憲法改正に反対!? 戦争をしない為に

今でも憲法改正は「戦争がしたいから」、と思っている人が居るので、ちょっとびっくりする。

憲法改正すると戦争する国になる、という人も居る。

憲法改正しようとする政治家は戦争をしたがっていると言う。

戦争したい政治家なんていないだろう。

習近平だって出来ればしたくないだろう。

リスクが大きすぎるからだ。

もし負ければ自分が死刑になるのだし。


だから絶対勝てそうな相手にだけ手を出して来る。

チベットが占領され、ウイグルが占領され、ウクライナが侵略を受けている。

フィリピンから米軍が撤退した途端に中国がちょっかいを出し始めた。

戦争が起こる一番の理由は軍事力のアンバランス。

相手が弱いと見れば手を出して来るのだ。


また、今の時代、一国だけで自国を防衛出来ない。

集団安保が必要になる。

日本には日米安保が有るが、それはべつにアメリカが日本の代わりに戦ってくれる、というわけではない。

自分で自分の国を守ろうとしない国の為に、アメリカの若者が死んでくれるわけがない。

日本が戦うからこそアメリカが手を貸してくれる。

自国を守ろうとしない国の為に戦わないと言って、アメリカはアフガンから撤退した。



だからNATOというシステムはとても強いと思う。

加盟国一か国に攻撃したら全体への攻撃とみなして加盟国全てが反撃するのだ。

これではとても手出しできない。

それをアジアでもやろうとしたのが安倍さんだ。

「インド太平洋」という新しい概念で中国包囲網を築こうとした。

これはアメリカに大きな影響を与え、大いに賛同した。

アメリカの「太平洋軍」を「インド太平洋軍」と改称したほどだ。



憲法改正で一番の焦点は9条。

軍隊を保持しないと書かれている。

この条文を作ったアメリカのGHQ内部でも、そんな事を書いて良いのかと議論が有ったそうだ。

自衛出来ない国なんて国とは言えない。

9条関連の改正については、まず第一歩として自衛隊明記という事が言われる。

これは本当に単なる第一歩でしかなく、自衛隊を正式に軍隊にしないと意味が無い。

現在の自衛隊は単なる行政組織に過ぎない。

行政組織と軍隊では大きく違う。

軍隊はネガティブリスト、行政組織はポジティブリスト、の違いが有る。

戦うというのは大変なことで、相手が何をしてくるかわからない。

あらゆる手を使わなくてはならないが、ポジティブリストで縛られていてはまともに戦えない。

ポジティブリストというのは、これとこれをやって良いが、それ以外はやってはいけない、ということだ。

何でも有りで攻めてくる相手に対して、これとこれだけしかできない、というのではまともに戦えない。

また、軍というものは司法が独立している。

何故かというと、敵が攻めて来て反撃した時、自衛隊員が討った弾丸で相手の兵士が死んだら、

それを殺人罪で訴える事が出来てしまう。

実際にそんな事をしそうな政党が日本には有る。

きちんとした軍隊にしなければまともに国を守る事が出来ない。


また、必要最小限度の軍備、などと言うが、戦うのに全力を出さないで勝てるわけがない。

これは旧日本軍がやった大きな失敗だ。「戦力の逐次投入」というやつだ。

1万人出して、負けたからまた1万人出して、それでもうまくいかないからさらに1万人出す、で、結局負ける。

最初から5万人出さないといけないのだ。戦うのは容易ではないのだ。


さらに「専守防衛」と言う。

これは一体どういう意味なのだろうか。

日本人が殺されるまで待って、それから反撃するという意味なのだろうか。

戦場は日本の領土内に限定するという意味なのだろうか、それでは最初から本土決戦だ。

ミサイルが一発打ち込まれ、日本人が何万人も死んで初めて反撃しても良い、という意味なのだろうか。

そんな事が有って良いわけがない。

敵国がミサイルに液体燃料を注入しはじめた時点でそのミサイルを破壊しなければならない。

「敵基地攻撃能力」が必要な理由だ。

今の新しいミサイルは撃墜が非常に困難なのだ。

これらの事は全部、「戦争がしたい」のではなく、「戦争をおこさない為」の「抑止力」だ。

「平和憲法」などと言う曖昧な言葉で気軽に改憲に反対するのはおかしい。

今の憲法は「日本国民見殺し憲法」なのではないのか。

日本人が実際に何万人も殺されてからでないと気が付かないのだろうか。

殺される前に早く憲法を改正しないといけない。

自衛のための軍備というのは、使わないのに持つ、というとても変なものだ。

けれど持つ事で戦争を防ぐ。

あの国に手を出すと痛い目に遭うからやめておこう、と思ってもらうのが抑止力だ。


日本が防衛力を増強すると緊張を高めると言う人が居るが、緊張を高めるも何も、

もう既に侵略をしている国が近所に有るのだ。

チベットもウクライナもみんな「平和憲法」を持って軍備を減らした途端に侵略されている。

隣の国が台湾や沖縄を狙っているという緊張感を持てば、

手を出させない様に軍備を増強するべきだし、

集団安保に頼らなければならないのだから、

自分たちが攻撃された時に助けて貰うなら、

同盟国が攻撃された時には助ける覚悟を持たなければならない。

世界から侵略を企む独裁国家が無くなれば

「平和憲法」を持って軍備を減らす事に賛成するが、それは今ではない。


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