フェルナンド・カブサッキ ツアー2016 に向けて。

連載第一回 「僕らが共演する予定の、セイイチヤマモトとユウジカツイはROVOのメンバーなんだよね?」

4月にアルゼンチンから来日するギタリスト、フェルナンド・カブサッキについて、これまでの経緯と今回のツアーの共演者との見どころ聞きどころを、少しずつ連載形式で書いて行きます。

アルゼンチンの新しい音楽の幾つかの作品がとても素晴らしくて、特別な新しい音楽シーンと呼べる様な状況が有るのではないかと気付いたのは2000年頃でした。これは中南米音楽のケペル木村さん、ライターの故切石智子さん、山本精一さん、僕などの小さな仲間内での話です。

幾つかの作品の中に共通して表記される名前が有りました。

アレハンドロ・フラノフ、サンチャゴ・ヴァスケス、モノ・フォンタナ、もちろんファナ・モリーナ、そしてフェルナンド・カブサッキ達です。

彼らの音楽にはそれまでのアルゼンチンの音楽とは隔絶した、まるで宇宙からひょっこりやって来たかのような印象を受けました。彼らの音楽を日本に紹介する時に何と表現して良いものかと「敢えて言うなら、アルゼンチン音響派かな」と名付けたのは日本人の僕らで、しかも苦肉の作だったのです。これは山本さんと切石さんのアイディアでした。

ファナ・モリーナの大傑作出世作アルバム「SEGUNDO」が口コミで日本で何千枚も売れたので、本国の本人と仲間達もとても驚いたようでした。何故なら、その頃の彼らは本国でもほぼ無名だったからです。彼らのアルバムを輸入していたケペルさんを通じてコンタクトを取る事に成功。まずはファナの来日に向けて動き出しました。

そうして、2002年にファナ・モリーナの初来日が実現します。一緒にやって来たのが、フェルナンド・カブサッキとアレハンドロ・フラノフでした。彼らが来日した日にケペルさんや切石さんが主となってちょっとした歓迎ホームパーティーが開かれました。僕は仕事が有ってそこには行けなかったのですが、切石さんから電話が有りました。その来日した初日にフェルナンド・カブサッキがこう言ったそうです。

「僕らが共演する予定の、セイイチヤマモトとユウジカツイはROVOのメンバーなんだよね?」

なんとカブサッキは僕らの事を知っていたのです。ここから、地球の裏側の兄弟達とも言えるミュージシャン達との付き合いが始まりました。

さて、フェルナンド・カブサッキについて。

この人は本当にいつでも何処でもギターの練習をしています。朝、起きたら練習。朝食を食べたら、練習。昼飯前に、練習。昼飯を食べたら、、、(以下、略)。

それも修行、という雰囲気よりはただ弾きたいから弾いている、ように見える。実際は修行っぽいニュアンスは多分に有るのかもしれないけれど、そうは見えない。すごく楽しそうに猛練習をしている。しかも、これは彼の人柄なのか、その猛練習ぶりが近寄り難く無い。無理してない感じ、というか多分、本当に無理をしていない。だから、当然ギターがもの凄く上手い。でもそれがまた押し付けがましく無いんですね。

2002年、ファナ・モリーナ、アレハンドロ・フラノフと一緒に来日した時が初めて一緒に音を出す瞬間でした。挨拶もそこそこにサウンドチェックをして、さあ、リハーサルという時の事。「この人達はどんな音を出すのだろう」と見守っていると、やはり予想に違わず繊細な、と言うか音数が凄く少ない。で、音も小さい。「そう来たか、それでは」と同じ様にアプローチし始めると「もっと、熱く盛り上がってくれ!」ってフェルナンドが言うんですね。

これには山本精一さんと二人で悩んだ。

勝「熱く盛り上がったら、音量も上がっちゃいますよね。」

山「それはマズイ。彼らの世界観が台無しになる。」

勝「どうすればイイんですかね。」

山「音量を上げずに、音数も増やさずに盛り上がるしかないな。」

勝「、、、、、」

今ならフェルナンドの伝えたかった事は良く解る。

でも、この時は悩んだ。

「音数も音量も上げずに熱く盛り上がる演奏」への挑戦が、彼らとの共演の第一歩になったのでした。


(続く)


勝井祐二


フェルナンド・カブサッキの来日ツアースケジュールはここで。↓

http://kabusacki.blogspot.jp/


2002年初来日時の写真、トゥルーピープルズセレブレーション2002のステージ裏。(左から、勝井、ファナ・モリーナ、フェルナンド・カブサッキ)

フェルナンド・カブサッキ ツアー2016 スケジュール

4/7

名古屋 TOKUZO

PIKA × 勝井祐二 × 大友良英/SUN・RA・NEW リリースツアー × フェルナンド・カブサッキ ジャパンツアー

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)PIKA(Guitar Vocal and Drums) 大友良英(Guitar) 勝井祐二(Violin)

open 18:30 start 19:30start 前売り¥3000 当日¥3500

予約 : 052-733-3709

http://www.tokuzo.com/schedule/2016/04/07/

4/8

大阪 伽奈泥庵

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)山本精一(Guitar)、勝井祐二(Violin)

open 18:30 start 19:30start 前売り¥3000 当日¥3500

予約 : 06-6764-6483

http://kanadian.org/

4/9

京都 アバンギルド

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)山本精一(Guitar)、勝井祐二(Violin) senoo ricky(D)

w / 数えきれない

open 18:30 start 19:30start 前売り¥3000 当日¥3500

予約 : 075-212-1125

http://www.urbanguild.net/top.html

4/10

神戸塩屋 旧グッゲンハイム邸

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)山本精一(Guitar)、勝井祐二(Violin)、Haco(Voice,electronics)、森本アリ(electronics,etc)

open 18:30 start 19:30start 前売り¥3000 当日¥3500

予約 : 078-220-3924

http://www.nedogu.com/

4/11

滋賀近江八幡 酒游館

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)ソロ

open 19:00 start 19:30 前売り¥2500 当日¥3000(Drink付)

予約 : 0748-32-2054

http://www.shuyukan.com/sakedelic/index.html

4/13

元住吉POWERS2

FERNANDO KABUSACKI and Friends Super Session #1

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)松下マサナオ(Drums from Yasei Collective)ナカコー(Guitar,etc)ナスノミツル(Bass)勝井祐二(Violin)内田直之(Mix)

open 18:00 start 20:00  

前売り¥3000 当日¥3500

予約 : 044-455-0007  powers_two@ybb.ne.jp

http://www.realmusicjapan.com/%E2%98%85fernando-kabusacki-and-friends-super-session%E2%98%85/

4/14

元住吉POWERS2

FERNANDO KABUSACKI and Friends Super Session #2

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)沼澤尚(Drums)大野由美子(Bass from buffalo daughter)シュガー吉永(Guitar from buffalo daughter)勝井祐二(Violin)内田直之(Mix)

open 18:00 start 20:00  

前売り¥3000 当日¥3500

予約 : 044-455-0007  powers_two@ybb.ne.jp

http://www.realmusicjapan.com/%E2%98%85fernando-kabusacki-and-friends-super-session%E2%98%85/

4/16

札幌 PROVO

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)+勝井祐二(Violin) デュオ

w / 臼井ミトン(Vocal,Guitar,Keyboard) with 中條卓(Bass)+沼澤尚(Drums)

open 18:30 start 19:00

3000円+1Drink

予約 : yossy.fes@gmail.com

http://provo.jp/about/

4/17

新宿Pit inn

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)七尾旅人(Vocal,Guitar,etc) 勝井祐二(Violin)

open 19:30 start 20:00 ¥3000+税(1DRINK付)

予約 : 03-3354-2024

http://www.pit-inn.com/index_j.php

4/18

下北沢440

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)沼澤尚(Drums) ナカコー(Guitar,etc) U-zhaan(Tabla) 勝井祐二(Violin)

open 19:00 start 19:30 前売り¥3000 当日¥3500 (1order別)

info 03-3422-9440

http://www.club251.co.jp/440/

4/19

下北沢440

フェルナンド・カブサッキ(Guitar) with KOMA(劫魔)

KOMA are 勝井祐二(Violin) U-zhaan(Tabla) 益子樹(Synthsizer,Guitar) 千住宗臣(Drums)

open 19:00 start 19:30 前売り¥3000 当日¥3500 (1order別)

info 03-3422-9440

http://www.club251.co.jp/440/

4/22

吉祥寺キチム

『カブサッキ と パンダ と あそぼ!』

~ 一人とか二人とか全員とか、音とか絵とかアルゼンチンワインとか ~

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)原田郁子(Vocal .Piano)テニスコーツ(さや Vocal.Keyboard 植野隆司 Guitar,Vocal.Drawing)パンダ(chorus)

open 18:30 / start 19:30

料金 3500円+500円(1drink)

予約メール : yoyaku1@kichimu.la

http://www.kichimu.la/file/

4/23

千駄木Bar Isshee 

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)+内橋和久(Guitar)デュオ

open 19:30 start 20:00

投げ銭制(別途チャージ ¥500 + 1order )

予約 : barisshee@keh.biglobe.ne.jp

http://www.bloc.jp/barisshee/

4/24

下北沢440 ランチライブ

フェルナンド・カブサッキ(Guitar)+勝井祐二(Violin) デュオ

open 12:30 start 13:30  ¥2000+1 order

info 03-3422-9440

http://www.club251.co.jp/440/




フェルナンド・カブサッキ プロフィール

フェルナンド・カブサッキ(Fernando Kabusacki、1965年 - )は、アルゼンチン、ロサリオ出身の“アルゼンチン音響派”を代表するギタリスト。

1965年、アルゼンチン・ロサリオ生まれ。5歳の時に手にした2弦ギターをきっかけにギターを始める。

10代でパンクと出会い、バンドを結成。

1988年に渡英し、キング・クリムゾンのロバート・フリップ創設のワークショップへの参加。リーグ・オブ・クラフティ・ギタリスツ(LCG)の一員としてフリップの世界ツアーにも度々帯同した。

1991年より、ブエノスアイレスのフィルム・アーカイヴと共同で、無声映画のサウンドトラックを即興演奏する不定形のプロジェクト、ナショナル・フィルム・チェンバー・オーケストラを立ち上げる。

1992年、LCGの主要メンバーのエルナン・ヌニェスとスティーヴ・ボールとともに、ベルリンでロス・ガウチョス・アレマネス(以下LGA)を結成。断続的に活動を継続している。LGA以外でも活発に活動。

1995年からフォルクローレ・シンガー、リリアナ・エレーロのバンドでギタリストを務める。

1998年には初のソロ・アルバム『Houses I』を発表。この頃からアレハンドロ・フラノフ、ファナ・モリーナ、モノ・フォンタナらと頻繁に共演を重ね、お互いの作品に参加するようになる。

2002年には、ファナ・モリーナのサポート・ギターとして初来日も果たした。関連作品も次々に紹介され、「アルゼンチン音響派」の最重要人物として一躍注目を集める。これをきっかけに日本の様々なアーティストとの交流を深め、山本精一や勝井祐二をはじめ、大友良英、原田郁子、バッファロー・ドーター、UAらと積極的にコラボレーション、共演を行なっている。

1998年から2011年の『LUCK』まで、多数のソロ・アルバム、コラボレーション・アルバムを発表。また、長短編映画やアニメーションのための作曲も多数行っている。

アルバム

• Kabusacki | Houses I (1998年)

• Kabusacki | The Planet... and its beings (2000年)

• Kabusacki III | Luz de Oro de Chiporrita (2002年)

• Kabusacki 4.5 | Together (2003年)

• Kirie: Kabusacki Tokyo Session (2004年)

• Kabusacki 6.1 | La Maravilla (2005年)

• Kabusacki 7 & 8 | The Flower & The Radio (2006年)

• Kabusacki 9.0 | ND Live (2008年)

• Kabusacki 10 | Luck (2010年)

• Kabusacki 11 | The Champion (2014年)

コラボレーション・アルバム

• La National Film Chamber Orchestra plays Murnau´s Faust Live Kabusacki, Mono Fontana, Mussa Phelps and Ale Franov (2002年)

• Mar Azul Nuria Martínez / Fernando Kabusacki / Valdo Delgado (2002年)

• Musik From the Red Hills Nisenson-Kabusacki-Dawidowicz (2002年)

• Live at Kanadean Kabusacki, Yamamoto, Takashi Kojima and Yoshitake Expe (2004年)

• The 10 Oxherding Pictures Kabusacki, Kei, Dub Marronics & Yoshitake Expe (2005年)

• Chichipío Kabusacki, Franov, Katsui, Yamamoto, Fontana, Vázquez (2005年)

• Izumi Kabusacki, Franov, Katsui, Yamamoto, Fontana, Vázquez (2006年)

• Live at Kinema Club Tokyo Rovo + Fernando Kabusacki + Santiago Vazquez + Ale Franov (2008年)

• Commendatore Los Gauchos Alemanes (2008年)

• Al limiti del mondo Fernando Kabusacki and Fernando Samalea (2011年)

• PHON vol.1- Improvised Session 2011.05.01 Fernando Kabusacki and Otomo Yoshihide (2011年)

Fernando Kabusacki (Rosario, Argentina, 1965) plays electric, synthesized and acoustic guitars and currently lives in Buenos Aires. He is one of the most innovative guitarists in Argentina's new music and rock scene.

Kabusacki recorded and played with musicians from different backgrounds such as Charly Garcia, María Gabriela Epumer, Juana Molina, Marina Fages, The Orchestra of Crafty Guitarists, Vernon Reid, Francisco Bochaton, Flopa, Liliana Herrero, ATirador Laser, Fernando Samalea, Maria Eva Albistur, Nikada, Migue Garcia, The Electric Gauchos, Mono Fontana, Robert Fripp & The League of Crafty Guitarists, El Tronador, Nahuel Briones, Roger McGuinn, Mussa Phelps, Hermeto Pascoal, Axel Krygier, Maxi Trusso, Santiago Vazquez, Alejandro Franov, Roxana Amed, Juan Ravioli, La Congreso World Templation and many others. In Japan he shared the stage with musicians like Seiichi Yamamoto, Yuji Katsui, Buffalo Daughter, Saicobaba, Haco, Kei, China, Yae, Yoshimi, Miu Sakamoto, Jyoji Sawada, Tenniscoats, Yoshitake Expe, Otomo Yoshihide, Dub Marronics, Pika, Miho Hatori, Nanao Tavito, Kazuhisa Uchihashi, Kido Natsuki, Yasuhiro Yoshigaki among others.

Kabusacki is one of the founder members of Los Gauchos Alemanes, a guitar trio that toured extensively through Europe, United States and South America with british guitarist Robert Fripp.

Kabusacki performs playing music for silent films with La National Film Chamber Orchestra (currently residing at Museo de Arte Latinoamericano de Buenos Aires, Malba) and composed several original soundtracks for animations, short films and movies collaborating with directors like Pablo Rodriguez Jauregui, Julia Solomonoff, Lucia Cedron, Ernesto Livon Grossman and Jorge Caterbona.

Kabusacki released 9 CDs as a solo artist: Houses I, The Planet and its beings, Luz de Oro de Chiporrita, Together, La Maravilla, The Flower and the Radio (relased in Argentina and Japan), ND Live, Luck and The Champion (relased in Argentina and Japan). In Japan 6 collaborative records have been released: The Planet Transport, The Ten Oxherding Pictures, Kirie (Kabusacki Tokyo Session), Chichipio, Izumi (produced in collaboration with Yuji Katsui and Seiichi Yamamoto) and "Live at Kinema Club Tokyo" (Rovo + Franov/ Kabusacki/ Vazquez).

Currently plays, tours and records with Kabusacki Band, Sumo x Pettinato, Robert Fripp & The Orchestra of Crafty Guitarists, Marina Fages, Fernando Samalea, Rayos y Centellas and La National Film Chamber Orchestra.

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勝井祐二

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