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【 フィクション 】 藻南公園から定山渓ビューホテルまでおよそ35キロを毎日入っていた異端フットボールクラブでの話〜中学生の冬〜

僕は、テクニックフットボールが大好き!
小学時代、中学時代は毎日ボールに触れて、毎日南米の選手の動画を見て真似をしたりそんな日々。

静岡学園からブラジルに渡り、当時は「フットボールダンサー」という異名を持つ人が立ち上げたクラブに在籍をしていました!

そのクラブは、とにかく「テクニック」のみ。
北海道ではとにかく異色のクラブだったと思います。

指導者が異色
やるサッカーも異色
トレーニングも異色

異色のみのクラブでありますが、
冬休みの時のトレーニングは最も異色。

北海道の冬はグランドが使えません。
体育館でトレーニングをするのが普通なんだけど、
俺らは違った。

これはテクニックなんだろうかといつも考えていましたが
毎日、「定山渓」と呼ばれるコースを走っていました。
※地獄

その地獄の走りコースを、紹介していきたいと思います。。。


はい。見てください。

実際はもうちょっと距離が長い。

これが「定山渓」のコースです。

やばくないっすか?

・片道約20キロ。
・雪が絶賛積もっている中を走る
・クソ寒い
・山だから、登りは地獄
・水分補給は、雪を食べる
・雪で殺風景、取り残されると孤独. etc
地獄ポイントはあげればキリがないなー。

昼に走りスタート。

スタート直後の道は、多少お店がある通りを走っていく。
15分も走れば、ザ山道に突入していきます。
山の雪道だから、歩道と車道の区別なんかなく、
※そんなとこ走らせんな!!

地面は雪が不規則に固まってるから、ボコボコ。
気をつけながら走らないと、足首がグキって逝っちゃう。
※コーチが見回りでブーンと車で横切るときは殺意が芽生えた。

長い長い道で、最初はチームメイトと話ながらみんなでゆっくり進んでいくんだけど、だんだん遅いやつが、第一集団から脱落していく。

僕はちょー走れた方だった。
※当時の陸上記録会で学校の歴代の1,500mの記録を更新した。
※走りすぎて、心臓肥大になった。

1時間も走っていくと段々と無心になっていくんだよな笑
気づくと周りがすごい後ろにいて、自分1人になっていることがほとんどだった。
自分を追い込むことは嫌いではなかった。
※ただの変態だと思う。

折り返し地点(およそ20キロ)

定山渓は温泉で有名な場所。
至るところに温泉宿があって、足湯ポイントもたくさんあります。
みんなが早く折り返しポイントついた時は、
足湯で一瞬まったりさせてもらった思い出もあります。
※早く戻って家でまったりさせろや。

帰ってくるのが夜。
早いやつは4時間?くらい。
遅いやつは6時間くらいかかってた気がする。

トレーニングというよりかはもはや修行だよね。

体力があるやつが早いんじゃなくて、
要領良く、サボるやつとか、精神力が異常なやつが早かった。
※僕は後者の方だった。

それを、冬休みはほぼ毎日やってた記憶があります。。
※頭おかしいだろ。。

この「定山渓」は何のために必要だったのか。
当時は、分からなかったけど、
確実に、その後の高校になった際の走りこみは、
屁としか思わなかった。
そういう意味では経験してよかったのかと思う。
※今だと問題なりそうだけど笑

他にもたくさんのエピソードがありますが、
それはまた次回。

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