バンド「トロエッパ」を辞めます。

先に福沢くんから発表があったとおり、トロエッパを辞めます。
わたしが脱退を申し出た理由は、二つあります。

一つ目。わたしは今年の誕生日に、自分が音楽をする上でのスタンスを note に書きました。(わたしは「ミュージシャン」として、反差別・反ファシズムを表明します。) ここに書いた表明に沿うことが、トロエッパでは出来ないことがはっきりしたからです。

トロエッパの曲に「あれやこれやは置いといて」という歌詞があります。わたしはこの歌詞を胸を張って歌うために、「置いておけない」こと、社会の前提を壊すことを判断し、それと闘ってきたつもりです。しかし、わたしが「置いておけない」と判断していることが「あれやこれや」に含まれてしまっていると分かる出来事が起きました。それが分かった時、この先バンドに留まって共に演奏することはできなくなりました。note に書いたとおり、反差別・反ファシズムはわたしの音楽活動そのものだから。そこを誤魔化して演奏し続けることは、できません。

note やTwitterで意見の表明は繰り返し行ってきましたが、一緒に音を出すメンバーには今一つ伝わっていなかった。それは寂しいのですが、オフラインでの会話が足りなかったかもしれません。わたしの反省点です。

二つ目。わたしが反差別・反ファシズムの言動をしていると、今の日本では、メンバーに対しての嫌がらせが起きます。顔の見えないネトウヨからの嫌がらせは、本当にストレスが募るものです。わたしが行っているネトウヨ(レイシズム、セクシズム、全体主義、歴史修正の複合体)との「闘い」は、残念ながら現状それなりの覚悟は必要で、それをメンバーに強いることはできません。嫌がらせに屈せずに黙らないでいるためには、わたしはバンドから離れたほうがよいと判断しました。

これからは、しばらく音楽は基本ひとりで演奏しようと思います。これはネガティブなことだけではありません。つい最近、久しぶりに弾き語りをして、わたしには伝えたいことがあって、それを音楽として丁寧に演奏すれば伝えることができるかもしれないという感触を得たばかりです。

バンドで演奏することはとても心が躍ることで、特にトロエッパのメンバーは他の人の音をよく聴いた上で、センスいい音を重ねる人たち。また、ドラム福沢くんはわたしのなんちゃってベースを一番評価してくれる人です。それに、わたしが作った大切な曲を、素敵なアレンジで演奏してくれるバンドでした。ありがとうございました。

11/23にまだあと一回、トロエッパで演奏する機会があります。丁寧に演奏したいと思います。