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2022.03.27 『ORISHA』 @六本木 Keystone Club Tokyo

ミッドタウン・ガーデンの桜は満開。これからボトボトと毛虫が落ちてくる自然の摂理をまるで予期させぬ植栽に、六本木らしさを感じる。やはり害虫駆除も徹底的になされるのだろうか、毛虫と自分を重ねて俗世からの排斥に怯えてみたりする。このエリアで唯一の楽しみは、お散歩中のセレブな犬を発見できることくらいかもしれない・・鬼門、ギロッポン。


さて今回は、千葉県館山市のコミュニティガーデン「Leaf & Root」や「たてやま ラテンフェスティバル」運営などなど精力的にご活動されているフルーティスト:深津純子氏よりお声がけを頂いた。彼女の誕生日かつ法人化を祝うライブが今日、キーストンクラブで催される。

Leaf & Rootにて。鶏のチャコ氏、あらわる


前半は春と再生をテーマに5曲。ヴィヴァルディの「春」は調を崩しながらラテン化、さらにバレエでもお馴染みのコルサコフ「シェヘラザード」はキューバジャズへと向かってゆく・・。そのリズムの中に何か途方もない絶望からの恍惚を見出した気がして、とにかく川村は謎のアニメーションダンスを繰り広げるのだった。

後半はオリシャにまつわる5曲。イベント名にもある「ORISHA(オリシャ)」とは、アフリカを起源とした神々の総称なのだそう。風神 - Oya、雷神 - Sango、海神 - Yemaya、川の女神 - Oshun、悪戯好きな子供の賢者 - Elegguaなど、無数の神が各地へと広がり八百万的な感覚で信仰されているらしい。各キャラごとに担当の色を持ち、それぞれをテーマに音楽や踊りも作られているとのこと。

Learning About The Yoruba Orishas


ラストはセリア・クルス「La Vida Es Un Carnaval(人生はカーニバル)」より。曲が終わる間際「ジャカジャカジャカジャカジャーーーーーッ・・・ジャンッ!」の爽快感は、さすが良きバンドメンバーなのではと思った。朗らかに迎え入れてくださり嬉しい気分で終演。


ステージ脇にも桜を発見


ラテンスピリットに触れる、踊りっぱなしの2時間弱。お客さんもよもや春めいておられるように見受けられ、やわらかな言葉をかけてくれたりしました。有難や。

ソメイヨシノの花言葉を検索。
── 優れた美人、純潔、高貴 ──


川村美紀子

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WEB SITE|http://kawamuramikiko.com

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