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喫茶店ピノキオ 背水の土日ランチ880円 北浜店

土日??土日も日替わりランチ??? 880円ランチが11時から?? 土日もやってるって微妙に凄くね????
しかも、ピノキオをよくよく観察していたらば、
「もうすぐ飲食店で、10時からランチが始まる訳」も解像度高く観えちまったよ。

さて、
ランチ激戦区、大阪は北浜では苛烈な競争が行われて久しい。
どの店も「その他」と区別化するために血眼になっている。
本日紹介する「喫茶店ピノキオ北浜店」にも区別化するための工夫があった。

百聞は一見に如かず、習うより慣れよだ。
何はともあれ、店に入って食べてみよう。


土日も、日替わりランチ!

ピノキオ 北浜店 日替わりランチメニュー

そうだったのか、、、
このお店は「土日」もランチをやっているのも「売り」なのだろう。

土日になると押し並べてランチメニューが都市伝説かのように雲散霧消するが、ピノキオさんは違う。
土日も平日と同じ料金でランチを提供してくれる。
これは土日も都市中枢で、隠密として人知れず世を支えるものとして、願ったり叶ったりだ。

まあ、
上の画像を刮目して、
土日だけ少しメニューが弱いかなってのはあくまで主観かなあ。


ボリューム 女性には十分、男にはやや不足か

木曜日のランチを食してみて、ボリュームは・・・まあ及第点かな。
女性には十分で、巨漢のオッサンには少し物足りないってとこだろう。


味 中庸の徳たるやそれ至れるかな

続いて味は・・・
可もなく不可もなくという言の葉が、ヒラリヒラリと前頭葉を舞った。
うーん・・・880円ランチであれば及第点のお味かなあ。


11時ランチ開始という黄色い博打

11時からランチメニュー開始であり、非常に使い勝手の良い喫茶店だ。
だが、11時からのランチメニュー開始はすなわち自信のなさの裏返しでもある。
飲食店が発している黄信号だと云ってもいいだろう。

何故ならば、11時半から他の店と競争しては勝ち目が薄いと暗に云っているようなものだからだ。
11時から店を開けて、相応にお客さんをつかまえられれば良いが、そうでなかった場合、人件費その他コストが嵩み藪蛇になってしまう。
だから、11時開始のランチはちょっとした「博打」だと言えるんだ。


朝から営業の喫茶店ならではの11時ランチ

しかし、このピノキオさんは喫茶店であり、モーニングもやっているため、人件費などが常在戦場つまりは固定費となっており、早くにランチを始めるデメリットは特にない。
だから、だからこそ11時モーニングが賭けではなくなるんだね。

なんだ、かんだで、真理をまた一つ発見してしまった。

もう一度まとめよう。


朝から営業している飲食店がランチを11時から行うべき理由


通常、
11時から飲食店がランチを開始するのは、「11時半に他の店と同じ条件で競争しては勝てません」と黄色い信号を自ら点滅させているようなものだ。
だがしかし、朝から営業している喫茶ないしカフェにおいてはその限りではない。
何故ならば、
朝から昼まで継続して人件費など各種コストが発生しており、ランチを何時にはじめようが総コストの大勢に影響はないからだ。


なぜ朝からやっている喫茶、カフェは10時からランチをやらないのか?

上々記命題を敷衍アウフヘーベンすれば、次のような疑問が浮かんでくる。

なぜ朝から営業している喫茶ないしカフェは10時からランチをやらないのか?

早ければ早いほど、ランチメニューでお客さんを囲い込めるではないか。

なのに何故やらないのだろうか???

因習?談合?じゃなくて、紳士協定??10時じゃランチとは言えないから???
多様化かつ自由競争待ったなしの時代であるからして、そんな悠長なことは言っていられないんじゃねえか。
とはいえ、やはり文化やシキタリというものは大切である。
流石に10時からのランチは違和感があるが・・・

あれ???
あれれ????
????????

この違和感の正体は、ただ単にまだ誰もやっていないからではないだろうか。

とすると、この10時ランチという一手は、すこぶるビジネスチャンスなのではないだろうか。


常識は非常識の反復運動によってのみなる

常識は非常識の反復運動によってのみなる、、
とは会津藩主・上杉鷹山の言葉である。
誰もやっていないことをなん度も何度も反復している間に、それが常識となって世に流布していくということだ。
考えてみれば、
11時からのランチというものだって、昔はなかった。
ランチといえば、、12時からでしょ!!、、
 、、、、、、、、、、、、、、が常識だった。


10時ランチは遠い日の花火ではない

誰かが抜け駆けして、11時ランチを始めて、それを他者が模倣、さらに別の他者が模倣していった。
そうしてランチの11時スタートが常識エートスとなったのだ。

つまり、
先ほどから縷々述べてきた、、「10時ランチ」、、も遠い日の花火ではない。

10時ランチは、
やってはならないではなく、
やらないだけなんだ。

ファストペンギンとしての風当たりを警戒するのであれば、
モーニングメニューの皮を被らせて、
実質的なランチメニューを提供したって、それで十分だ。


俺、やっちゃおっかな。

今でしょ!



10時ランチで一攫千金の青写真が垣間見えたところでお開きとしよう。

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