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2024年アカデミー賞ノミネートの2作品を鑑賞


アカデミー脚本賞を受賞
アカデミー賞主演女優賞を受賞

あらすじ
⼈⾥離れた雪⼭の⼭荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺⼈容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息⼦だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場⼈物の数だけ〈真実〉が現れるが――

【落下の解剖学】
アカデミー脚本賞を受賞しただけあり、
物語の構成がとてもうまくできています。
“落下”という言葉にもいろいろな意味が含まれていて、
観終わった時に一つ一つ検証したくなります。
小説家として成功した妻。
自分も小説家として書きたい夫。
 
かつては愛しあった男女が夫婦になり、子どもを授かり、
お互いの立場が変わっていく中で夫婦の関係に大きな歪んだ
溝ができていきます。
夫婦と視覚障害のある息子と犬が閉ざされた雪山の中で
生活している中で起こる夫の転落死。
現場の状況から、自殺か他殺かが、法廷にて検証されていきます。
 
最後まで真実がわからないまま物語は終わります。
 
夫婦の関係、親子の関係、家族の関係と誰に感情移入するか。
そして、罪とは何か。
 
観終わった後に、誰かと意見を交わしたくなる。
 
とても示唆に富んだ、記憶に残る映画です。


あらすじ
天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。 鬼才ヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーンほか、超豪華キャストが未体験の驚きで世界を満たす最新作。





 【哀れなるものたち】
主演のエマ・ストーンがアカデミー主演女優を獲得し、
ここまでやるか!という身体を張った迫真の演技かすごかったですね。
 
全ての撮影をセットを組んでということで、
その舞台美術や衣装など芸術面ではとても見応えのある見事な演出です。
 
しかしながら、ストーリーはというと、
一人の女性が何の偏見もなく、世界に飛び出し、あらゆるものを吸収して自立していく成長の物語ですが、その成長の過程の描かれ方がどうなの?
と思うほどの性描写のオンパレードで。
この描写は必要?こういう視点って?
何度も突っ込みながら、視聴してしまいました。
エマ・ストーンが好きな人は、
彼女の女優魂を讃嘆するには充分なのですかね。私個人としては、もう、観なくていいです……という感想でした。
 
この2本ともアカデミー賞にノミノートされ、それぞれの
部門で賞を受賞した作品。
どちらとも一回は視聴をオススメします。

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