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誰もが皆、知らないところからのスタート

自信のあるスキルを人に教える場合、教える相手としてどのレベルが楽かというと、それは中級〜上級の人です。

なぜなら、教えるのに少しの労力を使うだけで結果を出してくれるからです。あるいは、むしろ教えなくても、勝手に結果を出せるポテンシャルを持っているからです。

一方、初級の人に教えるのは大変です。
何が分かってないのかも気がついていないことがあります。
それに一つ一つ寄り添って、丁寧に説明していくことが求められます。

それはわかっているものの、私はモチベーションが高く、目標を持った初級の人を教えるのが大好きです。

大学で教える立場にあった頃、たくさんの初級者が自分を踏み台にしてステップアップしてきたことを見てきた中で、これこそやりがいだなと感じていたからです。

そして、もっといえば、自分自身がどうしようもない初級者だったところ、丁寧に教えてくださった先輩や先生がいてくださったおかげで、今があると思うからです。

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20代のころの研究室。生物学の実験室に所属していた私はいつもいつも実験に失敗していました。
段取りのミスがあったり、ノートにちゃんとかけていなかったり、うまくいった結果を水中にじゃぼんとおとしたり。。。

悲惨でした。
当時の教授にはひどく怒られました。

でもそのかたわらでいつも「次はうまくいく」と言ってくれながら、できる方法を一緒に考えてくださる先生がいて、その人がいるから頑張れました。

正直、石の上にも三年といいますが、ほんとに三年間実験が下手でした。
それでもあきらめずに、応援を糧に頑張っていると失敗しても頑張れるようになり、いい意味で失敗をおそれなくなってきました。
そうなるとトライトライトライ。うまくなっていきました。
そのうち目をつむっていても間違わなくなり、結果も出せるようになったのです。

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今英語の勉強にお付き合いさせていただいている方がいるのですが、まさにその方が初級者です。
そして、なんと、先日ミーティングさせていただいた際、自分は生徒失格なのではないか、もっと教え甲斐のある人がよいのではないかと気にされていたのです。

モチベーションが低ければ、いくら頑張れと言ったところでいい結果にはならないですが、しっかり前を向いていることを私は知っています。
あきらめたくない熱い気持ちを知っています。

そんな人は見捨てることなく応援したいと思っています。
正直私は英語よりも応援の方が上手なくらいです。

思い描いていたイメージとは違うことになることもあるかもしれないけど、上手に軌道修正しながら、成功への道を進んでいけると思っています。

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誰もが皆初心者からのスタートです。
当たり前なのですが、初心者に対して、こんなんも知らないの?ってマウントとる方がいらっしゃいます。
もったいないと思うのです。そのハードスキルに、ソフトなマインドをもっていればもっと世の中に貢献できるのに。

そして、多くの初級の人に寄り添って、中級になってもらってもっと高みを目指してけるようにこれからもできることはしたいなぁと思います。

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