友だちと個人的ノスタルジー

ついこの前のこと。ひさびさに地元の友だち二人と遊ぶことになった。二人とも高校のときに同じクラスで、一緒にわけのわからないことをしては大笑いし合っていたような友だちだ。一人は浪人をしているので、まだ大学生、もう一人は地元から少し離れた場所で今年から働いている。昔、遊んだときの楽しい記憶がよみがえって、ワクワクしていた。

あっという間に500円が泡に消えた。手元にある水色の券と、小さいスクリーンを交互に見るが、数字が重ならない。隣りでは、同じく、ものの数分で1〜2万円が消し飛んだ友人が悔しんでいる。もう一人は喫煙所に消えた。仕事の休みが平日で、ふだんできない競馬をやりたいという友人に連れられて競馬場に来たのだった。そこでレースが行われているわけではないので、競馬新聞を見て、馬券を買い、レースを画面で見るスタイルだった。僕はお金がないので、あまり賭けられない。最後と決めたレース、馬たちが最終コーナーを回ると、おじさんたちのボルテージが急に上がり、怒鳴るような掛け声が飛ぶ。ああ、また、ハズレだ。

チュン、チュン、チュンと音が並んで、三列の絵柄が順に止まる。次はもう一人の友人の希望で、パチンコ屋に来ていた。行きたくないと言ったが、押し切られた。こちらの裁量権がほとんどない、そして最終的に負けると決まっているゲームは絶対にやりたくないのだ。運営側に馬鹿にされているみたいだもの。競馬は、まぁ負けるには決まっているが、こちらに予想を立て選ぶ自由があるので、まだやりたいと思う。二人がスロットに興じるのを横目で見ながら、ただ席に座って本を読んだ。空気を悪くしてるのは承知だが、なんかやりきれなくて、ムシャクシャしていたのだ。ひさびさに少しへそを曲げた。漂うタバコの香りも今日ばかりはなんだか偉そうで気に入らない。

思ったよりブラックサンダーの欠片がデカい。パチンコ屋の近くのマックで、ブラックサンダー×マックフルーリーのやつを食べて解散した。

自分のノスタルジーを友人に押しつけ要求するなんて間違っているので、悪いのは僕のほうだろう。みんな変わるし、自分も変わっている。ただ「昔はなんもなくたって、あんなに楽しかったのに、なんで今は……!」みたいな心の声をせき止められない。

もっとも、言うほどつまらないわけではなかったのだが。

ブダペストの写真。訪れた都市の中で一番気に入った。温泉もたくさんあるし。

地元で暮らしていると、娯楽が本当に少ないと気づく。休日にパチンコ屋の駐車場に膨大な車が停まっているのを見ると、なぜか無性にくやしい。

『タモリ学』にあった「ネアカとネクラ」の話を最近思い出した。「ネクラがネアカのふりをしているのは目も当てられない、ネクラはネクラのままでいたほうが、まだ面白い」みたいなことが書かれていたと思う。なんか、キッツいなあ〜。

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Saitou

コメント1件

うちらも最近、内輪の同級生飲みしてみて、頻繁に沈黙が走り、みんなそんなこと考えたくないのに「早く帰りたいなぁ」って考えてました。寂しかった。おかしいなぁ、夜っぴて飲み明かしてた仲なのに。

写真、綺麗ですね…!
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