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複数の出版社に持込みしたら全く違うアドバイスをされた話。


こんにちは。
漫画家のかわぐちまさみです。

私は今、漫画を描いてるけど、
最初はイラストレーターとして活動していました。

駆け出しのころは、大阪から東京の出版社へ営業に行くこともありました。
電話してアポとって、スケジュールを調整していくのは結構大変です。

もうドキドキですよね。
自分の作品を編集さんに見せるというのは。
作品は自分の「想い」や「熱」を表現したものだから、
分身みたいなものです。

何か言われたら怖いし、傷つく。

編集さんたちに言われたことはドストレートに響きます。

私はフリーランスになって間もない頃
たまたま同じ日に、たまたま違う編集さんたちに…

「個性が強すぎる」

「個性がない」

って言われました。

2時間差くらいで言われました。



ズバリ言おう。

「『個性が〜』なんていう人に限って、

個性をわかってる人はいないから無視すればいい!」




って、先輩が言ってた。
クマみたいなコピーライターの尊敬する先輩が言ってた。

受け売りです!

今はちゃんと実感してます。

私が今、一緒に仕事をしている編集さんたちは
本当に「いいもの」を作ろうとしてくれる、尊敬する人ばかり。

(コビコビーム!!!)

いや、本当にコビ売らなくてもいい人たち。

そもそも私の絵を見て
「個性が強い!」はまだ考えられるんですけど
「個性がない!」は、ちゃんと見てんのか?って話です。

私の経験上、ちゃんと作品を見てくれる人は「個性が〜」「センスが〜」っていう曖昧な言葉をあまり使わないです。

「ここ、すっごく面白い!」
「にぎやかで楽しい絵ですね!」

ちゃんと私の絵を見た感想を言ってくれます。

「かわぐちさんの漫画が好き」って言ってくれたり………

グフフフフ 
その言葉、めっちゃ嬉しい!!
もっと言って〜〜〜!!!

もちろん
「ここ滑ってる」、「ここ日本語おかしい」なんかも言われる。

とても具体的。
ちゃんと作品を見てくれてるんだな〜って感じます。

ダメ出しされてもいいんです。
自分の作品が良くなるなら。絵を描くのが上手くなるなら。

本当にいいものを作ろうとする編集さんに会うと
修正するほどいいものが出来上がります。

今はSNSも流行ってるので、直接、持込に行く人は減ったかもしれないけど、これからイラストレーターになるぞ〜!実績増やすぞ〜!っていう人は
機会があったらアリだと思います。

今はほら…
SNSが盛んだから、逆に持込枠があいてるかもしれない。と、思ったり。

SNSはユーザーに直接届く。
これは作り手にとったらとても大切なことで、創作意欲にもつながる。
私はこの場所を大事にしたいと思っています。

だけど、たくさんの漫画を見てきたプロの意見も大切です。
あと編集さんは友達じゃないから、気を使わずに厳しいことも言ってくれる。
その分褒められたら嬉しい。自分の強みもわかります。

特に私は絵の勉強をしていないので、とてもいい経験になりました。

適当なことを言う人も中にはいるし、
真剣に見てくれても、意見はバラバラなこともある。

結局、1つの作品を見ても人の数だけ意見がある。
だから傷つくことを言われても鵜呑みにしなくて大丈夫。

むしろ、私は1日1社持込みして傷ついたら嫌だから、
1日で数件回って編集さんの意見を客観的に受け入れられるようにしていました。
自分の作品を客観的に分析することって大事。

そんな中で、「この意見は多かったな~」ってことが見つかると、
それは確実性の高いアドバイスですよね!
現場でしか得られない。

まとめると…

私のクライアントさん、いつも一緒に漫画を作ってくれて
ありがとうございます!!!

(コビコビコビコビビビビビビーム!!!)


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