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第29回NHKマイルカップ

◎7枠13番・シュトラウス(北村宏司騎手)

どうして、肩入れしているのか!?

それは、JRA−VAN POG2024にて、指名馬の一頭にしているからだ。

昨年6月、東京競馬場でのメイクデビュー戦。

2着に9馬身差快勝。

心躍る時間を過ごせた喜び。

G1制覇に向けて、視界良好の感だった。

2戦目のサウジアラビアロイヤルカップ。

1番人気を集めたボンドガールとの激しい競り合い。

漁夫の利を得たゴンバデカーブースを横目に、3着に終わってしまった無念。

鬱憤晴らしの舞台に選ばれた、東京スポーツ2歳ステークスは、『マジシャン』と称されるジョアン・モレイラ騎手に、手綱を託した。

3番手追走し、折り合いに苦心しながら、見事に先頭ゴールインへと導いた。

僕は、その光景を、京都競馬場で見届けていた。

現地では、メインレースの本馬場入場と重なる時間帯だったので、声を張り上げられなかったが、興奮を抑えるばかりだった事を、昨日の様に思い出す。

朝日杯フューチュリティステークス現地観戦の為に、阪神競馬場へ足を運び、G1制覇の瞬間を、意気揚々と待ち望みながら、レースの時を迎えた。

ところが、一気に暗転の時間が訪れてしまった。

掛かりながら先頭に立ち、その果て、直線失速。

2番人気10着に沈んでしまったのだ。

これほど落胆させられた時間はなかった。

ファンの方々からの失笑の数々は、未だ忘れられない。

それだけの衝撃的光景だった。

当然の如く、関係者の方々は、非難の嵐に巻き込まれていった。

今後のパートナーを誰にしていくのか!?

不安視する声も高まっていた日々。

その中で選ばれたのが、日本騎手クラブ副会長を務める北村宏司騎手。

彼の騎乗振りで、語り継いでいきたいのが、キタサンブラックで制した菊花賞。

距離不安を一掃した内容に、このコンビをずっと見ていきたい想いに浸ったものだった。
(その後、負傷を喫してしまい、古馬になってからは、武豊騎手に引き継がれていく事になったが。)

手綱を託されて以降、調教パートナーにもなり、精神面をケアしながら、新たな勝利を目指していく事になった。

初陣となった前走、中京競馬場でのファルコンステークス。

陣営は、今後に向けた意味合いのオーダーを出し、鞍上は、任務遂行を遂げた。

3番人気9着と、芳しくない結果になったが、内容には、納得させられるものがあった。

もう一つ、安心した点がある。

朝日杯フューチュリティステークス同様、勝ち馬から0.8秒差でのゴールインだった事。

つまり、希望を広く残せた何よりの証になった。

目標に向けて、前向きになれると確信が持てた。

それから、紆余曲折あったらしいが、今週の最終追い切りを確認すると、捲土重来のオーラが漂っていた。

信じ続けていく者達には、大きな幸せな時間を過ごせる可能性も高まっていくものだと思っている。

だからこそ、このレースで、再確認したい。

POG指名馬が、G1ウィナーに輝く瞬間が待ち遠しい。

会心のガッツポーズ、存分に満喫させてくれ。



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