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秋葉原AKB48劇場の現状

現状、というか惨状、かもしれません。

私は東京都杉並区に住んでいます。
ですから一番多く入場した48劇場は秋葉原のAKB48劇場です。
当たり前と言えば当たり前です。

一時期は月に2回程度行っていました。
現在であれば公演の種類を選ばずに応募しまくれば週に1回以上の入場が可能なようですが、私が通っていた時期はそれほど当選は容易でなく月に2回というのはかなり高頻度で当選していたという感覚です。

今は。

今は、数ヶ月に1度、というイメージです。
もう通いたいと思えるほどAKB48の劇場公演への渇望感はなくなってしまいました。
今は好きだったメンバーの卒業公演があれば、最後にもう一度そのメンバーを見ておきたいという理由で応募する、という状況です。
悲しいです。

劇場公演そのものに興味を失ったのではありません。
今でも新幹線に乗って栄のSKE48劇場には行きますし、SKEの劇場公演には可能な限り入りたいです。
ですが毎週毎週新幹線で名古屋まで行くのは現実的ではありませんし、そもそもSKE劇場の公演は毎週当選するほど当選確率が高くはありません。

単に、AKB48の劇場公演への情熱が下がってしまった、というだけです。

私が単推し傾向で、握手会の延長線上で1人のメンバーを見に行くというのなら当選しやすくなっている秋葉原劇場に通うかもしれませんが、

私は「公演」というものが好きで、
大音量の音楽と
色とりどりの輝きのライトと
煌びやかな衣装の演者と
力一杯のダンス、
そういったときめきとワクワク感のライブに浸りたくて48劇場に入ります。

それを感じたくて通ったAKB48劇場ですが、今はAKB48劇場ではその満足感があまり得られなくなってしまったので足が遠のいた、というのが正直なところです。

その理由は色々とあると思います。

SKE48の劇場公演、NGT48の劇場公演、NMB48の劇場公演、
それらを多く体験するようになり、そこで体感したキラキラとした高揚感が記憶に蓄積されるに従って、秋葉原劇場では物足りなさを感じるようになってしまいました。

もちろんそれはメンバーがステージ上で見せるパフォーマンスに起因する部分もあります。
その要素は小さくはないと思います。
ですが秋葉原劇場の公演が抱える仕組上、構造上、に起因する部分もかなりの割合を占めています。

座席の極端な狭さ、視界を遮る2本の大きな柱、20%程度という高頻度で発生する立ち見後方でのステージが見えない観覧位置、などは多くの人が訴える秋葉原劇場公演の問題点です。

そして私は最近それらとは異なる秋葉原AKB48劇場の運営に関する問題点を感じるようにもなってきてしまいました。

劇場が汚い。

2本の柱には周年ごとに追加されるピンクのラインがあるのは有名だと思いますが、それが何本も剥がれかけて浮き上がっています。
あれを見て直そうと感じるスタッフはあの劇場にはいないのでしょうか。

それともうひとつ。
先日に劇場に行った際に撮影してきたものがあります。

ドンキ1階エスカレーター横の看板
看板上部
看板脚部

これはドン・キホーテの1階、エスカレーターの乗り口の横にある劇場案内の看板です。

使われずに放置されているものではなく、毎日公演の内容が張り替えられたり休館日であったりを掲示する案内板です。
置かれている場所も人目につかない奥の方などではなく、秋葉原のドン・キホーテに入店するお客さんなら誰もが目にする場所に置いてあります。

このボロボロさ。 この汚さ。

私が劇場の責任あるポジションの人間なら「今すぐ直せ!」と怒鳴り散らすか、すぐに自分で作り直すかのどちらかでしょう。

ビルの上階で営業するカフェが1階のビル入口に置く看板、それがこんな状態のままで良いと考えるカフェの経営者がいるでしょうか。

クラシックカーの塗装が剥げ、外装部品が破損しテープで止めてあり、泥だらけのままで良いと考えるクラシックカーのオーナーがいるでしょうか。

これを「歴史を感じさせる風格」などとポジティブに感じる人は、エンタメ業界に限らず客商売そのものに向いていない感覚の人です。

一般の感覚からすれば誰が見ても「汚い」と感じます。それが当たり前の感覚です。

それはドン・キホーテを訪れる98%以上を占めるAKB48に興味を持たない人、イコール世間一般の人の「AKB48劇場に対する第一印象」になります。

そしてそれはその人のAKB48に対する印象になってしまうでしょう。

「AKB48って、ボロボロなんだな。」

私にはこれをこのままで良いとする感覚が理解できません。
どうして「みっともない」と感じないのでしょう。

他の48劇場にはこんな状態のものはありませんし、劇場内にも汚いと感じさせるような状態のものはありません。
それが当たり前だからです。

AKB48劇場で働く人の感覚。
AKB48劇場を運営する人の感覚。
それは世間一般の感覚とは大きく異なるものなのかもしれません。

もしくは、こんなものすら直せないほどにお金がないのかもしれません。

それが私の目に映った秋葉原AKB48劇場の現状です。

そして、それが私の足をAKB48劇場から遠のかせた大きな理由です。

悲しい、と感じます。

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