見出し画像

【今月のトークテーマ】表情の演技が無かった時代のゲームをリマスターすべきか

今月のトークテーマであるリマスターしてほしいゲームですが、基本的にはローポリのゲームは今プレイするとキツいのでPS時代のポリゴンゲーはリマスターしてくれるとうれしいですね。

やはりドットよりもポリゴンのほうが古臭さを感じてしまうので、今プレイするのは結構キツイ……。『FFVIII』は最近リマスター版が出ましたが、『FFVIII』だけでなく、あのころのスクウェアのゲームはリマスターしてほしいです。個人的にRPGをプレイするときは、訪れる場所の、土地の文化や自然、科学を感じながら冒険したいので画面がキレイだとうれしいです。

またキャラクターをキレイに見たいという意味では『双界儀』。練り込まれた世界観で人気のアクションですが、登場キャラクターが全員カップルで結ばれるというライトノベル的な要素も強いです。ヒロインの声を演じた京野ことみさんの初々しい演技も良かったですし、ぜひ照れたりする可愛い表情を今のクオリティのグラフィックで見てみたいです。

ただ、この頃の作品ってキャラクターの表情で演技することまで視野に入ってないんですよね。PS3になった『FFXIII』をプレイした人は思い返してほしいんですけど、あの作品ってキャラクターの感情を言葉であまり言わず、キャラクターをアップにしてそのときの複雑な感情をプレイヤーに伝えていることが多いんです。

『双界儀』は多彩なアングルによる会話シーンがあってそこも見どころですが、キャラクターが正面になることすらあれ、アップになってその人物の表情がわかるシーンはないです。メインが鈍感男とその少年に恋する乙女という構図なので、その心の距離感を遠目からのアングルや顔の映らないカットで切なく描くのも正解だと思いますが、もしもグラフィック表現が高い現代で作られていたら真正面で感情がわかるアングルのカットも増えていたのではないかと思います。そしてアングルも変わればセリフも変わる。ストーリーすら違うかも。オリジナルとはまた違った印象の作品になるかもしれません。それはオリジナルの『双界儀』とは違うものだし、自分はもっと好きになっていたかもしれないし、興味を持てないかもしれません。

画像1

なので、『双界儀』をリメイクしてもらうなら、リマスターではなくリメイクにしてほしいというのが結論。オリジナルと同じアングル、セリフでグラフィックだけキレイになっても違和感があるんじゃないかと思うんです。別に意識していなかった「そこは表情を写すべきじゃない?」という違和感を持つかもしれないから。

やっぱりゲームってすべてが干渉しているものなので、リマスターをすればいいというものでもないと思うんですよね。ローポリはローポリならではの工夫があり、それはグラフィックだけではない部分まで干渉されている。それでひとつの作品として生まれたものじゃないかと思うんです。

いや、でもまぁ基本的には好きな作品のリマスターはうれしいですよ。どんどんやってほしい。でも本当に好きな作品は思い出の中に取っておきたいので、リメイクという形でもうひとつの可能性みたいなのが見てみたいなぁ。とくに『双界儀』は。

ここから先は

0字

¥ 100

カワちゃんの晩ごはんのおかずが増える……!?