加藤 菊貨

加藤 菊貨

最近の記事

ねえ、今日は何たべる?

毎日、あたまの中を占めている問い。 今日は何食べよ。 どうせ自分が作れるものしか作らないのに。 なんでだろう。 悩んでしまうのは。

    • 普通じゃないと思っていた家族の姿

      子供の頃、家族でピクニックによく行きました。 たいていは、自転車で行ける距離の大きな公園。 両親は一台の自転車に二人乗り。 私は子供用の自転車に乗って、両親の後についていきました。 父は自転車をこぐのが早くて、ついていくのが精一杯。 追いつけなくて、姿が見えなくなってしまうこともよくあって 私は泣きそうになりながら自転車をこぎました。 公園ではお弁当を食べるのが、お決まりのパターンでした。 ある日のこと。いつものようにお弁当を広げていたら 通りすがりの知らな

      • 変わるとは、違うものになること。

        変わるということ。 イヤな部分が抜けてイイ感じになる。 良い部分が失われてイヤな感じになる。 今まで通りだと変わらない。 味が変わる。 見た目が変わる。 人柄が変わる。 変わったら、人の関心を集める。 良くも悪くも。 変化した先には 成長、拡大、成熟がある。 人はそれを欲して、変わろうと努力する。 そこから、さらに先へ進むと 劣化、鈍化、老化がある。 人はそれを拒んで、抗おうと努力する。 変わることは、ただの通過点。 今の状態から、別の状態へ。 変わるきっか

        • 二人で歩きたい

          地図で見たら近く思った目的地 初めての駅で降りて 初めて見る景色にワクワクしながら ナビに導かれて私たちは歩いた 見てあの家、見てあの看板、何?この標識? そこにあるものすべてが 古くて珍しくて新鮮に感じた 駅から離れるにつれて 人の気配がなくなっていく 同じような形、同じような大きさの家々が どこまでも並んでいて、誰の声も聞こえてこない だんだん口数が少なくなる私たち しばらく歩くと国道に出た 信号もない一本道 相変わらずナビを頼りに歩くのだけど

        ねえ、今日は何たべる?

          発表恐怖症が、最初の一歩を踏み出すまで

          自分を表現する楽しさを体験してみたくて、私は、ただの読者であることをやめる決意をしました。書くと決めるまでに、2年以上を費やしたお悩み期間。そして一読者から「クリエイター」になって、初めてわかったことを紹介します。 書きたくても書けない悩みnoteは以前から知っていました。マガジンを購入していた時期もありました。でも、自分が書く姿は全く想像していませんでした。なぜなら、何を書いて良いのかわからないと思っていたからです。書きたいと思っては、やっぱり無理…と逡巡しました。そんな

          発表恐怖症が、最初の一歩を踏み出すまで

          書くマインドフルネス

          鳥の鳴き声。車の音。電車の音。 風そよぐ。空気湿る。 私を取り囲む要素だけが、時間の感覚を体に刻み込む。 たとえば明るい空のように。 時間はそのまま動かない。 私が動いている。指を動かしている。 今をつかまえたくて、 つたない言葉で今を書こうとしている。 つたない、と、わざわざ付け足すあざとさよ。 私はどうして、なんでもないことに 意味をもたせようとするのだろう。 自分を凝視する。 誰かに遠慮する自分がいる。 媚びたくなる自分がいる。 ただ淡々と。

          書くマインドフルネス