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Gunosyの子会社MBOは、楽天への身売りにつながるか!?

※本エントリーは、推測に基づく投稿になりますので、裏取り等は行っていません。


Gunosyの創業者が社長を退任。子会社のブロックチェーンの会社を買収(MBO)することを発表しました。

[更新]グノシー創業者福島氏、ブロックチェーン子会社をMBO。グノシー取締役を退任へ

この速報って、かなり刺激的な事実を伝えているかなと思います。

 ○「ブロックチェーン領域の市場環境は(中略)厳しさと不透明さが増し」

 ○広告事業「Gunosy Ads」が過去最高の売り上げ

この2点から、Gunosyが身売りを考えているのではないかという推測にたどり着きました。裏取りしていない事と、株価が反応していないので、どこまで可能性があるか不明ですが、面白い仮説だなと思ったのでご紹介します。

1,なぜ、このタイミングで子会社を売却!?

ビットコインを始めとする仮想通貨市場は、現在、50万円を割り込んだ状況から反転しており、悪い環境ではありません。このタイミングで、ブロックチェーン市場の先行きに見切りをつけて、会社を譲渡するという選択肢があるでしょうか。

▼タイミングについての違和感

高値で事業売却をするという選択肢があったとしても、安価で手放したいという状況ではないはずです。また、同様にMBOするのに、安い値段が設定出来るとしたら、ビットコインが底にあった昨年12月から3月頃だったのではないかと思います。

では、ビットコインが再沸したタイミングでもなく、そこの山を少し降り始めている状況で、取締役会がなぜブロックチェーンの会社の売却を承認したのか。ビットコインは再沸する可能性は十分あるはずです。

会社側に、ブロックチェーンの会社を整理したい理由があったのではないかと推測されます。ベンチャーが事業を整理する時の一番考えやすい理由が身売りだったりします。

グノシーは上場企業なので、このパターンが当てはまるかどうか不明です。身売り観測が強ければ、Gunosyの株価は強く反応しているはずなので、身売り交渉が進んでいないorそもそも身売りを想定していない可能性はあります。

2,なぜ、退任が必要!?

議論としては、身売りが進んでいるという前提で話を進めさせていただくと、創業者の福島氏の退任ということも意外と納得しやすい話だったりします。

身売りの後、経営陣は一定期間、会社に残るという条件がつけられる事が多いです。その為、売却交渉が終わるまでに、会社の経営陣から離れた事にした可能性はあります。ニュースの中にある「福島氏はグノシーの取締役から退任し、特別技術顧問に改めて就任」という文章は、この条件に対応するものではないかと思います。

では、誰がGunosyを買うか。


3,身売り先の候補

繰り返しますが、身売りの可能性は不透明ですが、仮にGunosyに身売りの意図があるとして、購入する可能性がある会社はどこにあるのかという話。

ヒントとしては、Gunosyが推し進めているクーポン戦略。集客手段として展開したようですが、意外とクーポンからニュースページへの流入が成功しているようです。

クーポン戦略が成功しているとなると、電子決済市場のプレーヤーは競って買収する可能性があります。ソフトバンク(Paypay)、楽天(edy)、Lineの3陣営に加え、Origami,セブンイレブン(7Pay)、ファミリーマート(ファミペイ)などです。

電子決済市場へのインターネット上の導線作りを確立出来ていないので、OtoO(Online to Offline)の成功者はほしいところだと思います。

これだけ買い手がいれば高値で売りやすいです。

ただ、Gunosy。株主構成がちょっとおもしろいです。

最大の株主は、投資家として有名な木村さん。2番目がKDDI.

今回退任した福島さんは株を3%ほどしか持っていません。ここからも、投資家である木村さんが、自分の資産を拡大させる戦略として、会社を売却するという戦略を採用しうると考えました。

ただ、2位株主であるKDDIがどう反応するかが非常に興味深いところです。電子決済市場の大手3社(ソフトバンク、楽天、LINE)は3社ともに携帯キャリアも行っています。そのため、KDDIの競合に、KDDIは出資先の株を売るのでしょうか。KDDIとの関係値だけみると、KDDIと提携関係のあるLINEへの売却が濃厚ではないかと推測されます。

ただ、今回の福島さんの退任という事実から考えると、どうなんでしょうか。ソフトバンク(ヤフー)やLINEは買収後も、旧経営陣に経営を任せている印象を受けます。そのため、買い手としては楽天の気もしてきます。


株価に動きがあれば、すぐに追随してGunosyの株を買っても良い気がしますが、Gunosyは今後どのように展開していくのでしょう。



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