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iPhone ApplePay で欧州キャッシュレス生活できる? ドイツ・フランス・スイスでMastercard Contactless

2018年6月に、チューリッヒ・ベルリン・パリの街なかで iPhone でタッチして決済してきました。ほとんどの場所で Mastercard Contactless 対応の ApplePay で済みました。財布を出さずに iPhone でピッとするだけ。日本国内だと Suica が超絶に便利ですが、欧州でも、だいたい近い感覚で使えます。現金や物理的なクレジットカードが必要だったのは稀でした。

仕組み編

日本国内発行のクレジットカードは、iPhone の ApplePay 対応がだいぶ進んできて(一部のマイナーなカードを除けば)だいたい QuickPay・iD のいずれかとして非接触カード決済に使えるようになりました。しかし、QuickPay・iD はソニーの FeliCa ベースの国内規格なので国内店舗でしか使えません。

同様の仕組みに Mastercard Contactless や Visa payWave 等があります。こちらは NFC ベースの国際規格です。カード会社の説明ページだと、物理的な非接触カード(プラスチックカード)の話が基本になっているので、少々分かりにくいのですが、ApplyPay に JCB カード等を登録すると iPhone で QuickPay が使えるのと同様に、Mastercard ブランドのカードを登録すれば Mastercard Contactless として、VISA ブランドのカードは Visa payWave としても使えます。(ただし、Contactless 非対応で、QuickPay/iD 限定になるカードも結構ある)

店舗側の決済端末については、欧州では Contactless カード対応がたいへん普及していて、磁気ストライプをスワイプしたり、IC カードを差し込んで暗証番号を入力するのではなくて、ほぼ確実に Contactless カードをタッチして決済できるようになっていました。このタッチの仕組みをそのまま ApplePay で使えるようになっています。つまり、クレカ決済できる店舗なら、iPhone タッチで決済できる状態です。

従来の磁気ストライプ方式は店員さんにカードを手渡しするので、どうしてもときどきスキミングされることが(残念ながら)あります。IC 暗証番号も、いつも店頭で暗証番号を入れるのは面倒だし危険です。その点、Contactless 決済なら、カードを手渡ししないのでスキミングされない・暗証番号を入れない点が安全そうです。iPhone なら、紛失しても探せるし、リモートからロックなど操作ができます。

ドイツ編

ベルリン市内の公共交通機関(Uバーン、Sバーン、トラム、バス)の切符券売機も Contactless 対応。iPhone で切符を買えます。

ベルリンのスーパー EDEKA の買い物も iPhone で済みます。

ベルリン中央駅の公衆トイレは有料です。0.50€ を iPhone で決済できます。 

ドイツは日本と同じように「現金社会」と言われます。とはいえ、実際のところでは、日本でも、都内で Suica+クレカで生活しようと思えば生活できるのと同じような感覚で、ドイツでもキャッシュレス生活できました。

ただし、日本でもランチの小さいレストラン・食堂で「現金のみ」の場合があるように、ベルリンでも「クレカ払いは5€以上!」みたいな張り紙も見かけました。制限なく使えるお店もあるので「お店を選んでキャッシュレス生活しようと思えばできる」という状況。

フランス編

パリのスーパー Carrefour Express も iPhone でピッと買い物できます。

自動販売機も iPhone (Contactless) が使えます。機械の中に現金が貯まらないのは、防犯上も良さそうです。

スイス編

ドイツ・フランス・スイスの3カ国(ベルリン・パリ・チューリッヒの3都市)の中で、もっとも進んでいたのがスイスでした。滞在中、一度も現金を使わずに済みました。地元の方も Contactless カードの非接触決済が主流のようで、みなさん自然に使っていました。

スイスのトラムの券売機も Contactless 対応。つまり iPhone で買えます。

自動販売機も対応。PREIS ALLE CHF 4.80 ということは、1本500円超。とにかく物価が高すぎる。

ベルリンの物価は、東京とそうも変わらない(安価な)印象です。スイスはとにかくなんでも高い。現金払いだと高額紙幣を持ち歩く必要があります。こうした物価の違いも、クレカ払い(=ApplePay 払い対応)の普及度に影響しているかもしれません。

なお、今回は、欧州でいちばん普及していて確実に決済できると思われる Mastercard Contactless のみを利用しました。競合サービスの Visa payWave・JCB Contactless・American Express Contactless は利用していません。

まとめ

・ドイツ、フランス、スイス、いずれもクレカ払いが普及していて、どれも  Contactless 対応 なので ApplePay が使える
・欧州旅行・欧州出張するときは、出発前に iPhone に Mastercard を登録しておくのが良い
・現地で iPhone 決済のみでキャッシュレス生活しようと思えば、生活できる。(日本と同レベル)
・日本国内の店舗だと Suica 等の電子マネー対応が進んできているけど、海外からの訪日観光客向けに Contactless 対応が今後、必須になる

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