キャリアや就活に"モヤモヤ"したら、2つの視点で「自己分析」してみては?(ニューキャリア)

自己分析は「目的」が大事

就活生や20代の若者のキャリアコーチングを行っていると、必ず相談を受けるのが「自己分析」。
自己分析を「やりたいこと探し」だと勘違いしている人も多く、「自己分析したら自分のやりたいことがわかりました。なので、この仕事を紹介してください。」なんてことを言う人もいる。

これは自己分析の目的を少し履き違えてしまってる。
自己分析の目的は「やりたいこと探し」ではなく、「自分の癖や価値観を知る」「自分の能力を整理する」こと。
「やりたいこと」だけ洗い出しても、実際は独りよがりな就職活動になってしまうことが多い。

なぜかというと、「自分のやりたいこと」が必ずしも”良い仕事”ではないし、企業側が求めるレベルに達していないことがあるからだ。
なので、就職すること自体にもハードルがあるし、さらに就職してからその仕事を続けられるかどうかにもハードルがある。

ということで、自己分析をするなら、次の2つの切り口で分析することをおすすめする。

①ライフ分析
「人生曲線(ライフチャート)」で自分の人生を俯瞰して見て、価値観、感情の癖を分析する。
どのような時にモチベーションや幸福度が上がり、下がったのか?
それらから「ポジティブな特性(と活用法)」「ネガティブな特性(と対処法)」を把握する。

②仕事分析
「ポジティブ/ネガティブリスト」を用いて、自分の今までの仕事の「経歴」「培った経験」「身につけたスキル(知識)」を整理する。

あと「世の中にどんな仕事があるのか」も自己分析と同じ、もしくはそれ以上に重要なので、「市場分析(キャリア選択肢の把握)」もやってみた方がいい。
※dodaの職種図鑑が情報量が豊富でかなりまとまっている。

「人生曲線(ライフチャート)」を書いてみる

「人生曲線」とは、これまでの自分の人生の満足度のアップ/ダウンをグラフとして可視化したもの。 別に「ライフチャート」や「モチベーショングラフ」とも呼ばれている。 自分がどんな時に満足度(モチベーション、充実度、幸福度)が上がったのか、また、どんな時に満足度が下がったのかを書き出すことで、自分の性格や価値観、感情の癖などの本質的な部分を知ることができる分析ツール。

次の3つの手順を行う。

手順①:自分の人生の「4つの時代」ごとに充実度に影響を与えた出来事を書き出す
手順②:出来事ごとに充実度のスコアをつけて、グラフ化する
手順③:それぞれの出来事から「感情の癖」「価値観」を抽出する

※「4つの時代」とは?
幼少期(12歳以下):家庭環境の影響が大きく、自分の感情に正直な時代
思春期(13~18歳):様々なことを経験し、考え、自分を変えていく時代
成人期(18~22歳):ある程度の自由を手に入れ、自分で物事を選択する時代
社会人期(22歳以上):社会ルールとの共存が求められ、自分の将来を考える時間が増える時代

人生曲線の作り方(例)

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「ポジティブ/ネガティブリスト」の作り方

次の3つの項目をリスト化して把握する。

知識:知っていること(ポジティブ要素:小)
スキル:できること(ポジティブ要素:大)
苦手意識:やってみて苦手なこと(ネガティブ要素:中)

「ポジティブ/ネガティブリスト」の作り方(例)

画像4

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これら2つの分析を実施してから始めれば、「独りよがり」の就職活動、転職活動にはなりづらい。
自分がどのような能力を持っているのか、どんな価値観や特性を持っているのか、それらを把握してからやることで、地に足がついた活動となるはずだ。

キャリアコーチングで客観的な意見をもらうのも効果的

もし、自分ひとりで自己分析しても、キャリアや就活の方向性が定まらない場合は、客観的な意見をもらうことも効果的だと言える。
例えば、筆者は「ニューキャリア」というキャリアコーチングサービスを行っている。

このコーチングでは、「自己分析」だけでなく、「キャリア納得度のスコアリング」「キャリアプラン(TODO)設計」まで総合的にキャリア支援を行っている。
もし一人で煮詰まっている場合は、初回キャリアカウンセリングは無料なので、利用してみてほしい。


20代を中心にキャリアサポートをかれこれ10年くらいやっています。「キャリア」だけでなく、その人の「人生」という視点で、いっしょに考えられたらと思っています。仕事/キャリア/就活/転職あたりのテーマでnote書きます。