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等身大

*書いたのは8/16

8/8、僕は退社した。めまぐるしく苦しみや怒り、哀しみ、虚しさが交錯しながら。

前回いたところで、こんな自分でも承認があって、興味ある仕事をさせてもらい、居候させてもらいながら、田舎という地で心地よく活動していた。
その上で迷ったが、まずは行くという決断をし、心は上向き、勢いよく乗り込んだベトナム。
最初は現地の人とサッカーできたり、楽しかった。
コロナ感染者はほぼゼロ。しかし隔離から解放されて1ヶ月も経たないうちに、状況は刻一刻と厳しくなり、社会隔離で家に籠もらさせることに。コーヒーミルとサッカーボールを持って農園旅をすると決めていたのに。
国力ギラギラの経済発展をし続けて、人口集中して突き進む新興国都市の行き詰まってる景色を感じた。
オンラインになる仕事。そして、会社での我慢の積み重ねで退くことになり、最後は虚しさとともに、最悪の別れ方であった。

僕としては1番苦手な、孤独になってしまった。
感染すれば野戦病院。
海外に来て、自炊をし、家でニート。
偽りなく、金なし職なしスキルなし大学でたての23歳独身。笑
助けてもらいながら、緊急事態のこの国に何もできずただ存在するのにも自己否定に陥る。

キノコ🍄でスピードアップしたものの、どぼんのコースアウト。笑


紛れもなく失敗であると思う。
向きあった方がいい価値観や自分が大事にする心地よさに対して見過ごしたまま選択し、
自分の選択に責任を持ててないくらい詰めの甘さがあり、見切り発車したんだと思う。
悔しいけど、覚悟も実力も経験も準備も中途半端だった。
一方で経験しに行ったからこその大切な気づきと成長、見える次があると思うので、必要な一歩であるのは間違いなく、運命。行かなかったらもっっと違う後悔があったと思う。

しんどいけど、言葉化しておくと今後役立つかなって思って、整理として、書いた。公開するかは迷い中。




 2年契約であり、来て5ヶ月弱。やめる前は、恥ずかしさやプライド、辞めた後のことを考えてもお先真っ暗で苦しかった。
結局、甘い。弱い。こんな自分ではどこでも生きていけない。

好きなサッカー、興味ある、子どもに関わる仕事ができる。自分でベトナム人に向けて新たに作っていくことにもチャレンジできる。
でも、興味ある仕事といえど、その「What」は手段だった。

働く中で何かが違った。合わなかった。共感できないことでキツく言われるし、納得もできない。不平等なこともあった。
目先の売上のためにとりあえずマーケティング、何がウケるか。
契約だから、売り上げろ。実績、市場価値、ベトナムを"使った"価値。
プロのコーチ、教育者としてなってない。
立場、目上、下っ端、常識、普通。
僕の物差しにとっては違和感が多く、納得できない尺度と言葉を押し付けられる。
存在価値を、上記のようなことだけしか受け入れられない気がした。つながりを築けなかった。
なんだか物質的な、社会の枠みたいなものに縛られていく気がした。海外やのに。最後は成長させるつもりなんかしらんけど丸投げで苦しかった。

平等さを感じない時が多かった。過去の、代表の基準で、古き良きの厳しさが正義だとしても、昔の自分と違うし、今の僕からすると考え方も違うし、ここにその厳しさに耐えてまで捧げる気持ちは無くなっていた。
気持ちを大切にしてくれないんじゃないか。そう思ってしまうときがたくさんあった。怒りと辛い気持ちがたくさん出てきた。頭と心がぐちゃぐちゃになった。


「頑張りたいけど、頑張りたいと思えない。」力が出ない。


僕の悪い部分や、至らぬ点がたくさんあったのも事実。社会人経験がない僕は、リスペクト、想像力、仕事に対する姿勢などに欠けることもたくさんあった。
経験値が少ないくせに、怒られることに素直に受け入れるべきところも、そうできなかったこともあった。
何度かnoteでも書いてるように、僕はADHDが強く、普通できるとされる仕事ができなかったりもするのかもしれないし、苦手やなと思うことも多いのに加え、仕事の基がないのは隠しようない事実。それは相手にとって、自分にとってもストレスがあったと思う。
注意欠陥、忘却、細かい作業、数字、時間の計算、順序や計画イメージを立ててスピード持って仕事すること、サーチ、知識、準備不足などは自分の弱いところだと認識してる。それが目立ったし、嫌なことはめちゃ先延ばしにしてしまう。
言葉遣い、ホウレンソウも怠ってしまっていた。
それですぐ自己否定に入るし、キャパも小さかった。
これから上手く付き合っていきたいし、改善する必要がある。


でもそんな僕でも、ここだけは曲げたくない、自分のスタンスとして大事なことはあると思った。
普通や常識、レッテル、ステータスだけに囚われたくない。

仕事に関しては、目先の売り上げだけに囚われるのでなく、

日本・ベトナムの子どもたちの未来を想って、
自分たちらしさ。どうしていきたいのか。どんな貢献をしたくて、喜んでもらえるか。
自分達がワクワクするか、楽しいか。


言葉にしずらい、どんなことを大切に活動したいのかの方向性に共感できなかったし、もっと思考したいところなのに蔑ろだった。それは普段のスタンスでもそうだった。
この状況で、理想なんて言ってられないんかもしれないけど、お客さんをお金としてだけでみたくないし、僕の主観やけど子どもを食い物として見受けられる感じがして嫌気がさした。
この状況だからこそ、想いに沿って行動することが大事だと僕は思った。会社理念の言葉だけ立派にしたって。
逆に、手段はサッカーじゃなくてもいいし、ポジションや形式も想いに沿えばなんでもいい。
オンラインの状況で、共感できずやりたいと思えないものを、とりあえず稼ぐために達成しろ。と言われ、手段を丸投げ強要されるのは、嫌やった。
給料が減ってしまっても、いいよそんなん。


「やりたいことなはずなのに、やりたくない。」


もちろん、仕事だから嫌なことややりたくないことも山ほどあるし、それはわかってる。けどどこかで、楽しいがあるのが働く意義だと思う。
やりたいことして、喜んでもらえて、気持ちよくお金を受け取りたい。
僕はそれが理想。これを追い求めたい。

ただ稼ぎたいなら、違うことでいい。


「お金のためだけに頑張れない。」


(でもお前の選んだ道やろ?)

うん。でも違う。



デルタ株のコロナにかかって野戦病院に行かされてもし死んだら、後悔するな、、

自分の中でのスタンスを、疲弊した心を大切にしたい結果、会社とベトナムを離れるという、逃げる決断をした。

僕にとって大切なのは、形や手段もだけど、その中身の想い。
どこを目指して行くのか。
誰の幸せを想ってやりたいのか。

居心地の良い場所や一緒にいる人。心地よいか。

そのことに腹落ちした。

自分と他者の物差しは違う。良いも悪いもない。現実を飲み込んでいくしかない。

そして、自分は甘ちゃんであるということ。
具体的に形にして落とし込む、続ける困難、結果を出すこと、実績、仕事としてお金をもらう厳しさ。働くということ。そこを知れてもなければ、やってもない。
まだなにも成してない、自分1人で稼げない若僧。でかい口は叩けないし、傲れない。抗ったって説得力のかけらもない。


我慢してた。だから吐き出すことはいいやろうけど、相手のあら探しをして結局はまた比較してるコンフレックスな自分がいることも事実だった。
不満だらけなのは、少々傲慢な証拠なのかな。それにも気づけてなかった。
自分の理想とも比較してる。
悪口や、ネガティヴなことを嘆いていてもそうなっていく。
それは結局、他人の目ばかり気にして比較して劣等感を抱いているということ。
意識が離れないからそろそろ忘れたい。
怒りこだわりをもう少し、手放していきたい。



また、やめるにあたって揉めた。責任という名の当てつけと無情な、海外ならではの不当な制裁金。

「そんな金ないって。」

元々トライの権利、自由はなかったということなのか。成長という言葉で釣り上げ、駒だったのか。1人の人として見てくれなかったのか。
契約書をよく見ると、それが読み取れる。甘かった。
その時は、許せなかった。あり得ない。なんであんなやつにって。虚しかった。


またその経験から見えてきた自分の愚かな一面。
自分の強がりや、納得、怒りとプライドが邪魔する。負けず嫌いと羞恥心で、悲劇のヒロインを自分の中で演じてた。
家族は僕のことを何よりも第一に思ってアドバイスと手立てを考えてくれた。
一刻も早く足を洗い、鉄格子から抜け出すこと。
僕は逃げて勝つを最後まで足掻いていた。今の僕では尻拭いできない。迷惑をかけたくない。選択した責任。情けない。いつまでも生ぬるい、そんな自分に対して。
悔しい納得できない。自分は不幸だ。こんなのあり得へんやん。恥ずかしい。
家族にぶつけてしまう時もあった。
もう正義どころじゃない。家族も、僕も望んでたことは、僕の心身の健康と元気であること。本当に最強で、ありがたい。
たっっくさん話し合って、決めた。
今まで、命懸けで生んでもらって、汗水垂らして働いてくれて僕にかけてきてくれた。
どこにいようが、何をしようが、いつでも味方。
それに応える行動や言動をしてなかったなーと反省。
また感謝が大切なんて口だけになってる。独りよがり。
僕が自由に生きれるのは、支えがあってこそ。
帰る場所があること。
この広ーーーい世界の中で、日本という国の、ある一家に運命的に選ばれ、78億分の1人の人間として生まれてきた。これまでたくさんの人に運命的に出会い、繋がりの中で今この瞬間を生きている。

弱さを受け入れて、もっと謙虚に、素直に開き直れよ。人に頼ったり、時に委ねてみる。1人で生きてない。
そのかわり、精一杯、自由に、楽しく生きる必要がある。僕の親は、それを認めてくれる。
だから、未来で小さくてもいいから恩を自分なりに返せたり、恩を送れるような心持ちをしてたい。
そんなことを頭でわかった隙から、調子乗ってすぐ忘れてしまう。そんな自分も嫌。忘れたくない。



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 今回、この地で唯一誇れる、自分の等身大の良さが出たかもしれないと思ったことがある。
コロナにより規制が強くなり、グラウンドが使えなくなって、人数制限が設けられた時期に、
出張コーチという、各家やマンションに行き限られたスペース、コンクリートではあるが、サッカーや運動の機会を作る活動をしていた時期。
子どもたちと同じ目線で、冗談を混ぜて無邪気に遊べたり、ただサッカーを楽しむことができたこと。
自分が大切にしている価値観や想いでコーチできたこと。
サッカーには人生を主体的に切り拓くパワーがたくさん詰まっていると思ってる。
子どもの自由な考えや発想を尊重しながら、サッカーを楽しんでもらいたかった。サッカーを好きでいてほしかった。
頑張りたい子どもに対して、次のクラスがなければ、時間外で付き合い、寄り添うことができたこと。向き合えたこと。
子どもたちやサッカーから得られる気づきを大切にして、日々振り返り、自分も成長しようと思えてたこと。
等身大でいつもひたむきに生きる子どもたち。その子それぞれの特色、個性があった。
いつしか大人になるにつれてレッテルやステータスが色になりがち。僕も結構人をそう見たり、比較して測ってしまって、自分もすごくそこで苦しんでた。
でも本当に大切な個性を失いたくないなと思ったし、理性や思いやりは大事だけど、その人の等身大こそめっちゃ大切。

もちろん、子どもたちが喧嘩しすぎてたり、手がつけられない状態になってサッカーできなかったり、などの失敗もした。
メニューのデザインや声かけ、テンションの改善でそこも成長を実感できる時があった。

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すると、会員様、非会員様でもたくさんリピートのお申込みをいただいたこと。
結果、子どもに喜んでもらえたり、それらが保護者に認められること。
英語でも、できた。韓国人のお母さんに I love you と言っていただき笑、他の保護者からもだけど、お金を価格より多くもらえる時があったこと。
感謝されるという成果が実感できたこと。
等身大の自分でやってみて、失敗することで得れた経験と知れた良さ。
自分がしたいことで、自分を活かして、頑張ったときに、「ありがとうございます。」と言っていただけるとき。めっちゃくちゃ嬉しかった。
こんなダウン状況でも、他愛のない話をしながら、エネルギーを感じられる、コミュニティができてる景色を見れた。この時間は僕にとってかけがえのない思い出になった。

そんな自分を活かす、ちょい面白い企画も考えて実行できた。

この地で成長できる経験、学ばせてもらったことも沢山あった。楽しいことも、やりがいを感じることも、落ち込むことも、喜びを感じる瞬間も。
お世話になった人、歳離れてても対等に接してくれる人、僕のことを認めてくれる人がいた。
たくさんご飯をくれる方がいたり、、、
いつでも何より1番大切なのは、繋がり
忘れがち。大切しないと次もうまくいかない。戒めたい。与えてもらってばかりの自分。与える方に、なっていきたい。
国籍問わず、ベトナムという地は、好き。
全ての時間にありがとう。と思えるようになっていきたい。

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↑ポケットに入れてきたお手紙。こんなふうに、素直になりたい。直後、社会隔離になり、会わずじまい。応えられないのが悔しいし、虚しい。いつか会えるように、宝物にしておきます。


居心地の良さとワクワク。
弱さを認め、受け入れること。
強がり、納得、プライド、傲慢を手放していく。
謙虚に、素直になること。
等身大の自分でトライすること。
自分を受け入れてくれる存在、繋がり

これが今回、改めて気づいた大切なこと。

そう学んだと思うと、レースで最下位でも、クリボーをぶっ飛ばせる自分になれれば、最高だと思いたい。

 等身大の自分で在ることに、良さがあったり、想いを持てたり、自分なりに出せるバリューを見つけるヒントがある気がする。

等身大の自分が思う直感のワクワクや
楽しいこと。好きなこと。
等身大の自分だからこそ出せる良さや、
評価されること。
等身大の自分の存在を受け入れてくれる人、
接してくれる人。
等身大の個性として人を見ること



 ただでさえ不自由とリスクな世界の中で、自分の中で自由になってくしかない。自由にリスクと不自由はセット。

他人の目や比較のための、強くみせるよりも、

弱い、不完全な自分と受け入れて見栄っ張りを捨てること

いつでも原点回帰。



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