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成田山新勝寺の参道をビジネスの視点で分析してみた。

成田山新勝寺。正直、節分の時に、相撲取りや芸能人が豆を撒いている程度の認識しかありませんでした。

ただ、実際はビジネス上、かなり魅力に満ちた場所という事がわかり、目からウロコでした。

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非常に気になったことは、最先端の観光地ビジネスと最古の観光地が混在するカオスな環境でした。ここから推測されることは、新しい事業モデルを持ち込めば大勝出来る可能性でした。

■最先端の観光産業

日本の観光地を席巻している杉養蜂園の店舗がありました。

杉養蜂園は、はちみつを商材として、主にお土産物屋さんとして日本全国70店舗の店舗展開をしています。彼らは、店舗で見込み客を作り、通販でリピートをさせるという事業モデルです。杉養蜂園は、かなり事業確度が高いため、立地として魅力が高いことが想定されます。

観光牧場として大手である成田ゆめ牧場が2店舗展開していました。楽天市場で最初に月商1億円を超えるなど、近年の観光業界では非常に有名な存在です。通販の最先端のトレンドをリアル店舗に持ち込み一気に店舗拡大を進めています。この成田ゆめ牧場が2店舗もお店を持っていました。

この2点から想定されることは、成田山は儲かるんだろうなという可能性でした。

■最古の観光産業

以下の写真を見てください。これは、昨日、閉まっていたお店です。注目していただきたいのは、2Fです。明らかに民家です。ここから推測される事は、企業ではなく家族経営のお店が、まだ参道に残っていることです。

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つまり、事業として、収益性の改善する余地がありそうだということです。家族経営なので、売上が少なくても、耐えきる事が出来る組織体が、苦しくても生きながらえる事が出来るため、ビジネスモデルが改善していない可能性が高いです。

日本で最古のお土産物業態は漢方薬局です。徒歩で遠路はるばる行楽するお土産は賞味期限が長く少量である必要があることから、観光地には漢方薬局がセットでありました。箱根のガマの油売りが有名ですが、この種類の漢方は、日本全国にあったそうです。

この漢方薬局が、成田山新勝寺の参道には5軒の漢方薬局がありました。推測に推測を重ねるのは良くないかもしれませんが、江戸時代から漢方薬局が生き残れる恵まれた環境があったのではないかと推測されます。


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ここから推測されることは、浅草の仲見世のように観光地のビジネス化が早いか、それとも観光地の魅力が廃れるのが早いかという話かと推測されます。





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