父ちゃんオンステージ。
今日は娘の学校でドッチビー大会があるらしいよ。
ところで知ってる? ドッチビー って。
フリスビーでやるドッチボールね。
参観日的な感じで親たちも参加するイベントだ。
そう、2年前、娘が1年生の時にも、同じドッチビーのイベントに参加した。 ちなみに、去年はなかったらしい。
2年前に言われたんだな。
「今度、学校でドッチビーあるねんけど、お父さん来れる?」って。
ドッチビーはしたことねえけど、フリスビーとドッチボールも得意だから、その間の子だとしたら、イケるなって。
そりゃ、参加するよね。
一旦、娘のコトは忘れて、一人の人間として、参加した。
大のおとなが、小学1年生相手に挑発もするし、ちょけて、ビビらせたりもした。泣く子がいないかだけは気にしたけど。あと、ケガ人が出ないように。
ビビらせるやつは、決まって、クラスの中でも、一番、ヤンチャそうな坊主。
だって、運動神経のいい我が物顔の男子に、おとな、スゲエぞって、誰かがやらなきゃいかんだろ?
それと、目の前の子どもたちは、もちろん、先生やこっち側の立場の保護者たちも飲み込んで、楽しませてやろうと。もっと、楽しんだっていいんだって。
そう、すべては、エンターテインメント。
なんて、別に意気込んで行ったわけじゃないし、もちろん、僕も一応、おとなだから、気を遣って、しばらくは様子を見たよ。
でも、なんか、おとなはおとなで出せるスピード出さない勇気みたいな感じで、今日はこどもが主役だ的な感じで、変に遠慮したり、手加減したりするし、みんな、なんか変によそよそしいし、それが、こどもにも伝わるし、誰が誰に気を遣ってんだか、わかんない感じだし、だったら、そもそも、おとな呼ばねえよって話じゃない?そこにおとなが加わる意味を考えた。
だから、僕は自らが率先して、超絶楽しんでるのを見せて、ほら、楽しいから、もっとやれよ!もっと、先の世界があるぜ!こっち来いよ!ってやった方が早いと思ったから、加減しながらも、精一杯、踊った。
さすがにね、急に一人のおとながフィーバーし始めるから、始めは、こどももおとなも、みんな引き気味だったけど、最終的には、体育館の中で、僕のいるコートが一番、盛り上がった。
さすがに、帰ってから、「お父さん、やりすぎ。あんなんやめてな。」って娘に言われるんじゃないかって、帰り道に頭をよぎったけどね。
でも、娘は、家に帰って来てからも、ご機嫌だったように思う。たぶんね。その時は詳しく聞かなかったんだけど。
そして、この度、2年ぶり、2度めのオファーが来たわけだ。
「ドッチビーあるんやけど、来れる?」
父ちゃんは、思ったんだな。
2年前のあの日、やれるコトはある程度、やったから、正直、もう、いいんじゃないかと。ド平日で、仕事もあるしって。
でも、その後に聞いたんだよ。2年前にも聞いたかもだけど、忘れてる可能性もあるね。
2年前の、その時の担任の先生が、ドッチビーが終わった後に、みんなにこう言ったそうだ。
「〇〇ちゃんのお父さんみたいに、みんな、やったら良かったのに、みんな、もっとやっていいのにって言ってはった。」って。
そう、僕のコトだ。
なんか、不思議な感覚だった。
幼い頃から、同じコトをやってても、川端くん、調子に乗ったらダメ。川端くん、いちびらないでって、ずっと言われてきた。そして、いつも、通知表に書かれていた。川端くんは、ルールを守れません。
不思議な感じだったけど、なんか、時代の変遷なのかなと思った。
昔は個性あるやつを咎めて、君、やりすぎだよ。で良かったのに、時代が変わって、今は、誰も枠を飛び出そうとしないから、枠から少しくらい飛び出てもいいんだよ。って言ってあげないといけないんだなって。
そして、2年前?まぁまぁ、結構、ギリギリを攻めたかなと思っていたけど、へぇ、先生、評価してくれてたんだと思って、こっそり、うれしかった。
何歳になっても、先生に褒められるのは、うれしいもんだよ。
そして、2年前に娘がご機嫌で帰って来た理由はこれだったのかと2年越しに気づかされた。それを僕に言う娘もまたまた、どこか、誇らしげだったんだよ。だから、大丈夫、おいでや的な。
また、あの時のアレやってよ!的なアレだな!
そんなん言われたらさ、そら、父ちゃん、仕事サボってでも、行かなアカンやん?川端家のエンターテインメント担当大臣、いざ、出陣します!
見とけよ。お前ら(娘を含む小学3年生たち、先生、保護者たち)、超絶、楽しませてやるからよ。
父ちゃん、オンステージだよ。こどもたちを食わない程度に。
ディスイズエンターテインメント。
さぁ、 娘を含む小学3年生たち、先生、保護者たちに伝えてやろう。
まずは、自分自身が楽しむ。
エンジョイは伝染るんです。
もっともっと、楽しめばいい。
さぁ、みんなで踊ろう。
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