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◇渋谷ヒカリエ店に出店して分かった事 その1

小さなお店の作り方
自由が丘の雑貨屋カタカナ河野の体験談

◇渋谷ヒカリエ店に出店して分かった事 その1

渋谷ヒカリエがある場所は、その昔東急文化会館という名称で映画館が4つ、最上階にはプラネタリュウムがあった建物でした。
小さい頃から映画館といえばこの場所で、1番のお気に入りの映画館は1階の「パンテオン」大きな緞帳(どんちょう)がブザーと共にゆっくりと開く瞬間のドキドキ感は今でも覚えています。
そんな僕にとって一種の憧れに近い建物に出店する事になるなんて、今でも少し信じられません。

渋谷ヒカリエシンクスを運営する東急百貨店さんとの出会いは突然でした。

あれは忘れもしない、3月に伊勢丹新宿店さんのイベントが開始して間もない日の事です。
僕は新宿のイベントから閉店後の自由が丘店に帰って来ました。
残業していた妻が、珍しくうやうやしい態度で「代表、おめでとうございます」と表彰状
を渡すように両手で1冊の黒いパンフレットを渡してくれました。表紙を見ると「ヒカリエ」の冊子でした。

「え?これどうしたの??」

「今日担当の方が訪問して頂き、至急お話をしたいとの事でしたよ。ところでヒカリエって何?」

翌日僕たち3人は緊急会議をして、色々と想像を膨らませました。結論は「まずは先方のお話を聞いてからの判断だね!まさか4月の開業から出店って事はあり得ないでしょ!早くても秋か冬ぐらいの話だよね」

次の週、東急百貨店さんの事務所に向かいました。応接室に通された僕は重厚なムードに呑まれながらも商談がスタート。
担当の高橋さんと新村さんが柔らかい口調で、「期間限定のイベントに出店して欲しい」との事。イベントの期間は半年、開催時期は4月の開業から参加して欲しい事。

僕は思わず
「4月!?あと1ヵ月しか無いですよ~!」

担当の方は「はい」と微笑みと共に返事をしてくれました。

お店に帰り、またしても緊急店会議です。
その後何度も検討をして採算の合うギリギリのラインをはじき出し、先方と再商談です。
色々なやり取りのすえに「出店しよう!」と決断しました。

自由が丘店を営業しながら、開催中の伊勢丹新宿店の販売と撤収作業&イベント終了後の返品作業。今では渋谷ヒカリエ店の準備をどの様にしたかも記憶が無いくらい。

アッと言う間に開店当日!
ビルはものすごいお客様の数で入場規制が続き連日の大賑わい。

カタカナは3坪ながら、月商400万円を超えて坪効率は140万!

「よ〜し!!このOPENをきっかけに成長するぞ!!」

でも、、、自分たちでは気がつきませんでしたが、この頃から少しずつ歯車が軋みはじめていたのです。

【次回の予告】
◇渋谷ヒカリエに出店してわかった事

渋谷ヒカリエ店に出店した事によってメリットとデメリットがありました。

メリットは売上が増えた事。認知度が上がった事。信頼度が上がった事。

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