事業展開,キャリア戦略についてゆるっと考察

休日はゆるっとビジネス書から学びを拾っていきたいと思います。

元サイエンティストの私にとってもっとも縁の遠い,ビジネスマネジメントやマーケティング。もちろん,今はビジネスパーソンをしているので縁が遠いと言っておられず,むしろビジネスサイドの戦略に従って動いているところがあるわけです。ビジネスパーソンになってもうすぐ5年で若干遅いのですが,最近真摯に学んでいます。

サイエンスとビジネス。
前者は知的探究心を追求し,真理を求めます。一方後者は顧客の課題を解決するために製品やサービスを提供し,対価を得ます。そのため,仕事の進め方も全くことなります。

サイエンスはとことんまで追求するため結果が得るのに年単位でかかります。そして,結果が出ないことすらあります。
しかし,ビジネスは結果が出ませんでした,なんてことは基本的には言えません。株式会社であるならば株主の期待に応えるべく結果やニュースを出し続ける必要があり,さらに発展させていく必要あるわけです。さらに短期間であることも求められます。短期間という意味ではサイエンスもそうではありますが,タイムラインに対する感度はやはりビジネスよりもゆるいです。

私は今企業で製品の品質関連の仕事に関わっているわけですが,サイエンス思考性が強いために,目の前の製品の品質管理に注力しすぎてしまいがちです。しかし,製品中心にばかり仕事をしていては危険で,顧客や仕事を作り出すという視点をもたなければ自分の仕事は縮小しうるという危機感を私はもっています。

そこで本書にあった事業ドメインのどう定義するかについての記載から少し考えてみました。


企業は製品が提供できる事業の領域をどうとらえるかによって,様々な層を取り込むことができます。

たとえば,阪急電車。これが「うちは電車の会社です」と言ってしまえば必要なときに必要な人だけが利用するだけの事業提供する会社となります。自分の仕事にだけ注力し,事業領域を限定している状態です。

しかし,実際には阪急電車は沿線に宅地や劇場,野球場を展開するなどし,顧客の豊かな生活を実現することをめざしていて,結果鉄道利用を促すことでお客さんを作り出しています。

これは経営者目線の話で一担当者には関係ない話なのかもしれませんが,自分が必死にやっていることについて高い視座にたち世の中により貢献する戦略を考える示唆でもあると思っています。

たとえば品質担当者であればできあがった製品の品質を保つだけでなく,そのスキルを中心にまだ開発中の製品において品質管理をどう扱うかをサポートすることによってイノベーションを促進したりもできるかもしれません。

あるいはサポートできる製品領域を拡大し,バリューを別ドメインで発揮するなども一つと思います。そのようにして,自分のキャリアのピボットしてサバイブする戦略がもう求められているように思います。

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