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タクシー非常信号の動画について・・・①

YouTubeがバズってしまった件。


先日、何の気無しにアップした動画が、YouTubeで250万再生もされてしまいました。いわゆる、バズるってやつです。
27000件のいいね 1400件以上のコメントもいただきました。
ほとんどが肯定的なコメントで、ホッとしています。

交通安全を啓発されているYouTuberに動画提供して、他のドライバーにも周知されるといいな、というつもりでした。(実際に動画提供もしました)

で、せっかくドライブレコーダーから動画を取り出したので、自分のチャンネルにもアップしておくか、程度のつもりでしたが、瞬く間に再生回数が増えて、本人が一番驚いています。登録者数20人程度のチャンネルでしたから、まさかこんなに拡散するとは・・・

動画についての説明。

タクシーの行灯(あんどん)は、空車時に点灯し、お客さんが乗っている時には消灯します。
そして、車内で犯罪行為やその他何らかのトラブルがあった場合は、赤色で点滅することで、車外に非常事態を伝える役割があります。


帰宅途中、いつも通る国道で、前を走っていたタクシーの行灯が点滅していることに気づきました。
誤作動であった場合、運転手さんやお客さんに迷惑がかかるか、ともよぎりましたが、万一本当の緊急事態であった場合、翌朝ニュースにでもなっていようものなら、と考えると気が気じゃありません。
そこで、110番通報することにしました。

カーナビとスマホを連携させてあったので、ほとんどスマホを触らずに発信できる状態だったこともさいわいでした。

Bluetoothでオペレータからの発話もスピーカーで再生されるようになっていました。

なお、今回のように緊急にやむを得ない場合は、運転中の携帯電話の利用について除外規定があります。
ハンズフリーでなくとも通話することは可能です。

五の五 自動車又は原動機付自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。第百十八条第一項第四号において「無線通話装置」という。)を通話(傷病者の救護又は公共の安全の維持のため当該自動車等の走行中に緊急やむを得ずに行うものを除く。同号において同じ。)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第四十一条第一項第十六号若しくは第十七号又は第四十四条第十一号に規定する装置であるものを除く。第百十八条第一項第四号において同じ。)に表示された画像を注視しないこと。

道路交通法第 71条
https://elaws.e-gov.go.jp/

そもそも、なぜタクシーの行灯(あんどん)点滅が非常信号だと知っていたか?

コメント欄を見て多かったのが、
「行灯にそんな仕組みがあるとは知らなかった。」
ということ。

僕としては当たり前に知っていたことで、世間一般に知られていないことに驚きました。
そもそも、なぜ僕は知っていたのだろう、と考えたところ、これもコメント欄に「こち亀で知ってた」とあったんです。

ジャンプコミックス こちら葛飾区亀有公園前派出所 119巻
ジャンプコミックス こちら葛飾区亀有公園前派出所 119巻 P118

なるほど、僕もこれで知ったのだ、と思い返しました。
ちなみに祖父が個人タクシーのドライバーであったこともあり、この回は特に印象に残っていました。
漫画って、タメになるもんです。


説明が的確だった?

コメント欄で「説明が的確すぎる」「慣れてる、元本職?」とのお褒めの言葉もいただきました。

実際、110番通報は以前も何度かしたことがあります。自分が事故をした時や、事故を目撃した時、酔っ払いの怪我して倒れている人を見かけた時、等々。
一般には割と、通報慣れしている方だったかもしれません。

ですが、やはり毎回ドキドキして緊張しまくります。そもそも、知らない人と電話するだけでテンパったりするのに、ましてや110番。しかも運転中。
「今、事故したら一番シャレにならんな。」
と思いつつ、普段以上に周囲の車両などに対して安全確認をしていたのも奏功したと思いますが、
オペレータと会話している際に頭の中には交通警察24時のパトカー無線の様子が再現されていました。

それの真似をする、というわけではありませんが、
現在地と進行方向、車両ナンバーや特徴などを最初にスラスラと言えたのは、
昔からパトカー、白バイが好きで、関連する映像は今までに何度も見ていたのが良かった?のだろうと思います。

とはいえ相当テンパっていましたから、とにかく必死に現状を伝えた、というのが事実です。
あと、テンパると早口になることも自覚していたので、そこは脳内警察24時BGMを流しつつ、
「あわててしゃべったら伝わらへん」
と意識していました。
結果、「はいはい」「ふんふん」「どないしましょ?」と、緊張感のない受け答えになってしまったのではないか、と自己分析&反省。

誤作動?だったことについて。

誤作動であったかどうか、の確認は正確にしたわけではありませんが、
本来曲がる交差点を通り過ぎて追跡していたので、動画の後Uターンして、
現場を反対車線から確認しました。

するとタクシーはすでにおらず、パトカーと警察官だけが残っていたので、
「どうやら誤作動だったらしい。」
と判断できました。

通報する際によぎった、「誤作動だったら迷惑かな。」という考えが、もう一度頭に浮かびました。

ですが、「誤作動でよかったんだ」という気持ちの方が大きかったです。

また、
「誤報は訓練にしたらいい。」
とか
「タクシーの運転手としては、通報されていなかったら自分で誤作動に気づいた時に、行灯点滅させても誰も通報してくれない、と、もっと怖い思いをしただろう。」
といった、コメントにも、救われる思いでした。


タクシー・バスの非常信号について。


タクシーは閉鎖空間であるため、祖父がドライバーをしていた昭和の時代から行灯に点滅機能があったそうですが、
バスもバスジャック事件などを契機に、非常信号が装備されているものが多いです。

タクシーは行灯のほかに、「回送」「空車」と表示される助手席前の機械で「SOS」と表示される場合があるそうです。

https://www.miyakoh.co.jp/rosen/safety/tuuhou.html

また、バスの場合は、行き先表示版にSOSと出たり、
後部にある青色の表示灯が点滅したり、
ハザードランプが高速点滅したり、という場合があるそうです。

いずれの場合も、自分で車内を確認しようとしたり、躊躇したりせず、
すぐに110番するのが最適かと思います。
誤作動などが疑われる場合は、その旨を110番のオペレータに伝えてもいいかもしれません。


長くなりましたので、①はこの辺で。
②には、多くあった質問などについてお答えしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。



おまけ

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