはそんな日常と自分自身を変えていきたいということで、ご相談を頂きました。

メンタリングの頻度としては月に1回、60分くらいの対話を行っています。
流れとしては、孝行息子さんが考えていることだったり、悩んでいることをお伺いして、深堀して、たまに私から何かしらお伝えして・・・という感じで進めていますが、基本的に私は「なるほど」「そうなんですね」と、相槌を返すことに集中しています。

強い肯定でもなく、否定でもなく、ただ受け容れていく。時々ちょっと掘り下げる。
そんな対話を繰り返し、繰り返し進めてきました。


3ヵ月くらい前から、
孝行息子さんが目に見えて変化してきているのが分かりました。

「職場で勉強を開きたい」
「将来的には独立してみたい」
「専門性を拡げて、資格を活かした仕事にもチャレンジを拡げていきたい」

そんな風に、ご自身の目標やチャレンジに関する発言がどんどんと増えてきたのです。そして、それを話してくれる表情が、少しはにかみながら、なんとも明るい素敵な顔をしているので、こちらも釣られて笑顔になるくらい。


そんな、孝行息子さんとお話している中で、こんなことを言ってくれた。
33年間生きてきた中で、1年でこんなに変われる思っていなかった。本当に感謝しています

前述のとおり、私は基本的には相槌をうつことに終始している。もちろん求められた際には、具体的なアドバイスをしたこともあるけれど、ほとんどは彼自身の中にあった考えや価値観を表層化出来るように、掘り下げるのをちょっとお手伝いしただけだ。

それなのに、こんな風に感謝してもらえるのは、控えめに言って舞い上がるくらい嬉しい。いや、嬉しすぎる。


キャリアコンサルタントやメンターの仕事というのは、その価値を数値化して図ることが非常に難しい。

例えば、転職や昇進に成功して給料が○○万円アップしたとして、コンサルタントのサポートが良かった可能性もあるけれど、同時に本人が努力した結果かもしれないので、明確に価値を図ることが難しい。

結果、どうやってキャリアコンサルタントとしての仕事の価値を図るかというと、相談者からのフィードバックに頼るしかない。

こうやって面と向かってお礼を言ってもらって、且つその人の成長や変化が目に見えると「役に立てたんだ、良かった」と実感が湧いてくる。


そんなわけで、嬉しさの余韻もあって、明るい時間のアルコールが沁みています。

乾杯。
これからも頑張ります。

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