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社長の弘道館留学

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京都の学問所「有斐斎弘道館」へ1年間の短期留学中です。日本の歴史・伝統文化、そして「チャカポン」(茶の湯と和歌、ポンとなる能の鼓)の基礎を身につけることを目指してがんばっています。
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#弘道館

はじめての和歌の学び方 ちゃ・か・ぽん基礎その1|社長の弘道館留学

はじめての和歌の学び方 ちゃ・か・ぽん基礎その1|社長の弘道館留学

過去と未来を結ぶ学問所「有斐斎弘道館」で、ちゃ・か・ぽんの3つが、身につけるべき教養の基本と位置づけられています。そのうちのひとつが「和歌」です。これは、現代の大学で言う、パンキョー(一般教養科目。もしかして、もう死語?)ということもできるかもしれません。

ちゃかぽんとは、茶道、和歌、お能(鼓の音のポン)のことです。

それぞれに「おそらく永遠に究めることなどできない」奥深いものですが、その入り

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こんなに「元号」が自分の仕事に関わることになるとは|社長の弘道館留学

こんなに「元号」が自分の仕事に関わることになるとは|社長の弘道館留学

3/31年度末最終日。どうしても今日までに書かなければいけないこと。なぜなら「明日からは、全く時代のムードが変わる」からです。

え?そんな大層なこと?ってお思いのあなた、下の文章、飽きるところまでで結構ですので、読んで頂ければと思います。

明日、4/1 お昼頃、とうとう新元号が発表されます。こんなに今日までに書かないといけないことはないです。

明日からは、全く新しい空気、全く新しい景色が広が

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北野天満宮「曲水の宴」に出演したら魂が平安時代に飛ばされるタイムマシンだった話|社長の弘道館留学

北野天満宮「曲水の宴」に出演したら魂が平安時代に飛ばされるタイムマシンだった話|社長の弘道館留学

平成30年(2018年)11月3日。北野天満宮にて、平安時代の菅原道真公を顕彰すべく平成27年に再興された「北野天満宮 曲水の宴」に演者のひとりとして出演させて頂きました。

(※1 写真 北野天満宮)

なぜ河原が選ばれるんだ?とか、何をやる会なの?とかいろいろと疑問があられると思うのですが(すでに多くの方にたくさん言われました笑)でも今日のnoteからは、その件はいったん置きます。

この週末

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「曲水の宴」 筆の練習 ヤバイヨ シニソウ|社長の弘道館留学

「曲水の宴」 筆の練習 ヤバイヨ シニソウ|社長の弘道館留学

11/3 北野天満宮さんで開催される曲水の宴に出演させて頂くことになりました。お声がけ頂き、大変光栄でありがたいのですが、私のことを知っている方は「私の字がウルトラ汚い」ことをご存じかもしれません(笑…えないか)筆も小学校の習字以来持ったことないような…。

ヤバイヨヤバイヨ助けてーとFacebookに書きましたところ、有斐斎弘道館の太田さんからお誘いを受け伺った「文明倶楽部」でお出逢いした「書道

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京菓子展のデザイン案2 銘「紫の愛」 | 社長の弘道館留学

京菓子展のデザイン案2 銘「紫の愛」 | 社長の弘道館留学

源氏物語をテーマにした京菓子展のデザイン公募。8/31の〆切で提出した第2案です。1人2つまで出せるので、数打ちゃ当たるを期待して2案目を出しました。(提出 1案目はこちら)

銘は「紫の愛」。紫の上の愛が、何があっても光源氏をやさしく包み込んでいる、というものです。

こちらの案も、途中経過を晒しておりました。

基本的な形状は、これの一番左のものを磨くことにしました。このときの銘は「母性」。光

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京菓子展のデザイン案1 銘「一筋の追い風」 | 社長の弘道館留学

京菓子展のデザイン案1 銘「一筋の追い風」 | 社長の弘道館留学

源氏物語をテーマにした京菓子展のデザイン公募。8/31が〆切でしたが、無事にギリギリで提出を致しました。コンペですので、審査中に、完全な最終案を公開するのは不適切かと思い、最終の一歩手前の案を晒します。

銘は「一筋の追い風」

京菓子展のデザインめちゃ悩んでまして私の途中経過をお見せします |弘道館留学 でお見せしたのとテーマは同じ。須磨に流されて途方に暮れている光源氏の前に、海の向こうから、明

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源氏物語は愛と恋の物語(だけ)ではない!? | 岸本久美子先生インタビュー1 | 弘道館留学番外

源氏物語は愛と恋の物語(だけ)ではない!? | 岸本久美子先生インタビュー1 | 弘道館留学番外

岸本久美子先生。古文教諭。いや教諭の域はすでに余裕のよっちゃんで超えている。源氏物語愛好家として「岸本久美子の風信帖」という連載をされ、さらに源氏物語をテーマにしたコンサートまで開催されているというツワモノ。

実は、私の紫野高校時代の3年間通しての担任(私が1.5類文系だったため担任交代なし)その後、スーパーサイエンスハイスクール&音楽コース!!で有名な堀川高校で教頭へ、ほとんど大学みたいな空気

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京菓子デザイン途中経過2:母性 | 弘道館留学

京菓子デザイン途中経過2:母性 | 弘道館留学

8/31に〆切が迫る京菓子展ー源氏物語のデザイン公募。相変わらず非常に困ってますが、前回検討中案としてお見せした海と舟に引き続き、今回は「母性」をテーマの造形を考えて見まして途中経過を晒します…。

たくさんの方に「源氏物語はどんな話?」と聞きまして、共通して「マザコン」だけは同意してもらえる感じでした(笑)まぁそんな一言では言い表せない物語があるから名作なのですが。幼少期に母を亡くした光源氏は、

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九条武子って誰やねん?和歌の名手ですがそれだけじゃありません|社長の弘道館留学

九条武子って誰やねん?和歌の名手ですがそれだけじゃありません|社長の弘道館留学

九条武子って誰やねん。それは普通の反応だと思います。明治期の歌人、そして京都女子大学の創設者のひとりです。※1

正直なところ、わたしも弘道館留学をしていなければ九条武子のことを知ることはなかったです。実は初回受けたときは「九条武子の会」とだけ認識しており、何をするか知らずに参加しました。留学生として全講座を受講するということにしているので、知らないことに半強制的に触れることができる。このことが価

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茶書をよむ 江戸時代の教養-弘道館留学

茶書をよむ 江戸時代の教養-弘道館留学

しゃちょーの弘道館留学その3 茶書をよむだけなんて地味じゃない?と侮るなかれ。すっごいおもしろかったので一部だけをレポートしたいと思います。内容は、山上宗二記(Wiki)をよむ勉強会。弘道館の江戸時代の教養を考える講座を構成する1つです。山上宗二記は天正16年(1588年)(天正14年執筆という説のほうが濃厚)に執筆された茶道具の記録書です430年前の書籍で、道具の一覧と来歴が書かれているもの、だ

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社長の弘道館留学 はじめました

社長の弘道館留学 はじめました

わたくし、アーキテクトタイタン共同主宰 河原司は、2018年6月1日より、京都の学問所 有斐斎 弘道館へ留学をすることになりました。

江戸時代からの学問所である弘道館を現代に復興された場所です。そして茶道、和歌、能に関する講座を「チャカポン(井伊直弼のあだ名。茶の湯と和歌、ポンとなる能の鼓)」といて開催されています。(詳細Wiki)

かねてより、館長の濱崎加奈子先生や、自称 弘道館 庭師の太田

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