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走るモチベーションをあげる、最高の3冊。


ランについて書かれた本はたくさんある。

そのほとんどはランニングのメソッドが書かれた本である。

そんなハウツー本とは一線を画す、ランニングエッセイが好きだ。

どうすればサブフォーが切れるとか、そういうことは書いてない。

どんなシューズがいいかも書いてない。

「『走ること』にはどんな意味があるのか、私はこう思うのだ」が書いてある。

この類の本は、人生の羅針盤にすらなりえる。

なによりランニングへのモチベーションを上げてくれる、効きの良い本である。

そんな本を、独断と偏見で3冊、選びました。


①「走ることについて語ることについて語る時に、僕が語ること」 村上春樹

作家にとって走ることはどんな意味があるのか?なぜ自分はフルマラソンに挑むのか?一言では言い尽くせない、人生にとっての走ることの意味を、淡々と語る。この本、すりきれるほど読みました。


②「NORTH 北へ」 スコット・ジュレク

アメリカ出身のウルトラトレイルの王者・スコット・ジュレクが、過酷な競技に挑み続けた人生を語る。筆者の成長にワクワクしながら読みました。

彼が生み出した、ウルトラトレイルを走りぬくための独自のメソッド、とりわけ何を食べるか、という下りが気に入っています。想像を絶する距離を走る中で、幻覚を見たり、暑さでぶっ倒れたり、怪我をしながらも、極限のトレイルを制覇した魂の記録です。


③「それからの僕にはマラソンがあった」松浦弥太郎


暮らしの手帳の編集長として、過酷極まりない日々を過ごし、心と身体を壊しかけた筆者が、ふとしたことから走り出し、次第に人生を取り戻していく記録。

市民ランナーのキーマン、西本武司との対談がすごくよいです。

10キロ走る技術をもてば人生はもっと豊かになるって価値観には、とても共感しました。


この3冊は、どれも何度も読み直しました。

でもこのジャンルの本、本当に少ないんですよ。面白い本があったら、ぜひ教えてください。



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