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ファンキーモンキーインキー

インキー。
ファンキーではありません。
もちろん、誰がモンキーやねん、でもなく。
まして、ヤンキーでもありません。
マジックインキでも、マジ陰気とも違います。

やらかしてしまいました。
インロックとも呼びますが、インキーしてしまいました。

つまり、扉の中に鍵があるのに、扉が施錠されてしまい、中に入れない状況です。

私は昨日、近所に出かけるときにカバンを替えて外出しました。
そして、今朝はいつもの仕事用バッグで出発しました。

お察しのとおり、外出したときのカバンに鍵を入れたまま、今朝、家族に見送られて仕事に出かけました。

扉の鍵は、家族が施錠してくれました。
私は施錠していません。

はい。この時点でインキー成立です。
そう、もちろんカツオは気づくワケがありません。
持ち前の鈍感力を最大限に発揮します。

時は過ぎ行き、帰宅時間。
みんな出かけていて、私カツオが一番手でした。

帰ってきて、さて扉を開けようか、と思ってカバンをガサゴソ探します。

いつもカバンの中のあるはずの場所。
そこがポッカリ空いていて、無いのです。

いくら探してもありません。
そう、こんなとこにいるはずもないのに。

焦りました。
さぁどうするか。

翼の折れたエンジェル。
鍵を忘れたオッチャン。

頭の中を駆け巡るのは、
「君はファンキーモンキーインキー」
という歌。

ファンキーモンキーベイビーやろ。

兎にも角にも、途方に暮れました。
いや、ホントにどうしようか。

はい、困ったときのスーパーです。
コンビニも良いですが、近くのスーパーの方が、なぜかゆっくり見て回れる気がするんです。

最寄りのスーパーマーケットで、
「最近は、何でも値上げがスゴいなぁ」
などとツブヤキながら、お店をウロウロ。

買い物してるんだから、問題ないね。
そう、これは家族の帰り(鍵の帰り)を待ってるんじゃない。買い物なんだ。

ひたすら言い聞かせる中年。
普通に買い物すれば良いのにと思います。

そうこうしていると、
「そろそろ帰ります」
というLINEが来ました。

待ってました!
やっと帰れる(涙)

その喜びを顔には出さないように気を引き締めて、三角コーナーの不織布ネットを一つ手にしてレジに並びます。

ハタからみたら、ほくそ笑むオッサンが三角コーナー用ネットを持ってレジに並んでいるのです。

そう、私は顔に出やすいのです。
本人は気づいていないのですが。
(後から家族にいろいろ指摘を受けて気づくことが多いのです)

何はともあれ買い物を終えまして。

何ごとも無かったかのように、家の前で家族とおち合います。

いつもは私が鍵を開けるのですが、今日は無理。

家族が開けてくれるのを待っていると、
「お父さん、どうしたの?開けないの?」
と言われます。

「う、うん。開けて開けて。」

そう、いつもの僕なら開けてるの。
今日の僕は、ひと味違う男なんだ。
そう、開けたくても開けられないんだ。。。

いぶかしがられながら、扉が開きました。
家の中から漏れ出る光が、神様の後光のように、明るく感じたのでした。

ああ、インキー。
もうイヤだ。

古いコマーシャルを思い出します。
「デカクルトキハ、ワスレズニ」
by ジャック・ニクラウス。

そう言えば、前の日、我が家の子どもたちに
「次の日の準備を寝る前にしないと、忘れ物するよ!」
とデカい声でハッパをかけていたのでした。

特大ブーメランでした。

みなさん、どうかご安全に。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。

#カツオnote vol.36

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