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決して一人で悩まないで。手汗をかく全てのみなさんへ(楽器編)

今回は結構多い悩み、「手汗」
きっとこの記事をお読みになっているあなた様も手汗に悩まれてご覧になっているのだとお察しします。私も手汗がとても出ますので気持ちが良くわかります。

私の場合は手を握る(拳をつくる)と滴り落ちる程ですし、私は楽器を演奏する仕事をしているのですが、楽器に金属の銀色の部分があり、なんと楽器が錆びて朽ちてしまい、純銀でリングを補強してもらわないと長年吹けなくなってしまうんです。(泣)ショックなんです。

きっと皆さんも多かれ少なかれ色々な悩みを抱えて生きていらっしゃるのだろうとお察しします。そしてお気持ち、十分分かります。

でも私は、悩んだり、落ち込むのを止め、対策を練ったり、考え方を変えながら、勇気を出し、手汗が出ていてもステージ上で堂々としっかり握手をしたり、誰とでも握手をするようにもなり、他にも、何か用紙に書くときは、恥ずかしがらずドヤ顔でハンカチを出して手にあてて書いたりするようにしています。
でも、手汗をかいてしまう人は、本当に辛い思いをしていて、実際に私が経験した事なのですが、「すごい手汗!」と言われた事があります。

これは、単純に相手は「実況」をしただけなのですが、手汗コンプレックスがある人にとって「トラウマ」に近くなっていてフラッシュバックのようになってしまい、思い出すだけでも手汗が出てしまったり、本当に辛いですよね。

そのトラウマとは、恐らく以前にきっと「気持ち悪い」とか、心ない言葉を言われてしまっているからだと思います。

そこから「また言われたら嫌だな」「気持ち悪いかな」最終的には「嫌われたらどうしよう」とまで思い詰めて考え、余計に精神発汗を起こしてしまうという悪循環が生まれてしまう程、悩んでいるのです。

ですので、汗が出る理由や、諦めも大切ですし、逆に他の人の気持ちを理解する事によって少しずつ楽になっていって、今の私のように、少しでも多くの方に、堂々と握手をしたり、手汗で悩む人が少なくなったら嬉しくて、この記事を書きました。

そして、楽器をやっている皆さんは、楽器への対処法も書きました。どれもこれも知っているよ、という事もあるかもしれませんが、この記事、最初に出してからまた編集を加えているのですが、読まれている方が結構多いです。

それだけ悩まれている方が多いという事ですので、どうか、一人で悩まず、「みんな悩んでいるんだ」「僕、私、自分だけじゃないんだ」「大勢悩んでいる方がいるんだ」と知って頂けたら私も嬉しいです。

まず汗についてですが、もう、完全に生理現象です。沢山飲み物を飲めば、トイレに行きたくなる。当たり前で、暑かったり、緊張したり、興奮したり、いわゆる「交感神経」が優位になると人間汗をかきます。

背中にかく人もいれば、耳の中で汗をかく人もいれば、脇汗として出る人もいれば、足汗として出る人もいれば、胸にかく人もいれば、私たちのように手汗として汗をかく人もいて、汗が出る→当たり前の反応=生理現象=トイレと一緒で、人間汗をかかないと死んでしまいます。(中には汗をかかない、かきづらい方もいらっしゃるようで、それはそれで体温調節が難しかったり、難病であったり、病気であったり、大変らしいです。)私たちはそれがただ手に集中しただけの種族みたいなんですね。

そう思うと、手汗自体に文句は言えず、というか、仕方が無い事だと、私はそう理解しています。そう理解しました。してみました。

皆さんはどうでしょう。

そこから怖いのが、相手の反応とか、人がどう思うかですよね。

私は以前10代後半の時に、60代の方に「うわ、すごい手汗、気持ち悪い、なんだコレ」と、10人以上知り合いがいる前で大きな声で怒鳴られ、その方は即、手を洗いに、トイレまで走って行かれ私は大変ショックで、とても不愉快な思いをし、さすがに泣きそうで、少し立ち直れそうにありませんでした。

しかし、これをご覧になってくださっている皆さん、私と握手や、私が持っていた物を持ったとして、同じ行動をされますか?

私は絶対にしません。私もそうですし、世の中に手汗をかく人、脇汗をかく人、背中に汗をかく人、いろんな人がいると知っていますし、生理現象なので仕方がない事だと理解しているからです。

そしてどう考えても、「気持ち悪い」と思った、言った人の、心が、はっきり言って小さい、ちっぽけ、ショボいのです。

子供は仕方ないんですよ。まだ表現方法も知りませんし、生理現象の事も知らないのです。ま、そこで傷ついてしまう事が多いのですが、そこも理解して見るのはどうでしょうか。

話を戻して、きっと「今」思えば、その方は何か病気があるんじゃないかと、私は思っており、なんか、今は可哀想だと思っています。

だって汗を触っただけで「手を洗わないと気が済まない病」なんて、生活に困るでしょうし、私たちとは逆の意味で簡単に握手もできないでしょうし、大の大人が、「私はどうしても潔癖症で手を洗わないとダメになってしまうんです。あなたには悪いんだけどごめんなさいね」とも言えず、「気持ち悪い」って、きっと「コミュニケーション能力」も低い事と思いますし、ずっと神経を張り詰めていて、疲れるでしょうし、窮屈でなんだか可哀想ですよね。きっと私たちの手汗以上に他の事で悩まれている事が多そうだな、と思ってしまいます。

どうでしょう、相手の事を真剣に、勝手な解釈ですが思い、逆に「可哀想」くらい思うと、嫌な経験も少し薄れてきませんか?

私はそう考えてみましたが、皆さんはどうでしょう。

そして対策としてハンカチは必需品です。なぜなら何か用紙に書くとき、用紙が濡れてしまい、ペンによっては書けなくなってしまうからです。
でも、ハンカチを出すのって勇気が入りますよね。

「なんでハンカチ?」と思われないだろうか。とか。
これも、相手の気持ちになって考えてみましょう。

あなたが「この用紙に記入してください」と誰かに言ったとき、ハンカチを取り出し手に当てられた方を見て、「何この人?バカなの?最低!なんて失礼な人なんだ!最悪!」と、思いますか?

私は一切思いません。というか思う人っているのでしょうか。

手汗で悩んだ事があるからこそ、分かりますし、何なら、「私の最近ハマっているハンカチ、使い勝手が良いので宜しければ試しに使ってみませんか?」まで言いかねません。

皆さんはどうでしょう。本当にハンカチを出すことが変だと思いますか?

そう変えたら、私は間違っている事をしていない!と少し自信がつき、今ではドヤ顔でハンカチを出すようにしています。

何か言われたら、「大切な用紙に、汗がうつらないようにしております」と言いたいのですが、今のところ誰からも言われた事も無いですし、そのハンカチのせいで、関係が悪化した事はありません。

ちなみにハンカチは、普通のハンカチも良いですが、最近私がハマっているのが、タオルハンカチくらい厚みのあるマイクロファイバーのハンカチです。
めちゃくちゃ吸収率が良いのでおすすめですよ。
ただ、私はお尻ポケットに入れるのですが、四つ折りにすると結構な厚みになるので、座っていて「ボコっと感」が気になります笑。なので、シワなんてできないので、ポケット全体に入れる工夫をすると良いと思います。

皆さんどうでしょうか。手汗をかくだけで、別に悪いことをしている訳では全く無いのです。ただ、嫌な思いを沢山してしまってきているのですよね。
でも、その嫌な思いを経験し、相手の気持ちを勝手な解釈ですが考えると、楽にもなれますし、優しくもなれるのではないかと、私は考えております。

何回も言いますが、手汗で悩まれている方は沢山おります。事実、この記事は沢山読まれています。それだけ気になっている方がいるという事ですので、どうか一人で悩まず「みんな同じ悩みを抱えているんだな」といのもこの記事を通して知って頂けたら嬉しいです。

私が十代、二十代の時の自分に読ませてあげたい😭

あとですね、三十代から汗の量は、人にもよるのかもしれませんが確実に減ります。手汗が無くて逆に困った事が増えます。
例えば、スーパーの袋開けです笑!
いつもあんなに手汗が潤沢なのに、何で必要な時に無いんだよー!と袋を開けるに3分位困った事もありました。

手汗が出ない方で、ハンドクリームを愛用されている方なんて、毎日毎日ずっとこんな煩わしい事と闘っていたんだと思うと、それはそれで切ない事です。

そして、手汗が減ると、冬にささくれができやすくなります。人生で経験した事が無い痛みで、とても嫌です。

なので、手汗が無きゃ無いでまた困るのです。人間わがままです笑。

一応年齢と共に少しは減る事も知っておくと、少しでも気持ちが楽になるかもしれません。

あと、どうしても「今」手汗を何とかしたい、という方、私も思っていたので沢山調べたり、相談しに行きました。それは下の楽器の事と一緒に書きましたので、そちらも参考にしてみて下さい。


ここからは、楽器をやっている皆さん向けになりますが、
よく、生徒から本番にハンカチを持って行っても大丈夫ですか?と質問をされる事があります。
楽器の世界ではホールにハンカチも持って行って大丈夫ですし、もし時間があればちょっと上半身だけひねって後ろを向いて手も額の汗もしっかり拭って大丈夫ですよ。安心してくださいね。

私が出演している演奏会にお越し頂くと分かりますが、100%楽器を拭く布を持ってステージに上がっています。僕はクラリネットという楽器をやっているので、クランポン社の布です。汗の吸収も抜群ですし、ステージ袖で少し肌寒い時に楽器に巻いておけば気持ち保温してくれるし、何より持っていて一番不自然ではないからなんです。ただし、額の汗はハンカチにしています。あくまで、楽器と手汗くらいだと思って下さい。

そして、汗には皮脂や老廃物(雑菌)も含まれるので、こまめに洗濯をしましょう。正しい洗濯の方法は知りませんが笑、私は自分の手汗でしょ!と思い、1週間に1回ペースで普通に洗濯機で洗っています。恐らく楽器用布だけで5〜8枚持っています。学生さんなら、洗濯中予備として2枚あれば大丈夫だと思います。私は楽器3本を使いますし、生徒の楽器を吹くとき、とか、使い分けたりしているので沢山必要になるだけです。

布の置く場所は、ひざの上に置いたり、「箱馬」というひな壇の足組に使う、木の箱を用意してもらってそこにリードとかと一緒に置いたり、ホールの譜面台だと、楽譜を置く場所の下にスペースがあるタイプの譜面台が多く、そこに埋め込んだり、座奏なら座る前にお尻の下に敷いてしまったり、ポケットに入れたり、ピアノの端に置かせてもらったり、何でもどこでも大丈夫です。例え布がステージ上に落ちても大丈夫です。安心してくださいね。

楽器の保護の点からは、まず楽器を吹く前に手を洗うと気持ち、メッキが剥がれにくい感じはあります。演奏後は汗をしっかりと、吸収の良い布で拭き取る。あと、一番のおすすめは、「buzz SILVER CLEANER(バズ・シルバークリーナー)」というヤツがありまして、それを使ってから、かなり錆びも出なくなりましたのでおすすめですよ!


とはいえ楽器が痛むのは僕にとってお金がかかるので、もっと根本的に解決できないかどうかも考えて、色々勉強をしました。汗がでる穴の下をレーザーで焼き切る手術もあるそうで、相談に行った事もありましたが、手術をすると生活には一切困らないものの、私のように職業上指の細かい感覚が必要だと、そこまでは保証できないとのことで、断念しました。

あと、皮膚科で塩化アルミニウムを処方してもらう事も可能です。僕が学生の時に先輩が教えて下さって、僕も処方してもらったのですが、音大の時が一番忙しくて大変だったので、塗ってもすぐ落とさないと楽器が吹けなかったりしたので、断念していました。大人になった今再度挑戦してみようかと思います。


皆さんいかがでしたでしょうか。
結構手汗で悩まれている方は多いので、くれぐれも皆さんお一人で悩まれないでください。私が応援しています。不安があったらご連絡下さい。私はカウンセリングもできます。

そして他にも良い方法があったら皆さんからも教えて下さい!みんなで共有しましょう!みんなでやった方が絶対楽しいんです。私の川合音楽塾はそんな塾です。

・「手汗」は「生理現象」
・相手の気持ちを考える
・ハンカチはOK!
・楽器吹きはステージにハンカチや楽器用布持ち込みOK!
・楽器を吹く前に手を洗う
・楽器を吹き終わったらよく拭く、シルバークリーナーも使ってみる
・どんな方も一人じゃない!みんな色々な悩みで色んな事で悩んでいる

でした。

ここまでご覧いただきありがとうございました。


これから少しでも皆さんとひと時を共有できたら嬉しく思いますので、頑張って情報発信していきます。いつでも皆さんを心から応援しています。 川合音楽塾 オンライン個人レッスン、対面個人レッスン、グループレッスン、出張レッスンお問い合わせ 
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