わたしにはお友達がいない


閉鎖病棟の廊下

寒くて、消毒液の清潔な匂いがする


「一生仲良くしてくれる?」

『いいよ』

笑って答えてくれましたね


今どこにいますか、無事ですか、


本当は今日、景色を見たりお話しするつもりでしたね

呼びかけることもできない、駆け寄ることも、西陽に透けた瞳もあの柔らかい笑顔をまた見たい


いつも一方的だから、同じ孤独を持つものを失った私は骨折中に松葉杖を失くした人です


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