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【2022北京】メガ・イベントを開催するということ

スポーツ界にとって、オリンピック・パラリンピックやサッカー/ラグビーのワールドカップなど、いわゆる「メガ・イベント」を開催することによるレガシーについていろいろ述べられていますが、私は世界の中心人物とのネットワークができることにあると考えています。

大会に向けて準備をする過程で、IOCやIPC、IFの中心的な人物と会い、さまざまな意見を交換しながら、その人物の人となり、組織としての意思決定過程、次の世代の中心人物の情報など、広範に渡る情報を得ることができます。

逆に、開催国側のカウンターパートとなる人物を売り込む場にもなります。その人物が有能で魅力的であれば、IOCやIPC、IFの中で活躍するきっかけとすることもできます。

そうした意味で、開催国のスポーツマネジャーは大変重要な意味を持っていて、多くの開催国では次世代を担うエリートがこの任にあたります。東京では、比較的早い段階(2014年3月のJOCコーチ会議など)でNFに対してスポーツマネジャーの推薦を依頼されていたものの、3年後の2017年3月になっても、十分な人材が集まっていなかったようです。一覧にまとまった情報が公開されていないようなので、現状ではわかりませんが、日本はこの貴重な「おいしい期間」をムダにしてしまった感があります。

さて、本題です。タイトル画像にあるように「深謀遠慮」とは、

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