見出し画像

コンセプトは超大事

小さなお店の作り方
自由が丘カタカナ店主河野の体験談

◇コンセプトは超大事

「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」

これが僕の店のコンセプトです。
はじめてご挨拶する方にも、このフレーズを伝えると、細かいことは分からないけど、小売業界で日本のモノを扱っているのだろうと想像してくれます。

コンセプトってよく聞く言葉です。カタカナには毎週、多くのメーカーさんから資料が送られてきます。そこで良く見かけるのが、資料の1ページ目に書かれたこんなフレーズたち。
「このブランドのコンセプトは【心地よい暮らしのお手伝い】」
全然悪くはありませんが、5秒で忘れてしまう。会社員時代に自分も経験がありますが、ブランドを立ち上げたり、リモデルする時にコンセプトを考えます。そこで楽なのが、どの様にも解釈できるフワっとした耳障りのいいフレーズ。

会社の偉い人達は耳障りの良さは大好物で「おッ!いいじゃないか!」
と会議は進みますが、現場ではそうは行きません、「確認した事と違ってるじゃん」などのちぐはぐが多くなります。

な〜んて偉そうに書いてますが、僕自身バイヤー時代、これが今売れてます!今週のラインキング1位。などのフレーズに思わずコンセプトの解釈をねじ曲げて売上を取りに行った事も何度もあります。でも結果としてそのブランドは今はありません。

「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」

実際にこの言葉を掲げて運営をしていき、とても楽になったのが、モノを選ぶ第1ステップに「日本製なのか?」というフィルターをかけた事。これによってどんなに素晴らしいモノでも海外で生産された商品は採用出来なくなりました。「それでは日本製でもっと良いものを探しましょう」となる。知っている範囲で探して見当たらなければ、視野を広げて探す、探す。
この様な事をして出会ったモノは売れようが売れまいが思わず紹介したくなるのです。

コンセプトで自分に規制をかける事で判断と行動が明確になる。

「この商品はカタカナっポイよネ」
「この売り場展開はカタカナっポイよネ」
「あなた、カタカナっポイよネ」

この「〇〇ポイよネ」という事が大切。
このフワッとした空気が関わっている人達に共通認識できれば、そのコンセプトは良いコンセプトなのだと思います。

【次回の予告】
◇ロゴデザインの大切さ

実はロゴのデザインなんて余裕のある会社がお金をかけてグラフィックデザイナー先生に頼むモノだと思っていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?