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BATTLE OF TOKYOの歩き方 ROWDY SHOGUN メンバー登場場所マップ

遅々として進んでいないかと思えば目を離した隙に突然怒涛の如く進行する、挙動のおかしいパソコンに新規に重めソフトをインストールした時のようにズガガッと進展具合を魅せる、LDHが生み出せしマルチバース展開超大作BATTLE OF TOKYO。HiGH&LOWで新たな地平を拓いたLDHが、アニメや仮想空間において新たなファンの入り口となり、また才能の出口となる場として創造した場である。Jr.EXILEのメンバー総勢45人(2023年1月現在)のアバターがマルチバース空間のパラレル東京で活躍する壮大な物語であるが、それゆえに全容がまだまだ見渡せない。

その中で群を抜いて着実に物語を進めているのが小説版BATTLE OF TOKYOである。

「LDHの奇祭」「現場で見た人もあれがなんだったのかわからない」「集団幻覚」とまで言われていた2019年のBATTLE OF TOKYO LIVEから早幾星霜、著名なスタッフによるアニメMVが制作され、声優も一部決まり、徐々にその輪郭がはっきりとしてきたBATTLE OF TOKYO(めんどくさいので以下BOT)。その世界の解像度を一気に高めることが出来るのがこの小説版BOTなのだが、いかんせんプロジェクト開始当初38人、現在は45人に増えた登場人物を「全員主人公」として異世界の東京というこれまた設定モリモリの舞台で活躍させなくてはならないという縛りがある故に、最初から物量がすさまじく、正面からこれとがっぷり四つに組み合うには結構な体力がいる。私のタイムラインでも、まだ読み切れてない、〇巻で止まっているのに新刊がでてしまった、というツイートをちらほら見る。

というわけで作ってみたのがこの登場場所マップである。とりあえず、推しが出てるところだけ読んでみて欲しい。拾い読みしていくうちに興味が沸いたら前後を読み進め、過去のMVを見直し、また小説に戻り…そうやっているうちに、気付けばこの超東京に魅力にどっぷり肩までつかっているはずだ。多分。

第一巻


ぶっちゃけ一巻は読まなくてもよい。
完全にMV内アニメのノベライズだからである。世界観やそれぞれの能力、それらを発揮したカッコいいバトルをMVという超短時間で見せるコトに主眼を置かれた、要はビジュアル重視のアニメを文章にしているので、小説としては結構読みにくい。実際、「一通り小説は買っているが読むのは一巻で止まってしまっている…」というツイートもちらほら…。内容的には完全にMVと一緒なので、一巻で永遠に止まってしまうくらいなら登場場所マップの下に🔗を貼ったMVを見てなんとなくキャラと世界観を理解したら二巻に進んでしまおう。

BATTLE OF TOKYO 第一巻 ROWDY SHOGUN登場場所 このページ数は紙の本のものなので電子で読んでる方、すみません…一巻はみんなの出番まとまってるので…



GENERATIONS from EXILE TRIBE / LIBERATION (Music Video)
MAD JESTERS 小説の方だと「最年少のパルテ」の一文に、へ??メンディーが??最年少???となるが、アニメを見ればふ~ん、ということなのねアニメでは…となるからやっぱ視覚情報はいいですね。コピー能力を駆使しながらの華麗なバトルがカッコいい。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / CALL OF JUSTICE (Music Video)
ROWDY SHOGUN ご承知の通りただでさえ人数が多い上に敵盗賊集団の描写も多いので、一人ひとりのアニメーション分量が少ないよ~!ギラギラ和風の背景とバトルはめちゃくちゃカッコいいのでロングバージョンが欲しい。このアニメに出てくる女性はこの後もよく出てくる重要人物です。

FANTASTICS from EXILE TRIBE / PERFECT MAGIC (Music Video)
Astro9 衣装の色もサーカス団という設定もすべてが華やかで良い。MVで見せる一人ひとりの特殊能力、小説の方でしっかりと生かされているのでその辺も注目ポイント。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / VIVA LA EVOLUCION
JIGGY BOYS ジギボの能力、いで立ち、こういう3DCGアニメととっても相性がいいなー!池袋は他の地域と比較してもひときわディストピア東京なので、その辺の描写も見どころ。

二巻


物語にエンジンがかかるのはこの巻から。超東京という舞台がどんな場所であるのか?ジュニエグのアバターたちがどんな人物で、どんな生活を送っているのか?それぞれ人物を掘り下げる人間ドラマ部分が描かれるので、専門用語がバンバン飛び出す戦闘シーンは読むのが苦手、という向きにもおススメ。とはいえ16人全員分掘り下げられるわけではないのが大所帯ラウディの切なさで、この巻のドラマ部分で主に活躍するのはキサラギ、グスク、ミーヤの三人。ラウディ以外のチームの個性もじっくり描かれるお勧めの巻。

紙媒体でも買ったはずなのに見つからず…、チャプター表記のみになってます

三巻


SFバトルアクションものとしてスピードアップしていくのがこの巻。この巻から活躍し始めるサルトビとトラヴィスのハイスピード悪党コンビには月島総記の筆のノリの良さを感じる。凶悪なマルドゥクのキャラも非常に良い。また、少年主人公的キャラであるリュカの描写が多いので北ちゃんファンはこの巻必読。バトルとアクションメインの巻だが、強めのキャラがぐいぐいと引っ張って行ってくれるのでそういうのを読むのがちょっと苦手な人でもどんどん読み進められるのでは。ぶっちゃけ、「強く書かなきゃいけない」「かっこよく書かなきゃいけない」縛り感のあるキャラよりも、自由な裁量で外連味あるキャラ造形したり動かせるキャラのほうが活躍させやすいんだろうなあ~という感じはあるかな。「情報担当」ということで「強くなくてもいい=やられてもいい」キャラ設定されてるジョーとエイノット、メイン級の活躍はあんまりないが結果的に出番が多いのもそれゆえ…まあ金属バットでフルボッコにされてんですが…

4巻


4チームプラス1チーム(!)の各メンバーが入り乱れ、ここが敵対、ここが共闘、上を下への大騒ぎ回である。それぞれのメンバーの動きと位置、敵対共闘関係をチャートにまとめようかと思うほどで、何とか可能な限り多くのメンバーに見せ場を与えようという月島総記先生の頑張りが伺える。壮大なBOTの物語の幕開け、第一章のクライマックス巻でもあるのかな。一期の最終回っぽさがあるので、ここまでチェックしよう!!

各チーム出番が入り乱れるからほ出番抜き出しほんと大変だった~笑 
ついに登場したq-bのキャラの意外性にみんなびっくりしたよね もっと詳しく知りたいので覚醒のルプスが終わったらそれぞれにスピンオフをお願いします

おまけ


BOT一期(という言い方でいいのか…)、三年前のVSミュージックビデオのイメージもかなり小説のほうに輸入されているので、参考までにざっくりと紹介を。

GENERATIONS from EXILE TRIBE vs THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / SHOOTIT OUT  流星祭りのイメージが冒頭に

FANTASTICS from EXILE TRIBE vs BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / SHOCK THE WORLD アストロパークへと続く「砂漠の高速道路」のイメージ、フューチャーの視る「資源が枯渇し砂漠化した世界」のイメージ

GENERATIONS from EXILE TRIBE vs BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE /BREAK DOWN YA WALLS ディルが自転車はしらせてた地下鉄のイメージ?

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE vs BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / Dead or Alive 治安の悪いディストピア東京で構想を繰り広げるギャングどもの雰囲気 ジギボの治安の悪さやラウディジギボ両方の攻撃性はこの辺で摂取。このMVで描かれる世界だいっ好きなんですよね この世界観の映画を一本取ってほしいほど

というわけで、BATTLE OF TOKYOの歩き方 ROWDY SHOGUN編いかがでしたでしょうか。ほんの少しでも小説を読む上の助けになれば望外の喜びです。そして願わくは今後BOTにさらなる展開がありますように…!

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