僕の苦手なもの

僕が苦手なもの。

それは、デパート等で洋服を見ている際に、即座に近寄って来て商品説明を始めようとする店員さんである。

まずもって僕は自分の中で一度話をじっくり揉むことを大事にしているタイプであるからして、まず一人でじっくり商品を見る時間と余裕を僕に与えてやって欲しい。

生地感や、シルエットや袖丈、色味などをじっくり鑑賞したいというのに、強烈な視線を感じたかと思うと、もう隣にて、なぜか満面の笑みで商品説明など開始されようものなら一目散にそのお店を後にすることになる。

だいたい入店した時点で強烈な視線を感じることが多い。(ちなみに僕はこの視線をマーキングと呼んでいる。)
マーキングが始まると、僕が左へ行けばその店員さんも微妙にポジショニングを変える。彼ら(彼女ら)は、僕の行動が観察できる立ち位置にあくまで「私は何も危害を加える気なんてないですよ。安全ですよ。」という雰囲気を醸し出しながら移動してくる。
こわい。怖すぎる。この世に「私は怪しくないですよ」というバイブスを放っている人ほど怪しいものはない。

この間も靴やさんに入店して、
ある商品の箇所で少し立ち止まって、見ていると
案の定
「靴、探されているんですか?」の声がかかった。

あぁしまった。また彼らにつけいる隙を与えてしまった。
と後悔の念に駆られながらも、
その時はなぜかちゃんと答えてみようという心持ちになって、
「ん〜、、、」と30秒ほど唸った後に
「探している、といえば探しているのかもしれないです。」
と返答したら
店員さんが押し黙った。

第一、「かもしれないです」って言葉が謎すぎる。
(自分のことなのになんで推量形式なんだ)

店員さんにしてみれば、気軽な話しかけの実践のつもりだったんだろう
しかし客(僕)は30秒も静かに熟考したあげく
「探している、といえば探しているのかもしれないです」
などという少し哲学めいた、しかし実際もうなんの返答のしようもない言葉を吐いたのだからさすがに閉口していた。

だから嫌だったんだ。またやってしまった。距離感がわからない。店員さんとの距離感がわからない。

僕は一目散に退店した。

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えっと、あの、なんていうかその、読んでくれてありがとうございます。

わっしょい
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