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第84回皐月賞

◎3枠5番・ミスタージーティー(藤岡佑介騎手)

メイクデビュー京都に出走し、差し切り勝ちを決めた光景は、忘れられない時間になっている。

次走のホープフルステークスで、5着に終わってしまい、矢作芳人調教師が、憤慨しながらコメントされていた報道を見聞きしながら、2024年クラシック戦線に、思いを馳せていた。

期待感高い表れだったからだ。

年が明け、始動戦に、東京競馬場での共同通信杯を選択。

初の左回り等、克服しなければならない要素が多かったが、注目を集めながらレースを迎えた。

だが、結果は7着。

唖然とさせられたが、この馬の実力は、こんなものではないと、信じて疑わなかった。

皐月賞トライアルレースを、どのレースにするのかと思っていたところ、阪神競馬場で行われる若葉ステークスに参戦を表明。

新たなパートナーに、藤岡佑介騎手を迎えた。

矢作厩舎と藤岡佑介騎手と言えば、スーパーホーネットとのコンビを思い出す方が多いだろう。

G1まで、あと一歩届かず、悔しい思い出が多い。

その無念を晴らす絶好の機会に恵まれた。

レースでは、内目を通りながら、追い出していく機会を伺っていた。

直線に入り、じっくりと追い上げていき、しっかりと差し切り勝ちを決め、クラシック一冠目への挑戦権を獲得。

本番に向け、爪を研いでいこうとしていた矢先に・・・

天国に旅立った弟よ。

兄に、どうか力を貸してほしい。

語り継いでいきたいドラマ、作り上げたい。

そして、共に歓喜の涙を流したい。


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