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菅首相、5人以上の会食の裏で

先日、菅首相が芸能人を含め、7~8名程度とのステーキ会食をしたと報道があった。その件とマスコミあまり報道しない事項を検証する。

・はじめに
・菅首相の会食と、その件への回答
・昨日付のコロナ状況
・マスコミの報道は信用できるか
・今後の対応
・まとめ
・最後に

<<はじめに>>

このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している。
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になる」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」

コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。

<<菅首相の会食と、その件への回答>>

個人的に、菅首相が多人数での会食を行った事はどうでも良いと思っている。
しかし、政府および厚生労働省がお願いしている4人までの会食をお願いしている立場から、多人数での会食を責める気持ちは理解できる。
ここで、問題となるのが、記者会見で記者からの質問に
「まず、他の方の距離は十分ありましたが、国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省いたしております。」
の返答については、問題だと思う。
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1216kaiken.html

「誤解」が何を意味しているのかがこの内閣府の記事からは不明であるが、特に言い訳をせず、
「配慮が足りず、国民の皆さまに対して、真摯に反省いたしております。」で済ませればよかったのである。

Yahoo!ニュースでのコメントのトップは、
「大体加藤官房長官(当時:厚生労働大臣)の誤解発言に続いて無責任だ」
という概要が多い。
加藤氏の「誤解」発言に関しては、筆者の過去の記事を一読して、何が問題かを理解してから、読み進めて貰えば幸いである。
https://note.com/kawamurakeigo/n/n81740602c2a9

結論を言えば、
菅首相の「誤解」はいい訳であって、
加藤厚労大臣の「誤解」は、事実を知ってのボヤキである。
この二つを混同しているのは、情報を正しく認識できていないのだと思う。

<<昨日付のコロナ状況>>

これが、昨日(2020年12月17日発表、16日現在)の状況である。
日々更新されるので、キャプチャも掲載する。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokunaihassei

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カッコ内は、次の引用(2020年12月11日の数 /  増減)で表記する。
新規陽性者数 2,987人 ( 2,948人 / +39)
PCR検査数 54,303件 ( 44,612人 / +9691)
入院治療等を要する者の数 +145人 (963人 / -818)
退院又は療養解除となった者の数 +2,724人 ( 1997人/ -727)
死亡者 +51人 ( 37人 / +14 ) 累計+2,738人 ( 2,501人/ +237)
重症者 -13( +11 / -24人 ) 現在 605人 ( 554人 / +51人)

これらの数字を見て、多い少ないと判断するのは個人が何を重視するかで変わってくると思う。
死亡者数の増加が重症者数の増加を上回っているので、明らかに重症化すれば亡くなる率は高いと読める。
しかし、PCR検査が約1週間前に比べて10,000件増えても、新規者の増加は+39である。これは、PCR検査の行い過ぎなのか、いつの間にか免疫が出来ていて低いのかはこのデータだけでは不明である。
入院者は150人に対し、退院者は18.7倍である。
入院して退院までの日数が不明なのは歯痒いが、メディアが煽る程深刻ではないと感じる(もちろん、亡くなられた方、ご家族は辛いだろうが)。

参考として、以下の筆者の過去の記事
「GoToは癒着により停止できない?」
を抜粋と比較した。
https://note.com/kawamurakeigo/n/n63577aeb1180

また、昨日(2020年12月11日)時点でのコロナ患者数を筆者がまとめた物である。
新規陽性者数 2,948人
PCR検査数 44,612件
入院治療等を要する者の数 +963人
退院又は療養解除となった者の数 +1,997人
死亡者 +37人 累計+2,501人
重症者 +11 現在 554人

<<マスコミの報道は信用できるか>>

マスコミが速報で流すニュースは、そこまで誤差はないと思っている。
しかし、重要な点を報道していないのではないかと確信をしている。
陽性者数、重症者数、死亡者数は明確に表すが、
入院数、退院数、PCRの検査数はほぼ表記していないのである。

また、「曜日で最高」「緊急事態宣言後最高」「都道府県内のデータで最高」と段々条件がついてきている。
この情報になんの意味があるのだろうか?
検査数?通勤・通学?が原因なのか。

平日と休日の検査数の陽性者等の比較はある程度意味を成すと思うが、現在報道が使っている単語はあまり意味を成していない。

陽性者が多く出たとしても、入院数はさほど変化がない。
悪く言えば誤差範囲ともとれる。

<<今後の対応>>

1:政府に対し
政府も今年5月(2020年)に通過した、予備費をやっと投入し始めた様である。
遅きに失した感はあるが、今後医療従事者への手当に充てられる事、休業補償に使われることを期待するのみである。

2:厚生労働省、各都道府県に対し
各都道府県、厚生労働省は情報の収集と分析を公表すべきである。
例えば
・市区町村レベルでのPCR検査数、陽性者数
・邦人、在留人、外国人の各割合
・要入院数、退院数、陽性反応から重篤死亡までの日数、同回復

労働省か経済産業省、財務省、総務省の管轄下は不明であるが
・工場の稼働率
・分野別の「小売店の閉店数」、「休業数」、「再開数」、「起業数」
なども公表すべきである。
(コロナ対策と景気対策を両立させると言っているのだから)

3:マスコミに対して
単的な数字のみ出さず、総合的に判断材料の提供

4:個人に対して
自己防衛の徹底
(高齢者が、マスク無しで井戸端会議をしているのは唖然)
・三密を避ける
・手洗い、うがい、適度な換気・加湿等の風邪対策
・睡眠、栄養の確保
・テレワークなどのIT化活用<=特に経営者

あとは、SNSなどの情報に飛びつかない。
テレビ・新聞、専門家のいう事を鵜呑みにしない。

各個人が気を付ければ、被害はもっと抑えられるはずである。

<<まとめ>>

情報は恐ろしい物である。
特に、断片的にしか出されていない情報には気を付ける。
メディア・専門家が正しいとは限らない。
最後は、行政に頼らず、自己防衛あるのみ。
である。

<<最後に>>

最後に、
・亡くなられた方にはご冥福を祈り、その関係者にはお悔やみを。
・闘病中の方には一日も早い回復を、
・医療従事者の方々には只々感謝するばかりである。
・仕事が厳しい方は早まらず、もう少し我慢を
伝えて、終わりたいと思う。


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