第54回高松宮記念

◎5枠10番・ビクターザウィナー(カーチュン・リョン騎手)

今年のメンバーを見渡したら、安心して軸馬に出来る存在がいなかった事は否めなかった。

予想ファクターは、色々ある。

僕が重視している部分の一つに、人間模様がある。

このレースの有力馬を前走で下し、その後、「距離短縮でも十分行ける」と進言。注目度が高まった馬がいる。

見聞きした瞬間、有力馬のデメリットを掴み取ったのだろうと痛感させられた。

この時点で、有力馬は、不利な状況に追い込まれた印象を得た。

一昨日、枠順を確認後、有力馬への印を、大幅に落とした。

「現状は、内枠有利」と言われているが、心理面で厳しい状況下に置かれたと思っている。

夢叶える光景、見てみたいのだが・・・

もう一頭は、前走、馬場の真ん中を威風堂々と駆け抜け、有力候補に名乗り上げた馬。

騎乗予定だった騎手が、盲腸を患い、急遽リーディング上位騎手に乗り替わり、重賞連勝を飾った。

その勢いで参戦するのかと思われたが、蓋を開けてみれば、テン乗り騎手を選択。

これは、大幅なマイナス要素に見えた。

しかも、雨・重馬場が、得意ではないとの事。

無印で行く事を決意。

来られたら、頭を下げるのみ。

ここまで2頭の事を記してきた。

両馬とも、不安要素が高いと判断している。

しかも、5年連続悪い馬場状態でのレース。

その時だからこそ、なのだ。

詳細の情報を得ているかどうかは、分かりかねるが、日本競馬でのスプリント部門の混沌とした現状を見ながら、隙があると判断し、参戦を決意した事が伝わってきたから、香港から挑みに来た快速馬を本命に指名した。

スタートセンスの良さは、最大の武器となる。

丁度真ん中の偶数枠を、手中に収めた。

後は、堂々とスタートを決めていくのみ。

天候:雨、重馬場もしくは不良馬場。

逃げ先行タイプには、有利な条件。

自分のスタイルを貫ければ、栄光の瞬間が訪れる可能性が高まる。

香港スプリント界で、常に上位に顔を出している実力を発揮してほしい。

「世界は、広いんだ!」と、体感したい自分がいる。


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