鹿児島県のすすむや茶店の話から外国人の味覚とフードカルチャー

鹿児島県のすすむ屋茶店の業態転換の話は個人的に素晴らしいと思った。茶業界の先鋭的でスタイルを持ったカンパニーの流れはきっとこうなる。県人も認めるくらい外への主張が弱いと言われてきたらしい鹿児島県の主要産業であるお茶でその業界のリーディングカンパニーになって欲しいと個人的には思う。このやり方は飲食店で一般への間口を広げ日本人が好きなよりマニアックな突き詰めたところに持っていく。お店の世界観もしっかりと拘り。あくまでお茶屋なので茶葉の販売に特化し茶具やスタイルに合うお菓子も売っていく。マニアックとスタイルで売っていくラボのようなものになりそうだ。昨年渋谷のGENGENANというお茶屋もそのような業態転換をしたばかり。発信も上手くやれれば突き抜けたお店でも勝てる時代になるんだろうな。
Minimal bean to barの山下貴嗣さんは日本が世界に勝てるところはマニアックに追求するとか突き詰める文化だと言っていた。その通りだと思う。
外国人に対してと考えるとよく聞く話だが、外国人はそもそもダシとか旨みがよくわからないようだ。だからきっとお茶の旨みも理解し難いんだろうなと想像する。しばらくはまだ海外においては日本茶の旨味と渋みは料理業界のような特に舌の肥えた人間の嗜好を満たすものであり続けるのかな。一般の人にとっては抹茶やお茶を使ったスイーツとか。スイーツ+お茶とか。甘いものは好きな様なので茶の苦味とそのバランスでようやく好んで取ってもらえるようになったりするのかな。アルファベットでUMAMIと言う言葉もあるからもしかしたらにわかに浸透し始めてるのかもしれないが。
これもMinimalの山下さんが言っていたことだが一説によれば欧米人は体温が日本人より1℃くらい高いからあまり低い温度で感じれる繊細な香りとか味が取れないそうだ。その代わり油に対する感度が非常に高いそうだ。
確かに油に関してはそうかもしれない。欧米人はバターを味付けによく使うイメージだ。あとオリーブオイルとかバルサミコ酢もよく使うイメージがある。酸っぱいものも好きなようだ。
食文化の違いも面白いなと思う。自分はフードカルチャーにものすごく関心がある。食べたものが体を作るし、人間は食べないと生きていけないので人類には密接であるし。 

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