2022/05 もじのつどい
石がみているつま先に かすれて映る胸の底(3/20)
5/1
しかたないななどとしかばねの上 わたしの日々がのしかかる なにも引っかからぬ知ってる言葉が知らぬあいだに気にかかる
5/2
がらがらするうがい 幻を迂回
5/3
見慣れてしまった非日常 また日常に飲み込まれる
5/4
天まで届く日々の挙動が 今日もどうしよう なんて 問いかける
5/5
いつもとちがう空気のにおい 渡った海の身体のにおい くすぐる波にわたしも笑う
5/6
るろうすることば 風と土を食べ 呼ぶ身体
5/7
ついたうそとはなしたほんとぶらさげたえつとまきあげるなやみ うつつの実まで よーい、どん
5/8
まず分からないことばかり ただ眺めている かたちを変える升の外
5/9
さざなみの中ゆれるちんぽこ きみとの間 空気はぽこ
5/10
聞き捨てならないことがあっても 場所を変えたら景色に馴染んだ また安らぎを拾い歩いてるようだ
5/11
二問、三問問うてみる 答えれないから 遠く遠く遠くの海をみる
5/12
かすかに残るゆめの感触 まだ指先が濡れている
5/13
涼しい風が運ぶ夜 賑やかな明日がまくる袖
5/14
冷酷なようで冷酷でないし 暖かいようで暖かくもない ひとでなしのようでもひとりではなし
5/15
手招く嘘はほんとの心 解くほころびに人の顔
5/16
うまくいけばなとへたなあたま だれかがなづけたよくあるかたまり けとばすあしであるくひび
5/17
つくしてみてもうめつくしてみても かわはながれるよ またうまれるよ
5/18
るから始まるものを探してる 見つからないからこれを書く ないがあるとして宙を吹く
5/19
むずがゆくゆるくからみあう視線 既存の言葉ではほどけません
5/20
眠っていても目覚めていても 寝ているものは寝ているし起きてるものは起きている
5/21
のこすことがないように ひとつひとつひろっていく ひとつふたつすてていく
5/22
そこかしこに転がっている 賢い人の賢い言葉 言葉は時を止めていて 川はいつでも流れてる わたしはなにをもとめてる
5/23
こそこそ ごそごそ もそもそもぞ もぞもぞ そこそこ そこのほう するする そろそろ もじのつどい
しを目の前に手は頭 吸い込む空気 喉に石 手放すことば 合わぬ眼差し ありがとう(4/11)
5/24
しずめる日々のいかりは重く 泳ぎたいから鎖をはずす
5/25
を
5/26
目の前流れる浅はかさ 眺めるわたしの浅はかさ
5/27
望んだ先と後悔の後 行ったり来たり虹色の鳩
5/28
まんだらのなかのあんたらは なにもいわずにういている いきをしずめてつながる空 みつめるわたしはあほんだら
5/29
永遠を知るもじかたち かたちあるものなんたらかんたらいうかたたち かちあるものもゆらぽろん まだみたことない声のかたち
5/30
似たよな顔してなる果実 なでるうぶ毛が語る先 地球と空気が浮いて 丸
5/31
手を添えて平な気持ちで静かに聞いた それでも 聞き間違えたの きみの中と夢の中
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