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ロゴデザインの大切さ

小さなお店の作り方
自由が丘の雑貨店カタカナ河野の体験談

◇ロゴデザインの大切さ

実はロゴのデザインなんて余裕のある会社がお金をかけてグラフィックデザイナー先生に頼むモノだと思っていました。

店の場所が決まらずに不動産屋さん巡りをしていた頃、お店に置く商品を仕入れる為に色々な展示会に訪れていました。

その中で出会ったのが、minnaの長谷川さん。

「みんなのために、みんなのことを、みんなでやっていきたい」 をコンセプトに掲げているデザイン会社を奥様とやっているデザイナーさんです。

僕たちは、起業するに当たり色々と考えなければならない事が沢山あります。
出店立地は?
コンセプトは?
商品構成はどうする?
店舗の内装は?
資金計画はこう考えて!融資機関に対しての資料はどうするか?

実は、店のロゴと言うか、全体のデザインと言うのは、最後に自分たちで考えれば良いかな~って感じで重要視してませんでした。

しばらく経って長谷川さんからこんなメールが突然届きました。

『先日ギフトショーでTwitter繋がりで偶然お会いした、デザイナーの長谷川です。
ギフトショー後、私も河野さんをフォローさせて頂きました。
---中略---
もうデザイン面は、決定されていたり発注される方が、いらっしゃるだろうとは思いましたが、「日本のカッコイイを集めたお土産屋」というコンセプトがどうしても気になり、何かで関わらせて頂けないかなと思いご連絡させて頂きました。
突然このようなご連絡をしてしまい、大変恐縮です。数日間悩んだのですが、どうしてもご連絡したいと思いさせて頂きました』

「とてもうれしいお話ですが、資金計画ではデザイナーさんに依頼するお金は考えていないのです」
その事を正直に長谷川君に伝えると、

『第一印象を、強烈にしかも素敵に伝えることが出来るかはデザイン面にかかっているとは思います。節約というのもとても良くわかりますが、先行投資もかなり重要だと思います』

ごもっともな意見です。。。

「多田さんがブランドを立ち上げる時にこだわったのは、そう言えばグラフィックでしたね」

打合せをしている時に内海君がつぶやきました。(多田さんの事は絶対に今後登場すると思うので後日お話します。簡単に説明すると僕のお師匠です)
そう言われて、何かが「ゴロン」っと腹に落ちた感じがしました。

その頃の僕はファッション業界にいたにも関わらず、デザインと言う事の本質をわかっていなかったのだと思います。「シャツの襟はこんなデザインにしよう。来期のコートのデザインはAラインにしよう」これがデザインだと思っていました。

その後、minna の長谷川さんと話をして行くにしたがい、デザインとはもっと大きくて包みこむ様なものなのだと気がついたのです。

「これがプロの仕事か」と感激する様なロゴをminnaさんに作って頂き、カタカナはスタートしました。

結果としてロゴデザインに投資をして大正解!僕たちのやりたい事がロゴやショップカード、パッケージなどに表現されていて、カタカナっぽさの守護神の様な存在になっています。特に名刺を渡すと大抵の方はデザインで覚えていてくれたりと良いことずくめ!!僕たちの知らないところでカタカナが1人で歩いて営業活動をしてくれている様な感覚です。

限りある資金の中で、何をプロに頼んで何を自分たちでやるかは、経営の重要な判断です。僕は重要な事を決める時に出会いを重視します。ロゴの件は長谷川さんと良い出会いがあったから決断ができました。

「そんな、素晴らしいデザイナーさんと出会うきっかけなんか無いよ、、」と言う方。
町を歩いて素敵なCOFFEE SHOPの看板や雑貨屋さんのショップカードを見つけたら、お店の人に聞いてみてください。「これはどなたがデザインされたのですか?」そこから出会いが生まれるかも知れません。

minnaがやってくれたお仕事達。
・ロゴデザイン
・名刺デザイン&作成
・ショップカードデザイン&作成
・パッケージ類デザイン&作成
・オープニングDMデザイン&作成
・WEBサイトデザイン&作成
・店舗設計起案&アドバイス
・店舗什器作成

【次回の予告】

◇伊勢丹新宿店に出店して分かった事

2010年10月に自由が丘に開業をした10ヶ月後。僕達は伊勢丹新宿店の熱気の中で、商品出しをしながら接客をしていました。カタカナとしてはじめての自由が丘以外での営業は驚きの連続でした。

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