島根へ直感移住。そして大山へ。漂泊俳人ことだまこ

東京生まれ。海の近くに住みたいと、知り合いもいない島根県へ直感移住しちゃいました。大好…

島根へ直感移住。そして大山へ。漂泊俳人ことだまこ

東京生まれ。海の近くに住みたいと、知り合いもいない島根県へ直感移住しちゃいました。大好きな柿本人麻呂の縁で益田市へ、1年後には大根島へまた移住。また、縁のある場所へ移動するかも。そんな感じの漂泊者(ひょうはくもの)です。ゆるく散歩俳句詠んでます。

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最近の記事

欲が無くなると人生終わり?

インタビューをして、その人の言霊を感じることをしています。 今までは、言霊と言うのは、エネルギーと思っていました。 米子で節約家の稲垣えみ子さんの講演があって、その考えは覆されました。 米子市消費者生活センターの主催で、「ある幸せ、ない幸せ〜自分で決める暮らし方〜」というタイトルの講演会。 稲垣えみ子さんは見た目もアフロヘアで、元朝日新聞社を早期リタイアされて、自由な生活を送られている個性的な女性。 会場も満員。その第一声に度肝を抜かれたのです。さぞかしパワフルなん

    • 中山いさい踊り~小泉八雲のご縁導き

      大山にご縁した理由がわかったのは、8月18日に中山公民館で行われた、「いさい踊り」を観て・踊ってからでした。 「いさい踊り」とは、盆踊りの一種で、この中山地区、琴浦町周辺で伝わる踊りです。「以西踊り」とも書かれます。 小泉八雲著「日本の面影」では、この踊りのことをこう書いています。 中山公民館で行われましたが、同時に小泉八雲の怪談も聴くこともできました。 また、地元の有名店「小僧ロップ」(ベーカリー)、おむすび屋ひとむすび(おにぎりや)も出店されて、ドリンクやアイスの

      • テイキングオフ〜この曲から始まった

        山陰をなぞるように、大根島から、大山へ。直感引越ししてから、もうすぐ2カ月経とうとしています。 この地域は、隠岐島へ流され、再復活をした後醍醐天皇に縁のある土地。 あ、わたしが小学生の頃はじめて買ったレコードが、銀河鉄道999だったなぁと、シンクロを感じています。 さらに、銀河鉄道999のシングル版のB面の曲「テイキング・オフ」の詩に小学生ながら惹かれて口ずさんでました♫ 年老いた大地を思い切り蹴って 星たちの彼方へさぁ、飛び立て! I'm leaving,I'm

        • よかれと思って言ったことが裏目に。悩めるあなたへ

          言葉の温度とは ことだま(言葉の温度)を感じられれば、人とひとのコミュニケーションで悲しい思いをしなくて済むのに。 取材でインタビューの仕事をしていたときに、その言葉の意味を超えて、想いのアツさを感じたことがありました。 そのお店のことを紹介する記事なんだけど、関係ないお喋りの部分で、 「あぁ、この人は、すてきな夢を持っているのだなぁ」と感じることも多かったりします。 もちろん、その記事には載らないし、本人も話したことを忘れてしまってるほどに、自然な発言なんですよね

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        • 大山移住
          3本
        • 【大根島】日本一低い火山の島
          6本
        • 小泉八雲に恋して
          5本
        • 【島根県益田】俳句散歩
          23本
        • 【小江戸川越】俳句散歩(ことだまこ)
          32本
        • 【俳句小説】抜け殻からサナギ
          4本

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          決めない方が、流れる

          また引っ越しました。 とうとう山陰から出るかな と思っていたのですが、 次の場所は、〝意外”な場所でした。 大山のご縁でしょうか。ある友だち曰く、『山陰の終着駅』だそう。 友だちのご縁で、流れながれて、次の場所へ。 これまでは、普通(笑)に、場所の魅力をリサーチして、仕事探したりもしました。 だんだん、決まるタイミングが速まってくることで、行き先が先に決まるパターンに。 なので、引越しに関しても、ふつうは悩みどころですが、 考える時間もないままに、今では、『ま

          菊理媛と柿本人麻呂

          荒川裕二さんの『スサノオと行く生と死の女神、菊理媛を巡る旅』を読みました。出雲移住(大根島)のきっかけとなった、縁ある友だちから借りて、一気読み。そこには、わたしの島根移住にまつわるキーワードがいっぱい。それがすべて、つながっていたのです。 3年前に島根移住を決めたのは、素戔嗚が祀られている埼玉県の川越氷川神社境内に、柿本人麻呂の祀られている「柿本神社」もあり、俳句を詠む言葉の神さまということで、日々お参りをしていたご縁です。 柿本人麻呂が亡くなったといわれる場所が島根に

          八雲の妻セツ~出雲のご縁は摩訶不思議

          小泉八雲沼にハマれば、奥さまの「セツ」小泉節子さんに目を向けずにはいられないでしょう。  ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と、「ツインレイ」(魂の片割れ)と感じてしまうほどの、運命の出会い。 セツは、時代が大きく変容する幕末、慶応4年(1868)2月4日に松江藩の上級士族小泉湊の家に生まれました。その年には、明治維新という時代背景。小泉家と稲垣家との約束で、セツは稲垣家の「お嬢」と呼ばれ養女として大切に育てられます。 『小泉八雲の妻(長谷川洋一著)』には、明治に切り替わ

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          紀行というより巡礼旅の途中

          私の人生そのものが「巡礼旅」だった。そう気づいたのは、小泉八雲の『日本の面影』を読んでからでした。 神社が好きで、巡るようになったのは6年前に脳梗塞になってから。古事記などの日本神話で八百万の神さまの存在を知り、神楽を見たりするのが好きでしたが、それだけが巡礼に値するのかというと、もっと広い意味なのだな、と感じることがありました。 2020年、緊急事態宣言が出たタイミングで、東京生まれだった私は、未知のところに住みたいと考えるようになりました。歌人の柿本人麻呂が言霊につい

          椿は夜な夜な歩きだす?~へるんの椿考

          小泉八雲(へるんさん)の『日本の面影』は明治時代に日本に来訪し初めて書かれ翻訳された文章ですが、松江に住んでいる私が読んでも、新鮮で非常に面白いのです。 なかでも『日本の庭にて』では松江に住んでいた自宅の庭で起こることを、俯瞰の愛で観察していて、知識としてだけでなく、とってもあたたかな気持ちになれるので、何度も読み返してしまいます。 欲望のない「非情」と呼ばれる草木から、今の季節に庭や神社で色を添えている「椿」について感じてみたいと思います。

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          椿は夜な夜な歩きだす?~へるんの椿考

          八雲に出逢ってしまった

          それは突然だった。恋のような。 実は、大根島に移住してから、1年経っていたのですが、松江の有名人小泉八雲に興味を持つことがありませんでした。 わたしはインタビューをしてその人へ一句をお渡しすることをしているのですが、その活動の時にどうしても、その方を「雪女」の季語で表現したかったんですね。 今まで私が聞き知っていた怖い「雪女」。そうではなく、もっと温かい愛を詠みたかった。たまたま見つけた「雪女」を読んだときに、深い愛を感じました。 この人すごっ!! 言葉も本当に美しく

          賣豆紀神社(めづきじんじゃ)

          下照姫(シタテルヒメ)は吉祥天とも言われる姫神。 『みつき』という名前を松江の方に伝えたら、似たような名前の神社があるよと教えていただいたので松江駅から歩いてみました。 地元の方からは『めつきさん』『みつきさん』と呼ばれているそうです。 15分くらいで到着。奥にある御神木はたぶの木で樹齢350年と書いてあります。やさしい気をいただきました。 奥には小さな木が祀られていました。荒神さまなのでしょうか。 金毘羅さまのあたりには綺麗な光があそんでました✨✨ この地へご縁

          揖屋神社の穂掛祭(いやじんじゃほかけまつり)

          伊奘冉尊(イザナミノミコト)が御祭神のひとつの揖屋神社。 近くには、イザナミとイザナギの物語を持つ黄泉の国の境目、黄泉比良坂(よもつひらさか)もあって、『あの世』が近く感じられる不思議な場所なんです。 毎年8月28日には、田の神を祀る(穂掛祭り)があります。連れて行ってもらえることができたので、夜のお参りしてきました。 打ち上げ花火もあがって、夏のお祭りという雰囲気なのですが、何となく感じたのは 粛々とした、なにか見えない存在もいるような。 お祭りの終わりには、出雲

          揖屋神社の穂掛祭(いやじんじゃほかけまつり)

          大根島樹齢80年の桜

          大根島の桜の見どころは、八束学園の樹齢80年以上になるソメイヨシノです。 昭和7年に小学校に植樹されて残る十三本の桜は樹齢80年以上。 幹を見れば、筋肉隆々で、『まだまだ咲けまっせ❣️』と言わんばかりのエネルギーを感じます。 今日はみんなでお花見。八束学園から近くの大塚山公園の桜の下で集いました。 ここからは中海の景色と桜を楽しめます。 似た笑顔 引き寄せられて 花の宴 帰りに寄ったのは、全隆寺。ここも見事な桜が咲いています。 〈大根島の桜めぐり〉 🌸八束学園

          りんごんさん

          大根島の集落のなかには、龍神を祀る祠が所々にあります。 『りんごんさん』と呼ばれています。 周囲を水に囲まれている大根島では、海水と淡水が分離され、湧水(みず)が集落ごとに管理されています。 大根島の地表から地下にしみこんだ地下水は中海の塩分を含んだ汽水とは混ざりにくく、島の内部に押し込められた形で分布する。このようなレンズ状に分布する淡水の貯水体を淡水レンズとよんでいる。 島根半島・宍道湖中海ジオパークwebサイトより 現在は洗濯や風呂などに使われているけど、少し前

          蜛蝫(たこ)神社

          氏神さまへお参り。実は大根島(だいこんしま)の名前はたこから来ています。 出雲風土記には、出雲にいた「たこ」を大鷲が捕らえて飛んできて止まったのが、この島だったと書いてあります。そこから「蜛蝫(たこ)島」が「たくしま」と呼ばれて、「たいこしま」、いまの大根島となったそうです。 御祭神は須佐之男命。南国を感じさせるおおきなソテツがインパクトあります。 本殿は火災で消失してしまったそうですが、雰囲気のある神社です。 この木の足が八本ありそうな気もしたりして。 この神社は、

          大根って名前の島へ

          大根島へようやく引っ越しました。 ようやく、というのは、ブロガーのさとうみつろうさんがはじめた『セカイムラ』にピンときて参加したことで、島根メンバーが島根の東側に多かったのです。 島根は東西200km以上の長さがあって、わたしが住んでた益田市からは各駅で4時間。 はじめは大根島に引っ越すことは考えてなくて、通えばいいかなと言う感覚でした。 引っ越そうと思ったのは、簡単に言うと 『おもろいひとが居る』です。 知り合うひとが、それぞれ、好きなことしかやってないんです。だ