見出し画像

ニックフィットコンボの成功確率について

 どうも,かっつぱです。現在環境の切れ目という事でNic Fitのプラットフォームの見直しをしているところです。今回はTwitterのあるフォロワーさんのNic Fitを参考にし,新しいカードを投入しました。

画像1

”ニッサの誓い” です。効果は上か3枚見て生物・土地・PWのいずれかを手札に加えるドローソース。"石鍛冶の神秘家" を主軸においたAbzan Nic Fitを構築していく中で,"石鍛冶の神秘家" や "大いなる創造者,カーン" を引き込めるNice Fitなカードだと思い搭載しました。

 さて,今回は ”ニッサの誓い” を搭載することで ”2ターン目ニックフィットコンボがどれだけ安定するか” を計算してみました。非常に堅苦しい記事になっています。

*僕は,ニックフィットで探検するレガシー(https://note.com/kattupa/n/need42dff6e7e) をデッキの基軸とし,”2ターン目のニックフィットコンボ” を目指しています。

デッキの基本パーツ

・”老練の探険者” ×4 :デッキコンセプト。3枚にはできない。

・”陰謀団式療法” ×4 :優秀な生贄手段,黒を採用する理由

・”ファイレクシアの塔” ×1 :伝説の土地かつ無色土地のため1枚

・”臓物の予見者” ×1 :”ニッサの誓い" 搭載により試験採用。デッキを掘れ,サクリファイスエスケープもできる。

画像2

この4枚をもとに "2ターン目にニックフィットコンボが決まる確率" を計算する。

〇目次

 ① 老練の探険者を2ターン目にひく確率

 ② 生贄手段を準備する確率

 ③ ニックフィットコンボの確率☆

 ④ 考察~石鍛冶の神秘家~

 ⑤ まとめ


① ”老練の探険者” を2ターン目にひく確率

 デッキを60枚と考えると,2ターン目に4枚積みのカードをひく確率は44.48% となる。

画像3

から計算する(分子の56は ”老練の探険者” の4枚分を抜いた値で,余事象をとる)。ここから更に,”むかしむかし” と "ニッサの誓い" を考慮した計算式は次のようになる。

画像1

第2項は ”むかしむかし” を使って ”老練の探険者”をひく確率を求める項で,添字の "11" は手札7枚から ”むかしむかし” を使い,上から "5枚” 見ることが出来るため,7-1+5=11となる。,第3項は ”ニッサの誓い” 考慮した計算であり,”ニッサの誓い” も同様に7-1+3=9となる。

 この計算により,2ターン目に ”老練の探険者” が出る確率は 75.12%となる(”むかしむかし” のみの場合は61.19%)。

② 生贄手段を準備する確率

 そろそろ計算が面倒くさくなるので次の表をどうぞ。

画像11

 各枚数に対応した,2ターン目に生贄手段を準備できる確率の計算である(参考程度にジャンド型の ”大いなるガルガドン” 入りも計算してみました。”陰謀団式療法” と ”大いなるガルガドン” の搭載は目を見張るものがあります)。

 また,生贄手段を確保するため ”むかしむかし” と "ニッサの誓い" を考慮した計算結果は

画像6

となる。ここが ”むかしむかし” の強みでBGカラーだけでも安定した生贄手段の確保が可能であることがわかる。次の計算で必要なためドローソースを使用しないの場合のコンボ確率も計算しておく。

画像11

③ ニックフィットコンボの確率

さて,本題です。①と②を使用しコンボが決まる確率を計算する。

”老練の探険者(ドロソ有)” × ”生贄手段”

 + 

”老練の探険者” × ”生贄手段(ドロソ有)” 

”老練の探険者” × ”生贄手段” 

から計算すると 

画像11

となる(注意点として,ジャンド型は”むかしむかし” を使用した型の確率が67%になります。”緑の太陽の頂点” だと41.84%(計算済) となります)。生贄ができる生物か土地を1枚入れることで,6割と十分なコンボ成功率が確認できた。

④ 考察

 この結果から "2ターン目ニックフィットコンボ" はBG型で約62% のチャンスがあることがわかり,今まで使用していた ”むかしむかし” のみの型 31.57%(計算済) より大きな成功確率が見出すことができた。こうしてみると,以前はコンボの成功率が低かったことも確認できた(生贄手段が少なく,”老練の探険者” と生贄手段が揃わないことが原因)。ちなみに ”老練の探険者” を3枚にするとコンボ確率が 48.53%(計算済) まで下がってしまうため,4枚投入はマストだろう。

 また,”石鍛冶の神秘家” を搭載しているため,”むかしむかし”  と "ニッサの誓い" が与える影響も考察してみた。

 ”石鍛冶の神秘家” とドローソース

 ”石鍛冶の神秘家” と装備品の確率を求めた(ドロソ込みは ”むかしむかし”  と "ニッサの誓い" を考慮した計算結果である。ちなみにドロソ込み4枚では75%になる。この値は他のカードを採用する際の基準にできる)。

画像9

装備品をひかず,”石鍛冶の神秘家” を手札に加える理想値を計算すると

画像9

となり,ドローソースを採用することで事故率を大きく下げことができている。装備品の数を2と考えるのは ”大いなる創造者,カーン” を採用しているため,装備品を1枚サイドボードに隠しているためである。

 ニックフィットコンボが成立しなくても2ターン目に”石鍛冶の神秘家” を唱えることで多角的な攻撃を可能とし,その安定性能もまずまず確保できている。

⑤ まとめと感想

 今回のデッキアップデートで新たに ”ニッサの誓い” を採用しました。このカードにより "2ターン目ニックフィットコンボ” が決まる確率が 62% に向上し,今までデッキと比べて現実的な成功確率まで高めることができました。

 ここ最近の新カードによりアドバンテージがインフレし,消耗戦ができずアブザン型はイマイチ利点を見出せないでいます。今回の記事のように戦略 はハッキリとしているデッキだが,決めきれないのが現状です。

 ニッサ関連のアイデアで "影さす太枝のニッサ" で少し遊んでいた。

画像10

イラストが好き。”ニッサの誓い” の採用により積極的にPWを搭載することが可能になり,"夢を引き裂く者,アショク" なども絡めてアブザンリアニメイトっぽいデッキで遊んでました。包囲サイが6/7で突撃する姿がとても楽しい。

 それではいつもの・・・,良いレガシーライフを