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活かし、活かされる

断捨離中、メルカリのやりとりを重ねて感じたことだけれど、わたしに必要ないものや使わないものも、どこかの誰かにとってはものすごいお宝だったりする。


2人の息子たちが小さい頃、わたしはたくさんの絵本を読んだ。
2人とも、特に長男なんて小学校の図書室の本を全部読むくらいの本好きになった。
わたしも子供の頃から本が大好きだし、本はイラストの仕事の資料にもなるし…と、買ったりもらったり。500冊くらい本棚に並んでいた。
どの本も大事な宝物!手放すなんてできない!と思っていたけれど、断捨離すると決めて向き合ってみたら10年以上開いてもいない本がたくさんあったし、存在すら忘れていた本もあった。
それって全く大事になんてしていなかったんだと愕然とした。わたしはあの大量の本たちを全く活かしていなかった。
結局約97%の本を手放したのだけれど(!)ただただ読まれもせず触られもせず、ほこりをかぶりながら何年も置かれていただけの本たちは、新しい持ち主の元で日々読んでもらえたり大切に飾ってもらえたりして息を吹き返したことだろう。そして本たちも新しい持ち主を幸せにしているのだろう。


これって、ものだけでなく人も同じだなあと思う。


10年前に離婚した時、「お前はどの男も幸せにできない」と言われた。
「なんてことを言うんだろう」とビックリしたし「そんな訳ないじゃん」とすごく不愉快だったけれど、言い合いになるのも面倒くさいので言い返すことはしなかった。


今一緒にいる恋人にこの話をした時は、静かに憤ってくれて嬉しかった。
そして
「僕はあなたに活かされている。
あなたが僕といて、あなたのやるべき事を頑張って成功してくれたら、それが僕の喜びになる。男冥利に尽きる。」
と言ってくれた。


この人といるようになって、わたしは嘘みたいに良い方に変わって行った。
恋人が話す言葉にはわたしの情熱に火をつけるキーワードが入っていることが多々あって、その流れで仕事に結びつくことになったり、
この人の隣にいて恥ずかしくない女性になりたいと思っていたら、どんどん可愛くなるしスタイルも良くなるし(自分で言っちゃうけど本当のことなので!)、
やってみたいけどすごく恥ずかしくて尻込みしていたようなことも、この人がいいじゃんと言ってくれると「じゃ、やっちゃおう!」と勇気が出るし、
なんだか謎の能力のあるこの人はどんどんとわたしの本質を引き出してくれて、本当に不思議なのだけど一緒にいるといいことばかりなのだ。
会った次の日に素敵なお仕事の依頼が来る、なんてこともよくある。

特にわたしのためにこれを言わなきゃ、これをしてあげなきゃとしているのではなく、ただ向こうは喋りたいことを喋っているだけ、やりたいことをやっているだけ。
そんな風にただ自然にしているだけでわたしが勝手にどんどん輝いていくって、すごいことだと思う。
一緒にいるとわたしの細胞全てが輝いているのを感じるから、目に見えない世界できっと何かが起こっているのだろう。
わたしが輝くことで、わたしは恋人を『最高の男』にしている。

そして、わたしの好きな日常に起こるシンクロの話もメルヘン的な世界の見方も恋人にとっては面白いようだし、ハンパなく情熱的な溢れすぎの愛情もちょうどいいみたいだし、ファンタジーと優しさを人生に求めていたこの人には、ロマンと愛が人生のテーマなわたしがピッタリだったようだ。
なにも無理をせずにそのままのわたしでいて大切な人の役に立てるって、なんという幸せだろうかと思う。


わたしとは合わなかったあの人も、どこかにぴったり合う人がいるだろう。
お互いのぴったりの相手のためにも、さようならをして解放し合うってすごく良いことだと思う。
合わないパズルのピースはどうしたって永久に合わない。無理矢理合わそうとしたらピースが歪んだり破れたりしてしまう。
でもぴったりのピース同士なら当たり前のようにするりと合うし、活かし活かされる関係になれる。


わたしは自分が活かされる人といることで息を吹き返した。
そしてその男性を最大限に活かし、最高に幸せにできている。

わたしの得意料理の餃子も、恋人のスーパー最強フードとなって活かされている✨


▼本の断捨離の話、詳しくはこちら。
断捨離クエスト『見えないふり・1』

断捨離クエスト『見えないふり・2』





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